EC市場の需要増加に伴い、Webコンサルティングの必要性と需要が高まりつつあります。
Webマーケティングに精通した知識を持ち、企業の利益を上げるための仕組みを作り出すWebコンサルタントは、種類が多いコンサルタント職の中でも異業種からの転職者が多い職種です。
今回は、そんなWebコンサルタントに「未経験でも転職できるのか?」という疑問を解決するため、下記をご紹介していきます。
後悔なく上手に転職する方法
転職後の年収やキャリアプランのイメージ
転職前の情報収集としてぜひ活用してみてください。
未経験でもWebコンサルをすることは可能?
Webコンサルタントは、現在需要の高い分野で未経験の求人も多数あるため、経験の有無に限らず転職することは可能です。
しかし、フリーランスとしていきなり活躍していくことは顧客獲得と技術取得を同時に行う必要があり難易度が高くなります。そのため、まずは会社員として経験を積むことから始めると良いでしょう。
また会社員として転職した場合も、初めの業務内容はコンサルよりもマーケターとして経験を積まされる場合もあります。
未経験者は転職後、経験者よりも努力が必要であることは想定した上で転職を決める必要があるでしょう。
Webコンサルに必要な資格3つ
大前提として、Webコンサルタントは無資格でも転職することが可能です。
しかし資格をとることで「正しい知識がつく」「クライアントへの信用力に繋がる」などの点から、未経験者に資格取得はおすすめと言えるでしょう。
今回は未経験者におすすめな資格3つをご紹介します。
その1:ウェブ解析士
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が実施しているIT系の資格です。
資格取得には、ビジネスにおけるWebデータを分析する能力を養うための内容が必要であり、三段階の難易度に分かれます。受験方法と詳細は下記の通りです。
受験方法
- 公式テキストを購入
- 認定講座受講
- 申し込み
- 受験
試験詳細
出題方式 | 60門 選択形式 |
試験時間 | 60分 |
合格ライン | 70%以上の正解で合格 |
その2:Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Googleアナリティクスに関する用語や、Googleアナリティクスで行うことができるアクセス解析や各種レポート機能に関する知識などが出題される資格です。
公式の教材が用意されていることもあり、初心者でも取得しやすい資格となります。
受験方法
- 「Googleスキルショップ」に無料で登録する
- GoogleスキルショップからGoogleアカウントにログイン
- 「ユニバーサル アナリティクスをすでに使用している方向けの学習プログラム」を受講
- 試験受験
試験詳細
出題方式 | 全70問 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 80%以上の正解で合格 |
その3:AdWords 認定資格
Google AdWords認定資格試験とは、Googleが公式で実施・認定しているアドワーズ専門の資格です。
合計で6つの試験項目があり、共通の基礎科目を含めた2つの合格で資格が認定されます。
リスティング広告運用を行うのであればとっておくと良いでしょう。
受験方法
・Academy for Adsのアカウントを取得後、オンラインで受験
試験詳細
出題方式 | 65問ずつ(各ジャンル) |
試験時間 | ディスプレイのみ120分、他90分 |
合格ライン | 80%以上の正解で合格 |
Webコンサルの平均年収
Webコンサルタントの公式年収の公開は少ないですが、平均500〜800万円と言われています。
参考として、Webコンサルタントの業務内容の一つであるWebディレクターは448万円・Webマーケターは466万円(doda参照)が平均年収となっています。
未経験者の場合、掲載されている求人情報などを参考にすると、360万円〜500万円程度の年収になることが想定されるでしょう。
未経験業種へ転職すると大幅な年収ダウンもあるため、現在の収入と比較しながら転職後の生活に影響がでないかどうか検討しておくことも必要です。
Webコンサルに向いている人の特徴3つ
Webコンサルタントに向いている人は、Webマーケターとしての要素とコンサル要素をバランスよく兼ね備えている人がベストです。
特徴としては、大きく分けて以下の3つが考えられます。
- 論理的・客観的に考えられる人
- トライ&エラーが苦じゃない人
- コミュニケーション能力が高い人
では、ひとつずつ解説していきましょう。
その1:論理的・客観的に考えられる人
Webコンサルタントは、名前の通りもちろんコンサル職の一種であるため、論理的思考(ロジカルシンキング)と客観的な視点で、クライアント企業の問題定義・解決へと進む必要があります。
特にWebマーケターからWebコンサルタントへの転職者は、論理的・客観的な思考はあまり触れてこなかった方も多いので、転職後に仕事への視点の違いに戸惑う方も少なくはありません。
仕事に対する思考や視点の変化への対応は意外と苦労するため、Webコンサルタントの適正判断のポイントとするのもおすすめです。
その2:トライ&エラーが苦じゃない人
Webマーケティング業界は消費者のニーズで変化が生じ安い業界であるため、問題解決のための施作を繰り返し考えることが求められます。
また、マーケティング技法も常に更新され続けるので、好奇心や向上心を持って自身の技術を磨くことが苦でない人が向いていると言えるでしょう。
確立した技術や仕事の進め方の中で安定して仕事に取り組みたい、という方はマッチしない可能性もあるため注意が必要です。
その③:コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力とは、ただ会話がうまいだけでは能力が高いとは言えません。
情報伝達力・洞察力を使い、相手の理解や信頼を得ることができてはじめて、コミュニケーションとることができる能力だと言えるでしょう。
Webマーケティングを導入しようとしている企業は、新進気鋭の企業だけでなく、歴史のある企業も多くあります。
クライアント担当が年配者で、「Webマーケティングとは何か?」ということから説明・理解をすることも求められる場合も少なくはありません。
どんな相手でも安定して信頼を築ける人こそが、Webコンサルタントへマッチしていると言えるでしょう。
転職しても大丈夫?Webコンサルの将来性
結論として、Webコンサルタントは需要のある職業なので、将来性も高いと言えるでしょう。
例えば、未経験で転職した場合の具体的なキャリアプランを考えてみると、転職後は数年〜10年程度である程度の業務がこなせるようになります。
その後は、管理職・フリーランス・大企業へ転職など、様々な選択肢を選ぶことが可能です。
転職のタイミングが早く、20代でWebコンサルタントの経験があると、SEO会社への転職も可能であり、個人で講習会を開いたり、企業する人も少なくはありません。
しかし誰でもこのように複数の選択ができるわけではなく、選択肢が増えることは、向上心を持って常に努力し続けてこその結果となります。
未経験者からの転職を検討している方は、努力の時間や労力は経験者よりも必要であるため、将来性も自分次第で変わってしまうとも言えるでしょう。
未経験からWebコンサルへ上手に転職するコツ3つ
最後は、Webコンサルタントへ上手に転職するための対策方法です。
事前に資格取得や勉強をして、基礎知識をつける
資格取得をすることで、Webコンサルタントに必要な知識をつけることができます。
知識がつくことで、採用側からは「実務経験はないが即戦力になる可能性がある」と捉えられ、内定率アップにつなげられるでしょう。
また、仕事理解が進むことで専門用語が理解でき、Webコンサルタントの求人情報も選びやすくなります。
転職後に想像と違った業務内容に就かないためにも、資格取得は得られるメリットがたくさんあります。
最近ではオンラインでの取得が可能なものも多く、講座を受講するとと転職サポートがついてくるものもあるので、そういったサービスを利用するのも一つの手段と言えるでしょう。
転職前の下調べと分析を怠らない
転職活動では、事前の準備が転職の成功を大きく左右します。
- 転職軸を決めるための状況整理(希望条件など)
- 志望動機を整理(転職軸を決めるため)
- 求人情報のチェック(未経験は「社内研修制度」「勉強費用補助」などあるとベスト)
- スキルの棚卸しでアピールできるもの把握
このような準備を念入りに行ってからはじめて活動を開始することをおすすめします。
業界特化の転職エージェントを利用
未経験業界は、その業界での知識・常識・評判など情報不足が原因で後悔につながることもあります。
そのため、その業界に特化した転職エージェントの利用で情報を集め、面接・書類対策を受けることで内定率を高めることが得策です。
特にコンサルタント職は「ケース面接」の対策も必要のため、1人では限界があります。
転職エージェントは無料で利用できるため、自分に合ったものをみつけてうまく利用しましょう。
Webコンサルへの転職は「デジレカ」がおすすめ
Webコンサルタントへの転職は、転職支援サービス「デジレカ」がおすすめです。
まとめ
今回はWebコンサルタントへの転職情報のご紹介でした。
無資格未経験でも転職が可能なWebコンサルタントは、転職後の努力次第で将来性も高く、幅広い選択ができる職業です。
特化型の転職エージェントでうまく情報を集めることで内定率も高めることができるので、「未経験だから…」と恐れずにぜひ挑戦してみましょう。
転職は事前準備を念入りに行い、万全の状態で活動をはじめることがおすすめです。
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