デジタルマーケティング業界は市場変化のスピードが早く、業界で働くデジタルマーケティング人材に要求されるスキルセットも年々変化していきます。今日は、デジタルマーケテイング業界専門の転職支援を実施するdigireka(デジレカ)運営の株式会社digirekaのコンサルタントが、今後のデジタルマーケティング業界で必要とされる必須スキルについてまとめました。

現在進行形で日々重要性が高まる3つのスキルについて、市場動向を背景に解説していきます。

1.広告運用スキル

デジタルマーケターにとって、広告運用スキルの重要性が年々高まっています。理由は、下記の二点です。

・事業会社でデジタルマーケティングのインハウス化が進んでいる
・運用型広告の市場規模が拡大している

事業会社のデジタルマーケティングインハウス化の動きは、年々広がっています。事業会社にとって、デジタルマーケティングをインハウス化する事で得られるメリットは大きく、代理店に対して発生するコストの削減・ノウハウの蓄積・PDCAの高速化など、挙げればきりがありません。そして、事業会社がデジタルマーケティングをインハウス化するうえで、必要になるのが広告運用担当者です。マーケティングプランを描く事が出来ても、実運用のノウハウがなければ、そのプランは絵に描いた餅となってしまいます。

また、運用型広告の市場規模は年々拡大しています。

電通が昨年発表した「2017年 日本の広告費」によると、

インターネット広告媒体費:1兆2,206億円(同117.6%)
媒体費が初めて1兆円を超えた前年に引き続き、2017年も媒体費は好調に推移した。
このうち、運用型※1広告費は9,400億円(同127.3%)。メディア側において予約型広告から運用型広告へのシフトが前年よりさらに進んだ結果、媒体費全体における運用型の構成比は77.0%と、全体の4分の3を超えるに至った。

参照:)電通 2017年日本の広告費

となっており、ネット広告市場の拡大ならびに、その中でも運用型広告の市場規模が拡大していることが理解できます。

すなわち、ネット広告を活用したプロモーションにおいて、運用型広告はほとんど(4分の3)の企業で実施されているということになります。その仕組みを理解し、実運用ができる広告運用者の価値が高いことは言うまでもありません。

2.コンテンツマーケティングスキル

デジタルマーケターにとって、ネット広告のみならず、コンテンツマーケティングに関するスキルも重要性が高まっています。

クロスフィニティ株式会社が2016年に実施したSEO市場調査によると、
2014年時点で356.3億円であったのに対し、2016年の調査結果では430.2億円、2018年には500.9億円と、年々拡大傾向にあることが分かります。

参照:)クロスフィニティ株式会社「2016年度版国内SEO市場予測 (2014-2018)」

ネット広告市場の拡大~運用型広告市場の拡大に伴い、ネット広告を活用した新規顧客獲得単価の高騰が続いています。また、今後もこの傾向は続くとみられています。しかし、消費者のオンライン情報接触頻度が減る事はありません。そうすると企業は、オンライン上の別チャネルを活用して、新規顧客の獲得をめざします。そのうえで重要なのが、オウンドメディアの運用になります。2017年にNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が実施した「消費者の情報探索方法と余暇時の機器の併用に関する調査」結果をみてみましょう。

参照:)NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社「消費者の情報探索方法と余暇時の機器の併用に関する調査」結果」

この結果を踏まえると、消費者の購買における意思決定に、Webメディアが多大な影響力を持つことは、言うまでもありません。クロスフィニティ社の調査結果の裏付けと言えます。

広告のような速効性は期待できないものの、オンラインメディアの記事は半永久的にネット上に残ります。すなわち、時間こそかかるものの、オンラインメディアに多数のトラフィックを集めることが出来れば、半永久的にほぼノーコストで新規顧客の獲得が期待できるのです。

特に事業会社のデジタルマーケターには、ネット広告のプランニングや運用スキルに加えて、コンテンツマーケティングのスキルも重ねて要求されるケースが増えています。規模の大きくない会社であれば、少数のデジタルマーケターで全てのデジタルマーケティング業務を担う必要があるため、広告に関連するスキルのみならず、デジタルマーケティング領域における網羅的なスキルが必要になってくるのです。

3.データを活用するスキル

デジタルマーケティング業界において、データを活用するスキルの重要性は、日増しに高まっています。上述したように消費者の購買前の情報取集チャネルは、SNSや口コミサイト、オウンドメディアなど多様化が進み、更には、EC市場の拡大に伴い、購買チャネルそのものの多様化も進行しています。このような中で、従来のマスプロモーションにとどまらす、顧客一人一人にパーソナライズされたマーケティング活動の重要性が高まっています。そこで必要になってくるのが、「データ」です。顧客のweb上の動き、性別や年齢、趣味趣向、位置情報などのパーソナルデータに加え、気候データなどの外部要因等を統合して分析する事で、個々人に最適化されたワントゥワンマーケティングが可能になります。ワントゥワンマーケティングを推進していくうえでは、DMPの活用が欠かせません。

矢野経済研究所が2016年に発表したDMPの市場規模調査によると、

・2016年のDMPサービス市場規模は57億7,000万円
・2017年には同市場規模は前年比27.2%増の73億3,700万円

となっています。

また、DMPと併せて、CRMにおいて重要になっているMAと合わせた市場動向予測は下記の通りです。

参照:)矢野経済研究所「DMP(データマネジメントプラットフォーム)サービス市場/ MA(マーケティングオートメーション)サービス市場に関する調査を実施(2017年)」

現状、DMPを活用したデータドリブンマーケティングのアウトプットに最も活用されているのは、今のところネット広告やMAを活用したメルマガ施策です。これらを踏まえた際に、デジタルマーケターはデータドリブンでマーケティングを推進していく力が必要不可欠になってきていることが理解できます。

顧客側が保有するデータを基に、データフィードやコミュニケーションシナリオの設計、効果検証方法の策定などのスキルを持つ人材や、DMP以外でも、SQLを活用できるマーケター等は、今後ますます需要が高まる事でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

1.広告運用スキル
2.コンテンツマーケティングスキル
3.データを活用するスキル

これら三つが重要になることを述べましたが、事業会社はさておき、代理店でクライアントワークを行っている人にとって、
現状、一貫してこの三つの経験を得られる会社・ポジションは多くありません。

十分に情報収集を行ったうえで、キャリアを戦略的に構築していくことが重要です。

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