デジタルマーケティングを実践するうえで非常に重要な指標であるimp(インプレッション)ですが、デジタルマーケティングは類似指標が多く、異なる指標を同一のものとして混同してしまいがちです。今日は、正しく理解をするためにimpについてまとめました。
imp(インプレッション)とは、広告表示回数のこと
impとは、impression(インプレッション)の略で、広告表示回数のことです。出稿した広告がどのくらい表示されているのかを示しています。
広告効果測定の指標として、また広告出稿価格の指標等に用いられます。
impの定義は媒体毎に異なります。広告が一瞬でもロードされて部分的に表出していればインプレッションにカウントする媒体もあれば、全て表出されて初めてインプレッションにカウントする媒体もあります。
例)
媒体Aでは広告が画面に全て表出して1imp
媒体Bでは広告が一部でも表出すれば1imp
PV・リーチ・エンゲージメントとの違い
インプレッションと混同されやすい類似指標として、PV・リーチ・エンゲージメントがあります。それぞれの違いについて解説します。
PVとインプレッションの違い
PVは、ユーザーがページを閲覧した回数を示す指標です。インプレッションは、広告が表示された回数を示す指標です。1ページ内に広告掲載枠が2つあったとします。ユーザーが該当ページを閲覧した際に、そのページ内にある二つの広告掲載枠どちらにも自社の広告が表示されれば、PVは1で、impは2になります。
リーチとインプレッションの違い
リーチは、広告の到達率を示す指標で、何人のユーザーが特定の広告に接触したかを示します。一方インプレッションは、広告が表示された回数を示す指標です。
違いがイメージしづらいかもしれないので、テレビCMの例を挙げます。一人暮らしの男性が19時~20時の番組をチャンネルを変えることなく見ていました。その際、19時~20時の番組枠内で、6回同じCMが流れました。この時、男性に対し6度CMが流れている為、インプレッションは6になります。しかし、リーチは1になります。ネット広告においても同様の考えた方になります。該当期間内に二つの広告掲載枠を持つwebページにユーザーが二回来訪したとすれば、2PV4imp1リーチになります。
エンゲージメントとインプレッションの違い
インスタやTwitterなどのSNS運用において混同しやすいのが、エンゲージメントです。SNS運用におけるエンゲージメントはユーザーが投稿に対して起こしたアクション(いいね、リツイート、ハッシュタグなど)の総数です。一方インプレッションは投稿の表示回数です。すなわちエンゲージメントは投稿におけるユーザーのリアクション数、インプレッションは投稿の表示回数ということになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?imp(インプレッション)は、広告出稿やSNS運用において非常に重要な指標となります。広告においては、そもそもクリック率を算出する際に必要な指標になりますし、SNS運用においては、自社のアカウントがどのくらい露出されているのか、という運用における前提条件を知る指標になります。正しく理解して、パフォーマンスの高いデジタルマーケティング施策を実践していきましょう。
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