転職活動時、意外と盲点になりやすいのが、「書類選考通過率」です。新卒の時は、とにかくひたすらESを提出する、というスタイルで就活をされていた方が多いと思います。一方、中途採用においてESの代わりとなるのが職務経歴書と履歴書です。実際どのくらいの企業に提出すべきなのか、悩みますよね。そこで、書類選考の通過率や通過のポイントについてまとめてみました。
転職活動時における書類選考通過率
中途採用市場における書類選考の通過率は、おおよそ30%と言われています。各社間にもよるかとは思いますが、平均値として大きな誤差はないかなと思います。
3、4社に応募して1社通過するという事です。一次選考の通過率は10%~20%、最終面接で50%程度と言われています。その為、30%×20%×50%で考えると、内定率は3%。累計34社に書類提出して内定という事です。
やみくもに応募社数を増やすのは間違い?
です。あくまで上記の34社に書類提出して1社内定というのは、応募社と求人企業の組み合わせ次第で大きな差が生まれます。人によっては3社応募してうち2社内定という人もざらにいます。
一般的に大手のエージェントでは、定量数字に基づいて行動量(応募数)をKPIに落とし込み、受験を勧める方法をとっています。これは、「組み合わせ」を考慮せず、定量数字に基づいて転職支援を行う方法です。
しかし、転職活動はマッチング(組み合わせ)が重要です。組み合わせを考慮して、書類選考通過率を50%まで引き上げる方が合理的です。※無理かもしれないけど応募するは大賛成です。ここで伝えたいのは、「応募数」に意識が偏り過ぎると、「どんな会社を選ぶべきなのか」という最重要項目への意識が薄れて、とにかく内定獲得を重要とする転職活動になってしまいます。そうするとミスマッチが生まれ早期退職へと繋がります。
大事なのは、「応募数」を先に意識するのではなく、「どんな会社に行きたいのか」「それは何故なのか」「そのうえでベストな選択肢とは何なのか」「そのうえでどうやって内定獲得出来るのか」「じゃあどこに応募しよう」という時系列での思考です。このプロセスを設計する事で、「組み合わせ」を戦略的に考慮し、書類選考通過率を高める事が出来ます。
ちなみに、弊社における書類選考通過率は、70%と非常に高い数値です。企業とのリレーションや書類選考対策は勿論の事、「組み合わせ」を戦略的に設計する為に書類選考通過率が非常に高いのです。
書類選考通過率アップのコツ
1.まずは、自身のキャリアビジョンや転職を得て実現したい事など、整理しましょう
書類選考を通過するためには何よりも自分が何をしたいのかを明確にするのが大切です。どんな会社で働きたいのか、今後のキャリアビジョンをどうしていきたいのかを具体的に考えてみましょう。この自己分析のプロセスがなければ履歴書や職務経歴書に何を書けるかも明確になりません。今までのキャリアを棚卸して何ができる人材なのかを客観的に自己分析してみるのも重要です。そのキャリアの延長線上として、この転職で何を得て、次にどこに進みたいのかを整理しましょう。
また、その希望を実現するための条件も具体的にまとめておくのが大切です。書類選考で通ったとしても、応募先の企業では希望を実現できないのでは意味がありません。むやみに応募して書類選考を受けるのは労力の無駄になるため、応募先を厳選するための準備を整えましょう。
2.徹底的に情報収集しましょう
その後、該当業界や企業についてリサーチしましょう。どのような企業が存在するのか、それぞれの企業がどんな理念を持っていて、どの事業に力を注いでいるのかを具体的に見ていくのが大切です。今後の展開や展望についても詳しく調査し、今後その企業で本当に働いていきたいと思えるようなモチベーションがあるのを確認しましょう。
この時点ではできるだけ候補企業を幅広く考えてリサーチするのが重要です。その中から魅力が大きい企業を絞り込んでいって応募することが転職の成功につながります。
3.自分の市場価値を理解しましょう
自己分析を終え、行きたい業界や会社について理解した後は、「実際そのような業界や企業で募集されている求人概要と、自身の職歴書を見比べて、応募要件を満たしているか」を知りましょう。また、エージェントと話をして、学歴や職歴等定性的な要素もを踏まえ、企業採用ニーズに自身が当てはまるかどうかを知りましょう。
自分の人材価値が企業のニーズにマッチしていないと書類選考はなかなか通りません。エージェントはマッチングをする上で重要なサポートになるので積極的に相談するのがおすすめです。
4.応募先をピックアップしましょう
ここで自分の経験や年齢などと採用条件の組み合わせについて入念に検討しながら、応募先を検討しましょう。自己分析の内容と企業のリサーチをした結果を照らし合わせることで書類選考通過率が高いかどうかを判断できます。
応募先のピックアップするときにはハードルが高く書類選考通過率が低いけどチャレンジしたい(書類選考通過率5~10%程度のもの)※以降A郡と呼称 と、自身の市場価値が高いと判断されるであろう応募先(書類選考通過率50%~70%)※以降B群と呼称 を分けて組み込んで応募先を検討することがポイントです。この二群のどちらに属する企業に応募するかによって書類を作成する上で取るべきスタンスが異なるからです。
基本的にA群では自分の経験やスキルの情報だけでは応募先の企業から大きな期待を受けられません。工夫をして採用候補として検討してもらうようにしなければA群の書類選考は通れないでしょう。しかし、B群では自身の培ってきたキャリアを正しく伝えることができれば書類選考を通れる可能性が高いと考えられます。このような視点を持って書類を書き分けることでどちらも書類選考の通過率が向上します。
5.職務経歴書・履歴書の添削、アップデート
応募先を選定したら、最後に職務経歴書と履歴書のアップデートです。それぞれA群とB群用に2パターン用意します。
A群に対しては、・ポテンシャルを最大限感じ取れる内容にすること・未経験であるものの活かせる経験がある事を重点的に記載する事が大切です。自分が活躍している姿を採用担当者がイメージしやすいように具体的に書きましょう。
B群に対しては、下記の職歴書チェック項目を参照に進めていくと良いでしょう。A群の場合にも重要なポイントなので、必ずチェックしておくべき項目です。
6.職歴書チェック項目
・作成日時はアップデートされていますか?
・成果実績に関して、分かりやすく、定量的な数字も含めて記載出来ていますか?
・扱う事の出来るツールや経験領域について、分かりやすく記載されていますか?
・自己PRは、具体的に成果実績も交えて記載されていますか?
・自己PR 活かせる経験等の項目において、応募先求人と全く関連性のない内容になっていませんか?
・誤字脱字はありませんか?拙い日本語表現を用いていませんか?
7.さらに書類選考通過率を高めるためには….
職務経歴書や履歴書と別紙で、志望動機書を作成しましょう。クリエイティブ関連職種やエンジニア、広告業界出身者などはポートフォリオなどを準備する事も、加点になる為オススメです。
志望動機書は、エージェントと相談しながら添削を行い、好印象を与えられるものでないと意味がありません。弊社では、求職者様にインタビューを行いながら、弊社がテキストに落とし込み、相談しながら作成させていただいています。
その後は面接対策へ
その後は、面接対策を入念に実施しましょう。面接対策に関しては、こちらの記事でまとめてあります。
デジタルマーケティング業界の中途採用面接質問事例集
まとめ
求人と求職者様の組み合わせ次第ですが、エージェントによって書類選考通過率が大きく変動する場合があります。同様に、準備次第でも大きく結果が変わります。是非参考にしてみてください。
弊社では、書類選考通過率を可能な限り高める対策準備、また紹介先企業との強固なリレーションと信頼によって、他社比較で大幅な書類選考通過率を誇っています。
書類選考がなかなか通らずに躓いている、大手エージェントにとりあえず沢山受けてくださいと言われて辟易している、、、など、お悩みがございましたら是非下記登録フォームよりご登録ください。