ネット広告業界で使われるクリック課金とは?
クリック課金とはインターネット広告における報酬体系のひとつで、広告がクリックされた回数に応じて広告費が報酬が支払われる広告契約のことです。
インターネット広告以外のテレビ広告や看板広告などでは広告を掲載することそのものに対して広告費が発生するのが一般的です。場所や時間を使って宣伝することそのものに経費が発生するわけですが、そのような広告形態では実際の広告効果とは無関係に一定の広告費がかかります。
クリック課金では広告を出すことそのものに費用は発生せず実際にクリックされたという実績、つまり広告効果に応じて広告費が発生するのが大きな特徴です。広告の数や量ではなく具体的な成果を伴う質に応じて広告費が決まるのがクリック課金制広告です。
クリック課金のメリットは?
クリック課金には従来のように広告を出す際の固定費用がかからないため広告を依頼するクライアント側には初期費用を低く抑えられるというメリットがあります。バナー広告など広告素材を提供しておけば広告を掲載したいWeb運営者やブロガー、インフルエンサーなどが自由に広告を掲載してくれるので営業活動の費用も不要です。実績に応じて広告費が変動するので効果の高い広告に対して集中的に経費を投入できます。
広告を掲載する側のメリットとしては広告を探しやすいいというメリットがあります。固定費用型の広告では広告を掲載してくれるスポンサー探しが難題ですが、クリック課金型広告では一定のルールさえ満たせば自由に広告を掲載できます。面倒なスポンサー探しの苦労はなく簡単に広告を掲載できるので広告代理店などのツテやコネは必要ありません。
クリック課金が従来型の広告と最も異なる点は、費用対効果が明確なことです。これまでの広告では購買動向の変化やアンケート等市場調査を通じてしか広告効果を推定することができませんでした。クリック課金ではクリック数という形で明確に広告効果がわかります。興味関心を集める優れた広告には重点的に広告費が支払われ、そうでない広告は費用もかからりません。クライアント側には広告費の適正化の実現、掲載側には成果に応じて広告収入が上がるというメリットが発生します。
クリック課金型広告はホームページやブログ用の広告として開発されましたが近年はSNS広告や動画広告としても広く採用されています。