プロダクションマネージャーと言えば、現場の指揮をとり芸能関係に関われる仕事として華々しい仕事のイメージがあり、転職する際の職種の一つとして憧れをもつ方も多いのでは無いでしょうか?
しかし、あまり仕事に就いている人が多い職業では無いため、「実際の仕事内容は?」「お給料はどれくらい?」と疑問がある方もいるでしょう。
そこで今回はプロダクションマネジメントの仕事内容や平均年収を徹底解説!転職に悩む方への参考になる内容をまとめました。現在転職活動中の方はぜひ参考にしてみてください!
「プロダクションマネジメント」とは?
そもそもプロダクションマネジメントとは、プロダクション(production・舞台芸術)をマネジメント(management・管理)するということです。
舞台芸術とは映像・舞台・演劇・オペラなどのことを指し、さらにテレビCM・広告・テレビで見る番組などもこれに含まれます。
そしてプロダクションマネジメントを行う人のことをプロダクションマネージャーと言い、映像関係の主となる役割に就く人のをこのように呼んでいるのです。
制作業務のまとめ役
プロダクションマネジメントを行うプロダクションマネージャーとは、主に映像制作業を統括して行う人のことを言います。
制作する際にどんなものを作るかという「企画立案」から始まり、制作終了まで全ての業務を取り仕切るのが仕事となっています。
全ての制作業務はプロダクションマネージャーがなくてはならな存在なのです。
プロダクションマネジメントの仕事内容は?
プロダクションマネージャーの仕事内容は以下のようなものになっています。
・企画の立案 ・スタッフの雇用やスケジュール管理 ・出演者の決定や選定 ・制作のための手配や準備 ・撮影した映像の編集 |
大きく分けて5つに分かれますがその業務内容はかなり多岐に分かれており、同時進行でいくつもの業務をこなすことが求められているのです。それでは1つずつ説明していきます。
企画の立案
制作するにあたって、予算や制作期間・制作人数など制作する基盤になるものをまず考えていきます。
立案ができれば関係者や部署担当と何度も会議を積み重ね、実行に移すかどうかを決めていくのです。
この立案が通らない限り制作物は作ることができないので、初めのかなり重要な作業と言えるでしょう。
スタッフの雇用やスケジュールの管理
制作をするためのスタッフの雇用・配置を行います。さらにそのスタッフ達を配置して制作をどのようなスケジュールで進めていくかを決め段取り仕切りを行います。
さらに随時撮影に必要な物の確認や業者との打ち合わせもプロダクションマネージャーの仕事となってくるのです。
出演者の決定や選定
制作物に出演する出演者の決定・選定を行います。これはプロダクションマネージャーだけの仕事ではありませんが主な取り仕切りを行うことが求められます。
また出演者の選定はオーディションになるため、その場所の確保や告知をする必要があるのでその手配もプロダクションマネージャーが行います。
制作のための手配や準備
制作のスケジュール管理をスタッフと打ち合わせししたら、撮影場所の確保と撮影設備の配置も行います。
撮影設備は貸し出ししている業者や担当者に連絡をとり、必要日時や必要期間を予想して伝える必要があるため、ある程度先読みできる能力が必要となります。
撮影した映像の編集
制作物の撮影が完了した後の編集作業・調整作業にもプロダクションマネージャーは携わります。実際に行うのは担当のスタッフですが、編集箇所の指示や確認などはプロダクションマネージャーが行い、最終確認をする必要があるのです。
プロダクションマネジメントに求められるスキルは?
プロダクションマネージャーは無資格でも転職することは可能ですが、全くの未経験での就職は難しい可能性が考えられます。
まず、プロダクションマネージャーに求められるスキルは大きく分けて下記の3つのようなものがあります。
・時間管理能力 ・コミュニケーションスキル ・マネジメント能力 |
さらにこれに加えて、基本的な映像制作の知識が必要となるため、専門学校で映像関係を学んだ方が仕事に就く場合が多くあります。
時間管理能力
先ほど仕事内容を紹介した通り、プロダクションマネジメントではいくつもの制作過程を想定して、多岐にわたる作業を同時進行で管理する必要があります。
そのため、どの作業にどれだけ時間がかかるのか・それだけのスタッフを配置したらどの時間内で進められるのか?などの時間管理能力が求められるでしょう。
コミュニケーション能力
プロダクションマネージャーはスタッフ・業者・各担当者などさまざまな人とのコミュニケーションを取る機会が多くあります。
したがって人とコミュニケーションを取るのが苦手な方にはあまり向いていないと考えられるでしょう。
マネジメント能力
プロダクションマネージャーは、制作全体の流れを常に把握し進行が遅れている場合は調整をして期間内に制作物を仕上げることが求められるため、全体のマネジメント能力が必要となります。
スタッフの配置人数や制作時間の割り振りなどもこれに含まれるため、いかに広い視野を持って行動できるかが鍵となるでしょう。
プロダクションマネジメントの平均年収は?
最後はプロダクションマネージャーの平均年収です。華やかな仕事なイメージがあるため、収入が高い印象ですが実際は以下のようなものになります。
平均年収は891万円
プロダクションマネージャーの平均年収は891万円です。(経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」 より確認)一般企業より平均的に高めになっているのと、年齢が関係しないため仕事に就くのが早ければ早いほど周囲より高い収入を得ることができると考えられるでしょう。
しかし、平均年収に到達するまでは長い下積み時代があり、残業や休日出勤などをトータルして考えると、収入と仕事時間が割りに合わないと考えられる場合もあります。
平均年収はあくまでも目安なので、転職する際は初めの労働条件をしっかり見てから決めることがおすすめです。
まとめ
プロダクションマネジメントとは、芸術映像制作を管理する仕事であり、その仕事に就く人のことをプロダクションマネージャーと言います。
プロダクションマネージャーは、求められるスキルや能力が多く未経験で転職するにはかなりハードルが高い仕事であると考えられ、ある程度の基礎知識が求められると言えるでしょう。
もし未経験で転職を考える場合は、下積み期間やかなりの勉強が必要になることを踏まえた上で転職活動をすることがおすすめです。