「コミュニティーマネージャーって何をするの?」
コミュニティマネージャーという職業がきになりつつも仕事内容がわからない方へ、具体的な業務内容と転職情報をわかりやすく解説していきます。
・コミュニティマネージャーの具体的な仕事内容
・コミュニティマネージャーの待遇や将来性について
・転職するために必要なポイント
SNS運用やワーキングスペースなどの「コミュニティ」を運用する中心人物となるコミュニティマネージャーは、日本ではまだメジャーな職業ではありません。
ここでは、転職のポイントや必要な経験についても解説していきますので、情報収集としてぜひご活用ください。
コミュニティマネージャーについて
そもそもコミュニティマネージャーとは、顧客や見込み客、ファンたちとのコミュニティを組成して、新たな価値を生み出す仕事です。
コミュニティとなる場はオンライン・オフラインの双方で存在し、それぞれのコミュニティメンバーとのつながりを深め、事業成長に関するアイデアを発見したり、販売・利用促進の起点とします。
日本ではここ数年主流となりつつある職業であり、業務内容や定義はまだ明確ではありません。そのため、企業によって求められる能力や内容も少し異なることがあります。
コミュニティマネージャーと記載があっても何でも屋のような立ち位置や、広報業務が兼任の場合などもあるため注意が必要です。
ではもう少し詳しくみていきましょう。
役割
コミュニティマネージャーの役割は、コミュニティ一を形成し、そこから継続的に育成さらに利用者の満足度を高めサービスに対するエンゲージメントを高めていくことです。
実務としてSNS・コミュニケーション・広報・マーケティングにかかわる業務を担当してブランド認知度の向上を図りますが、消費者のリーチを増加する手段やコミュニケーション戦略は絶えず進化するので、それに従って仕事内容も変化します。
注目される理由
コミュニティマネージャーが注目される理由としては、消費者の購入経路の変化が大きい点と考えられます。
インターネットが主流、あたりまえとなる現代では、製品やサービスの比較は容易となるため、従来のマーケティング手法のみでは売上の見込みは立ちづらくなっています。
そこでコミュニティマネージャーによる、コミュニティを解した消費者と生産者の結びつけが重要となりつつあるのだと考えられます。
似ている職業があるので注意
現在日本ではさまざまなコミュティが存在するため、コミュティに関連する職業が多数存在します。
転職を検討するのであれば類似する職業との区別をつけておきましょう。
コミュニティリサーチャー
コミュニティの運用におけるリサーチおよびサービスプロモーションなどを目的とするのがコミュニティリサーチャーです。
インタビューや観察などの手法を使い、調査を実施していきます。
コミュニティビルダー
コミュニティをゼロから創り上げる役割を担うのがコミュニティビルダーです。
空き地などに人を呼び込んで活性化させたり、人口が減少し廃れてきた施設の活性化などを担います。
コミュニティデザイナー
現存するコミュニティを再定義し、活性化させる役割を担うのがコミュニティデザイナーです。
コミュニティメンバーと伴走し、自走するまでのサポートをします。
コミュニティマネージャーの仕事内容
コミュニティマネージャーの仕事内容としての一例は下記の様なものです。
・SNSアカウント・メール・動画・オウンドメディア(ブログなど)、あらゆるマーケティングプラットフォームのコンテンツを開発
・メールやSNSのコメントに返信するなどの、オンラインコミュニティとコミュニケーション作り
・SNSの指標やマーケティングデータを分析して戦略策定・改善
・社内の関係者に対してオンラインコミュニティのエンゲージメント
・自社のマーケティング活動に関する分析結果を報告する
では具体的にどのような業務があるのか次で解説していきましょう。
コミュニティの形成
コミュニティマネージャーの仕事内容で一番基礎となる業務です。
オンライン・オフライン問わず、コミュニティの基盤となる利用者同士の交流会やイベントを定期的に企画し、コミュニティの形成を図ります。
特徴としては、オンラインコミュニティは継続的なつながりを作りやすい一方で、深いコミュニケーションが実現できず互いに情報を正確に伝えられない恐れがあります。
コミュニケーションの形成は関わるコミュニティにごとのテーマや目的に沿ったアプローチが必要となります。
例えば、オフィスでのコミュニティであれば、利用者同士のビジネス構築、新規事業への募集など利用者に対して有益となる企画を考えなければなりません。
コミュニケーションごとの多種多様なテーマに対応するための知識や手法を網羅する必要があるでしょう。
コミュニティの育成
コミュニティの形成が完了したら、コミュニティマネージャーが主導となり会員同士の交流会やビジネスマッチング・相談会など施作が継続されやすい環境作りやアクションを起こす必要があります。
コミュニティのテーマや趣旨にあった企画力が必要とされ、マネジメント力が求められる作業だと言えるでしょう。
コミュニティのトラブル解決・アフターフォロー
コミュニティの継続のためには、コミュニティメンバー間のトラブル回避・フォローも必要となります。
リスクヘッジとしてコミュニティでのルール作りなどもトラブル解決業務に含まれるでしょう。
また不要なトラブルが起こらないよう、抜け漏れのない情報伝達も重要です。
トラブルが長期化した場合も、法務部や顧問弁護士や税理士などとやりとりすることも業務のうちとなるため、社内外でのコミュニケーション・連携が必要となります。
コミュニテイマネージャーに求められるスキル
コミュニティマネージャーとして必要なスキルは次の様なものが考えられます。
- 傾聴力と想像力
- 企画力
- 臨機応変な対応力
- 危機回避力
コミュニティマネージャーには必要な資格はありません。
しかしコミュニティマネージャーは想像以上に作業工程が多く、さまざまな場に足を運ぶことや社内外でのコミュニケーションが必要とされる職業です。
またコミュニティごとのニーズ・テーマの把握を行い、そこから戦略や問題点を想像し提案することからコンサルティング的な要素も含まれます。
そのため幅広いスキルを持ち、臨機応変に対応できる器用な人物がマッチすると考えられます。
コミュニティマネージャーの平均年収
コミュニティマネージャーはまだ日本で主流と言える職業ではありません。
そのため年収の統計情報が少ないため、今回はdodaを参考に現在コミュニティマネージャーとして募集のある企業が提示している年収情報を集めました。
【コミュニティマネージャー 求人参考例】
企業名 | 募集年収 |
マイナビワークス | 420万円〜600万円 |
サイボウズ | 384万円〜684万円 |
ディー・エヌ・エー | 348万円〜1500万円 |
株式会社イケア | 528万円〜 |
セガ | 400万円〜 |
(doda 参照)
大手企業や外資系企業ではコミュニティマネージャーの取り入れも早く、募集している企業も多くあります。
年収レンジとしては300万円台〜600万円台後半の幅となり、企業によっても差があることがわかります。
前述でもご紹介したように、コミュティマネージャーは最近の職業であるため、業務内容・年収の平均額が企業によって異なります。
担当する領域ごとの業務量や対応時間も変わってくる、案件単価も影響してくることも年収の差が出る理由の一つと考えられるでしょう。
転職にあたり年収は生活の影響が大きいポイントとなるため、気になる求人があれば年収情報はよくチェックしておく必要がありそうです。
コミュニティマネージャーに転職するには?
コミュニティマネージャーになるための方法はいくつか存在します。
今回は2方面から、コミュニティマネージャーへの転職ポイントをご紹介していきましょう。
スキル・学歴・知識のアプローチ
まずマーケティング・コミュニケーションの知識は必要となるため、大学で経営学や情報分析学の専攻をしていると有利となるでしょう。
次に実務経験としてSNS運用・広告営業・マーケティング戦略などがあると優遇されやすく、特にSNSに関しては個人の利用実績とそれに伴う数字があればかなり高確率なアピールとなります。
自身のSNSアカウントの保有は必須となり、各SNSの操作方法・マーケティング手法を学んでおくことをおすすめします。
コミュニティマネージャーの将来性
SNSの利用が当たり前となりEC市場の盛り上がり、コロナ禍でのリモートワークの普及など、さまざまな要因からこれからコミュティマネージャーの必要性は高まると考えられます。
これから需要と共に大企業だけでなく、ベンチャー・スタートアップ・中小企業など企業規模に問わず取り入れが進められることが予想されます。
転職を検討するのであれば早い段階から挑戦し、時代の先駆者として活躍することも可能です。
まとめ
今回は、コミュニティマネージャーの転職情報についてまとめました。
コミュニティマネージャーはまだまだ日本企業のなじみのない職業であるため、情報が少なく、年収も300〜600万円台で差があることが現状です。
また企業によっても業務内容が大きくことなるため、募集要項をよく確認し、業務の内容を理解した上で応募することが必然です。
転職にはSNS運用や経営学の知見が有利に働きますが、これまでのスキルの棚卸やアピール方法でも転職の結果は変わるため、転職活動は転職エージェントの利用で効率のよい活動をすることをおすすめします。
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