ここでは企業の求人で「オープンポジション」という募集を見て気になった方へ、オープンポジションの募集内容や待遇についてまとめました。
採用後に役割が決まるオープンポジションですが、どのような人が募集すべきなのか、現在、オープンポジションへの応募に悩んでいる方へ向けた、転職成功法もあわせてご紹介していきます。
転職前の情報収集にぜひご活用ください。
オープンポジションってなにをするの?特徴について解説
そもそもオープンポジションとは、直訳すると「解放された位置」という意味です。
オープンポジションの求人は企業によって求めることが様々で「将来の幹部候補を育てたい」「経験に拘らない採用がしたい」など意向も企業によって異なります。
まずは、オープンポジションの求人によく見られる特徴をまとめていきましょう。
その1.業務内容やポジションは決まっていない
オープンポジションの大きな特徴は、知識や経験が重視されないことにあります。
スキルよりも、企業が求める枠にはまる人物かどうかが最重要点であり、時には学歴なども関係なく完全に人柄重視で採用を決めるケースもあるのです。
採用基準となるのは、個人の経験や企業そのものの適性などがポイントとなります。
応募者の伸びしろを評価する「ポテンシャル採用」にも似ており混同する方もいますが、違いを明確にしておきましょう。
Q:ポテンシャル採用と何がちがうの?
ポテンシャル採用は決まった職種の中で伸び代を期待して採用すること。経験<人柄と将来性に対して、オープンポジションはそもそも職種を定めて募集しない。また企業によって経験重視の場合もあれば人柄重視のケースもあり時と場合によることが特徴的。
その2.IT系やベンチャー企業での募集が多い
オープンポジションは、昨今さまざまな業界で用いられているますが、中でもIT系・ベンチャー・クリエイティブ系の業界に多い傾向があります。
クリエイティブは能力を言語化するのが難しいことから、オープンポジションの採用方法が広がったことが要因のひとつだと考えられるでしょう。
かといって、大手企業ではオープンポジションがないわけではありません。企業により特徴はさまざまなので、確実な情報を得るには、まず気になる企業のホームページをチェックすることが確実です。
企業がオープンポジションを募集する意味
前述でも話したように、企業がオープンポジションに求めることはさまざまです。
ですが、オープンポジションを募集する意図としてはどの共通するものが見られます。
今後、オープンポジションを目指す方がどのようなスキルをつけるべきなのか、まずは企業の意図を理解していきましょう。
幹部候補を視野を広げて探したい
一番多いのが、幅広い選択肢から、幹部候補となる人材を見つけることを目的とされるケースがあります。
企業の幹部候補となる人物は、必要となるスキルが言語化しづらい上に、業務範囲も幅広いため、ただ専門的な知識があるだけでは企業側も物足りず、人柄やその人自身の能力を見て判断したいという意向からです。
また、学歴や経歴に拘らず幅を広げることで、他の企業の応募からすり抜けてしまった逸材を見つけられるのではという企業の作戦も含まれています。
さらに、オープンポジションとして採用しておけば、入職後、さまざまな部署で経験を積ませることもできるため、採用人材の育成も考えた方法だと言えるでしょう。
スキルや経歴にとらわれない採用をしたい
オープンポジションの採用は、経験不問で募集されるケースが多くあります。これは、応募者のスキルよりも人柄や適性を重視したいという企業の意向です。
仕事に対する熱意の高さや、事業への興味や関心を評価して採用するため、今後の伸びしろを期待された採用だと言えるでしょう。
そのため、オープンポジションで企業に応募する場合は、その企業へどれだけの興味関心があるかが重要となりそうです。
オープンポジションに応募するデメリット
性別・年齢・学歴に問われないオープンポジションは、これまで挑戦したくてもできなかった企業への応募にチャレンジできる非常に魅力的な募集形態ですが、もちろんリスクもあります。
入社後の後悔を防ぐリスクヘッジとして、応募する際のデメリットも理解していきましょう。
入社後に業務内容のギャップが生じる可能性がある
オープンポジションは、採用後の業務が明確になっていない場合がほとんどです。
そのため、実際の配属部署や業務内容が決まったとき、転職前にイメージしていた内容と大きく異なることもあり、ギャップを感じるケースも少なくありません。
そのため、面接では自身のやりたいことと、企業が求めていることの違いが大きくならないよう、すりあわせをしっかりしていくことがポイントとなるでしょう。
面接前の準備として、状況整理や伝えたい項目を整理しておくことが重要です。
入職前後の難易度が高い
オープンポジションへ求める能力や人物像は、募集要項として言語化しづらいだけで、企業の中ではある程度方向性が決まっています。
しかし応募要項には「このような人材を求める」といった明確な記載がありません。
したがって、オープンポジションで内定を勝ち取るには、少ない事前情報で対策を立て、面接で意図を汲み取りながら好印象となる受け答えをする必要が出てくるのです。
また、オープンポジションは入社後の業務内容がさだまらないため、臨機応変さと高い向上心が求められ続けます。
将来性が変われるポテンシャル採用とは異なるため、ある程度「できて当たり前」と前提されて入社するため、基準プラスアルファーの質が求められるプレッシャーもあります。
内定後も続く緊張感やプレッシャーも楽しめる人材でなければ、オープンポジションは務まりづらいと考えられるでしょう。
オープンポジションに応募するメリット
デメリットがわかったところで、次はオープンポジションのメリットもご紹介していきます。
応募できなかった企業へ転職を目指せる
一番のメリットは、これまで挑戦できなかった企業・職種へ応募するチャンスが与えられることです。
学歴や経験の無さで諦めていたものが、努力や対策次第で夢を叶えることができるのは非常に魅力的であると言えるでしょう。
しかし前述でも解説したように、転職の難易度は非常に高いと言えます。未経験者は特に綿密な対策が求められるので、一人で対策を立てず、転職エージェントをうまく活用しましょう。
新しい仕事へチャレンジできる
応募の枠にとらわれないフレキシブルな対応が求められるオープンポジションは、これまで経験したことのない仕事にチャレンジすることができます。
また、ポジションが不確定なので、入社後にさまざまな経験を経てキャリア培っていくことも可能です。将来性の高い・選択肢が広い転職であると言えるでしょう。
オープンポジションの平均年収
indeedを参考にしたオープンポジションの平均年収は519万円となり、日本の会社員の平均(国税庁)となる467万円を大幅に上回る形です。
しかし、企業によって求める内容が違う・未経験採用のケースもあることから、一概に年収アップを叶えられる訳ではありません。
「面接の評価を踏まえた決定」といった記載などで、募集要項には詳細な年収待遇が書かれていないこともあるので、面接では必ず確認しておきましょう。
オープンポジションに向いている人の特徴
オープンポジションの待遇面がわかったところで、実際に応募する前に自分は向いているのかを考えていきましょう。
企業がオープンポジションに求めていることを踏まえ、向いている人の特徴を次で紹介していきます。
企業との相性を重視する人
オープンポジションでは、企業の抱える問題解決のため、長く勤められる人物を採用したいといった意向があります。
そのため、自社との相性を重視して長期在籍が望める人物が向いていると考えられるでしょう。
仕事内容はもちろんですが、企業の社風や事業の方向性そのものへの興味関心の強さが重要であると言えます。
やりたいことが多い人
将来的にやりたいことが多く悩んでいる人は、採用後、さまざまな経験を経て、やりたいことを定められるオープンポジションがぴったりです。
ただ、やりたいことの方向性を全く定めずに応募すると、入社後に選択肢がひろがりすぎて逆に困ってしまうこともあるので、ある程度の将来像は考えておくことが重要です。
オープンポジション以外の転職活動でも必須となりますが、これまでのキャリアを棚卸しと今後のキャリア形成については必ず一度整理をしておきましょう。
器用貧乏な人
オープンポジションは求めるスキルが言語化しづらいケースが多くあります。
そのため、履歴書には書けないようなスキルがたくさんある・初めてのことでもある程度なんでもこなせてしまうといった臨機応変なタイプは、募集枠が定められていないオープンポジションへの応募にマッチしやすい可能性があります。
転職する中で「自分は何が向いているのかわからない」と悩む方は、他の職種の選択肢を持った上で、視野を広げる目的としてオープンポジションの応募を検討してみるのもいいのではないでしょうか。
オープンポジションに転職するときのポイント
次からはオープンポジションへの転職方法についてまとめていきます。
まずは転職するときに意識すべきポイントについて解説していきましょう。
応募の際の注意すべきことを理解する
オープンポジションの転職はかならず応募前に次のポイントを理解しておきましょう。
- 面接対策は一人でやらない
- 「求められているポジション=自分がやりたい仕事」ではない可能性がある
オープンポジションは選考難易度の高さから、転職対策は必ず転職エージェントや周囲の力をかりながら、複数の情報を集めた対策が必要です。
また、業務内容が定まらないことから、必ずしも自分がやりたい仕事ができるわけではありません。
面接前のすり合わせで自分のやりたいことを伝える必要があること、企業側の求める人物要件への理解力が重要となります。
内定率をあげるポイントを意識する
オープンポジションの転職では、内定率を上げるための次のポイントを念頭において転職対策を行いましょう。
- 志望動機を明確に
- キャリアアドバイザーを利用する
応募時の志望理由は「数ある企業からここを選んだ」「他の職種ではなくオープンポジションを選んだ理由」明確に伝えなくてはいけません。
そのためには、綿密な企業分析・自己分析を客観視しながら考える必要があるため、前述したように一人称では限界があります。
業界経験者が多数在籍しているデジレカをうまく活用し、情報収集から面接対策まで効率よく進めることがおすすめです。
オープンポジションの仕事を探すには?
オープンポジションの求人を探すには、次の方法があります。
- 企業ホームページを見る
- Googleの検索で「オープンポジション 求人」などのワードで検索
- 転職エージェントを利用して情報を集める
三通りある中で、正確さに欠ける・情報量が多すぎることから、堅実なのは1と3であると考えられます。
気になる企業が決まっている場合は、ダイレクトに正確な情報が知れるため1の方法がベストですが、「オープンポジションにチャレンジしたい」と職種にこだわりがある場合は、1の方法だと時間がかかりすぎることがあります。
トータルして考えると、数あるオープンポジションの仕事の中で、自分にマッチした企業を見つけたいのであれば、転職エージェントの利用が得策でしょう。
エージェントが持つ独自のルートで、非公開な情報を知れるチャンスもあるため、利用しない手はありません。
オープンポジションを募集している企業一覧を紹介!
現在、デジレカでは次の企業のオープンポジションへの求人紹介が可能です。
- SREホールディングス
- 株式会社アドフレックス・コミュニケーションズ
- 株式会社グラム
- 博報堂テクノロジーズ
上記以外の企業はもちろん、オープンポジションに応募するかどうか悩んでいる方も、業界経験者が多数在籍するデジレカへ一度相談してみましょう。
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