今日は、中途採用面接で必ず聞かれるであろう「転職理由」についてまとめます。転職理由を聞かれない中途採用面接はありません。面接官にとっても、合否判定を出すうえで切っても切り離せない要素になるので、しっかり準備しておいて間違いないでしょう。
面接時の転職理由について
面接官は転職理由から何を知ろうとしているのか?
納得感のある転職理由か
基本的には面接官が納得できるかどうかが全てです。納得感のある転職理由とは何でしょうか?
例えば、一般的には好ましくないとされる給与が転職理由の場合、「月給15万円で賞与無しで3年間頑張りましたが、、さすがに生活が限界で、、、」であれば誰でも納得できますよね。「転職考えるよね」となります。
同じく労働時間に関しても、「2年間、毎日深夜1時まで働いて、土日も出勤で、、、」であれば納得できますよね、「それは辞めるよね」となります。
好感を持つことが出来るか
納得感+好感を持ってもらう事が出来れば、100点です。好感の持てる転職理由とは、前向きな姿勢から生まれるものです。
例えば、「今迄SNS広告の営業を3年間ずっと、目標達成してきました。現職の仕事をやり切ったので、ステップアップしたく、より幅広い商材を扱う事の出来るインターネット広告代理店への転職を考えました。」などは、・現職の仕事をやり切って、さらなるキャリアアップを目指しているという点でいずれも前向きな転職理由である事から、納得感があり、好感を持つことも出来ます。
再発しないか?
基本的にネガティブ要素を他責に話してしまう人、極端に現職の事を悪く話してしまう人は、再現性が懸念されます。
他責思考の人はどこに行っても他責思考なので、転職してもまた再発して早期退職するだろうと思われてしまいます。
転職理由を他責思考で語る、また極端に現職を悪く表現するのは絶対NGです。「非常に良い会社だったのですが、●●な点で、、」くらいの表現であれば現職への気遣いが垣間見れて良いと思います。
本音か?
よくあるケースで例に挙げると、第二新卒社会人歴1年で転職を希望している求職者様に転職理由を聞いたところ、「元々1年で辞めようと決めていた」と話しを受ける事があります。
普通に「それ本音?」ってなりますね。最初から1年で辞めるって決めきってる就職なんてありますか?となります。他に絶対嫌な事あったでしょ!と感じてしまいます。
そういう意味では、上記の納得感のある転職理由か、にも類似します。「元々1年で辞めようと決めていた」なんて納得できるわけないし、本音で話してほしいと感じます。
よくある転職理由
そのうえで、よくある本音ベースの転職理由を並べてみました。
・給与不満
・会社の制度に不満がある
・残業時間が多すぎる
・人間関係に悩んでいる
・上司や先輩に尊敬できる人がいない
・仕事にやりがいを感じない
・自分がやりたい仕事が出来ない
・企業カルチャーが合わない
・今後のキャリアに不安を抱いた
・挑戦したい仕事が出来た
それぞれ解説していきます
給与不満
よほどの給与額でない限り伝えない方が良いでしょう。メイントピックにするよりも、サブ的な要素として話す方が良いです。
「成果もあげてきたので、キャリアビジョンに近づくためによりスキルアップしたいと考え、●●のスキルが得られる●●業界への転職を決意しました。併せて、現職の給与が年収で250万円、来年結婚を控えており、そういった意味でも良いタイミングかなと考えています。」等
会社の制度に不満がある
ネガティブ且つ、それだけで転職を考えるのは納得感に欠けるので、しっかり考えて別の話をした方が良いでしょう。
残業時間が多すぎる
具体的に語るようにしましょう。毎日何時頃になっているのか、休みは取れているのか。また、事前にエージェントとすり合わせしておいた方が良いです。
ワークライフバランスに関する受け取り方は個人の価値観によるものなので、対象企業先の面接官にとって納得感のある妥当なラインかどうかをエージェントに確認しましょう。
また、こちらも出来ればメイントピックではなくサブ的要素で使用した方が好感まで得れる可能性は高くなるでしょう
人間関係に悩んでいる
あからさまにパワハラ、セクハラ、且つ、どうしようもない問題なのであれば全然話してしまって良いと思います。
しかし、認識齟齬や誤解を生んでしまうような微妙にニュアンスを含む内容なのであれば、別の話をした方が良いです。「環境適合性が低い」などと判断されてしまっては、不幸です。
上司や先輩に尊敬できる人がいない
気持ちは分かりますが、絶対言わない方が良いです。どんな環境であれども人から学べることはあります。仮に上司や先輩がだらだら仕事していて尊敬できない!と感じているのであれば、企業カルチャーとのミスマッチ、というオブラートに包んで表現すればよいと思います。「年功序列ではなく、これからの時代を考えた際に、実力主義の会社で力を試したいと考えた」等
仕事にやりがいを感じない
この場合、なぜやりがいを感じられないのか、具体的に説明できるようにしましょう。
それが納得感のある内容且つ、現職で変えられない事実であり(配属違いなどが叶わない)、2~3年以上の勤務を継続していて、受験先企業であれば間違いなく払拭される問題であれば納得+好感を得れる可能性があります。
企業カルチャーが合わない
こちらも納得感を得れるかどうかが肝です。極端な年功序列や男尊女卑などがそれにあたります。
言語化しづらいけどなんか合わない、、といった内容である場合、無理に言語化するのではなく、しっかり考えて別の内容に変えた方が良いです。認識齟齬や誤解が生まれやすいテーマです。
今後のキャリアに不安を抱いた
自分のキャリアビジョンは何で、そのうえで何故不安を抱き、それをどうしたら払拭出来るのか、等をしっかり説明出来れば、納得+交換を生める可能性は高いです。
今後のキャリアに不安を抱くというのは、今後のキャリアをしっかりと考えている証でもあります。具体的に言語化して、論理的に納得感が生まれるよう伝えましょう。
挑戦したい仕事が出来た
勤続年数にもよります。1,2年の早期離職の場合、どうしても飽きっぽく見られてしまうリスクがあります。
自分のキャリアビジョンは何で、そのうえでなぜ挑戦したいと考え、現職の仕事をやり切ったという話が出来れば納得+交換を得れると思います。
まとめ
如何でしたでしょうか?転職理由を作成する際のポイントは、・納得感があるか(共感を得れるか、変えられない事実なのか)・好感を得れるか(前向き、ポジティブであるか)がとにかく重要です。
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