ビュースルーコンバージョンとは
ビュースルーコンバージョンとは動画広告やウェブ広告などの効果測定やユーザーアクションの評価に用いる指標の一つです。ユーザーが広告を見たけれど、その広告はクリックせず、異なる経路から達成されたコンバージョンを指します。広告のクリックによって達成された場合のクリックスルーコンバージョンと合わせて用いられている重要指標です。
ビュースルーコンバージョンがデジタルマーティングで重視されているのはユーザーアクションが必ずしも広告を見た瞬間に起こるとは限らないからです。多くのユーザーは比較をしてより良い商品やサービスを選びます。広告を見て興味を抱き、類似品との比較をした結果としてコンバージョンに至るというケースが十分に考えられます。直接コンバージョンに至ったケースに比べるとコンバージョンにつながるのは遅いですが、ビュースルーコンバージョンがあれば広告が目的を達成するのに貢献したとわかります。このような間接的なマーケティング効果を測定するために用いられているのがビュースルーコンバージョンです。
ビュースルーコンバージョンはGoogle、Yahoo!、Facebook、Twitterなどの広告を利用しているときには解析ツールを使うと計測結果を確認できます。ただ、運営会社によってビュースルーコンバージョンの計測期間の設定が異なるので注意が必要です。例えば、Google広告では1日、3日、7日、14日、21日、30日から選べますが、Twitter広告では1日、2日、3日、5日、7日、14日、20日、60日、90日です。Twitter広告の方がより細かい解析をすることが可能だとわかります。
広告を見た効果があったかどうかをビュースルーコンバージョンで評価するためには、広告の内容や商品の性質に応じて適切な計測期間を設定することが重要です。計測期間が長いと広告を見たこととコンバージョンとのつながりが弱くなります。短いと広告を見たのを覚えていたユーザーがアクションを起こしたケースを除外することになります。そのため、広告の価値を評価する際にはビュースルーコンバージョンの最適計測期間を考えることが欠かせません。
このようにビュースルーコンバージョンは広告を見た後でユーザーがコンバージョンに至った数がどのくらいあったかを示しているため、間接的なマーケティング効果を評価できます。広告効果を評価する際にはクリックスルーコンバージョンと併用するのが適切です。