地味に鬼門。SPIについてまとめました。

昨今の就職活動において、「SPI」という言葉を耳にする人は多いのではないでしょうか。おそらくdigireka(デジレカ)読者で「SPIが何か分からない」という人はいないでしょう。就職活動や転職活動で地味に鬼門となる適性検査の事です。2018年の時点では、「SPI2」を経て「SPI3」までリニューアルされています。今回は新卒の就活、転職でも用いられているSPI試験について、その内容と対策方法について紹介します。

SPIとは

そもそもSPIとは『Synthetic Personalty Inventory (総合適性検査)』の略で、1973年に株式会社リクルートマネジメントソリューションズによって開発された、就職活動における適性試験のことです。数分間の面接だけでは判断しにくい就職希望者の「性格」「学力」を、試験を行うことによって総合的に判断することを目的としています。就職前に採用する企業側に適しているのかということだけではなく、入社後の配属先を決めるため情報が入手できるという面からも、SPI試験を取り入れている企業は数多くなっています。

SPI試験を受けるには

SPI試験の内容は
・能力検査
・性格検査
の2つに分かれており、4つの方法で受験をすることが可能です。

能力検査

能力検査は受験者の基礎的な能力について測る試験で、さらに「言語分野」と「非言語分野」に分かれています。「言語分野」では言葉や文章の意味合い、趣旨の理解度を測り、「非言語分野」では数学的な能力や論理的思考力を測る試験となっています。

性格検査

性格検査ではその人物がどのような人柄なのかを詳しく知るための検査です。生活するにあたってどのような物事の考え方をしているのか、内向的か外交的か、どのような分野に向いているのかを総合的に判断する検査となっています。

受験方法

SPI試験を受ける方法は4つあります。受験方法は各企業ごとに、何を重視しているのかによって異なります。
Webテスト
パソコンを使ってインターネットから受験する方法です。学校や自宅などインターネットを利用できる環境であればどこでも受験が可能です。(スマートフォンからの受験は行われていません。)
ペーパーテスト
企業側が用意した会場で、マークシートを使用して行います。
テストセンター
リクルートキャリアが用意する会場で、PCを使って受験します。指定された日程、会場を選択し予約申し込みを行います。
インハウスCBT
応募した企業に訪問して
受験をする方法です。

試験例題

試験において高得点を取るためには、具体的な試験内容を知り、重要なポイントを押さえておくことが必要です。

・「能力検査」の言語分野例題)

(1)
下線部の意味をもち、 [      ] に当てはまる最も適切な二字の熟語を考え、回答欄に記入しなさい。

顔見知りであること
A社の担当者とは [      ] がある

(2)
[     ] に当てはまる最も適切な語を選択肢から1つ選びなさい。

易しい問題であるが、浅い川も [      ] 渡れというから、気を引き締めて臨もう。

・軽く
・深く
・楽しく
・潔く
・速く

【引用:「リクナビ2020」https://job.rikunabi.com/2020/webtest/?isc=rconbtnspi

非言語分野例題)

非言語分野
(1)
[      ]に当てはまる数値を、整数または小数で回答欄に記入しなさい。

3÷0.25=[  ]×3

(2)
[      ]に当てはまる数値を、整数または小数で回答欄に記入しなさい。

ある美術展の入場料は大人1200円、子ども800円である。ある日の入場者のうち80%が大人、20%が子どもで、入場料の合計は392000円だった。この日の入場者のうち子どもは [      ] 人である。

【引用:「リクナビ2020」https://job.rikunabi.com/2020/webtest/?isc=rconbtnspi
といった問題が出されます。
語句や文章の解読問題や数学的思考を用いる問題、さらには外資や商社などの企業では外国語分野として英語の問題が出される場合も少なくありません。これらの検査では、問題の意図を正しく理解し素早く処理することが求められるので、形式や傾向を知っておくことが重要です。

・「性格検査」では

「A:一人で旅行するのが好きだ、B:みんなで旅行するのが好きだ」
→(どちらかというと)AとBのどちらにあてはまるかを選択

【引用:「リクナビ2020」https://job.rikunabi.com/contents/test/3229/#SPI-3
といった問題等が出されます。こちらは能力的な検査とは異なり、自分の性格についての質問に答えていく形式で問題数も多いので、なるべく解答に矛盾がないようによりスピーディーに解いていくことが重要です。

参照のリクナビサイトより、具体的な試験内容と対策について記載があるので、確認しておくとよいでしょう。

問題数と試験時間

上記で述べたように高得点を取るためには時間配分がポイントになってきます。「能力検査」の問題数と時間は受験方法によって異なります。
ペーパーテスト : 70分間 (言語分野・40問 30分、非言語分野・30問 40分)
テストセンター、WEBテスト : 言語分野、非言語分野の両方で35分

「性格検査」の問題数は約300問となっており、試験時間は
ペーパーテスト : 約40分
テストセンター、Webテスト : 約30分
となっています。繰り返し練習問題を解き、より正確により多くの問題を解ける時間配分を確認しておくようにしましょう。未回答問題をなくすことが高得点へつながります。

企業ボーダー

得点ごとのボーダーを知っておくことで、受験する上での対策やモチベーションアップにもつながります。

SPI正答率86~90%

90%では外資系戦略コンサルに続き、上位の外資系金融機関、大手鉄道会社等が86%のボーダーとなっています。

SPI正答率81~85%

85%になると大手商社や大手新聞企業に続き、大手TV局、不動産、81%になると上位出版社がボーダーです。

SPI正答率76~80%

80%では多国籍コングロマリットに続き、外資系自動車メーカー、76%では上位情報通信企業がボーダーとなっています。

SPI正答率71~75%

75%では大手私鉄下位、航空会社、71%では下位光学機器メーカーがボーダーです。

SPI正答率66~70%

70%では下位商社に続き、大手サービス業者、下位自動車メーカー、都市銀行までがボーダーとなっています。

まとめ

SPI試験で良い結果をのこすためには、早めの対策が必要不可欠です。現在、練習問題はリクルートの公式サイトから個人ブログまでWebにされ掲載されているものから、書店にも多くの対策本が出ています。最近ではスマートフォンのアプリで練習問題を解くことができるようにもなっています。まずは、自分に合った対策法を見つけ、試験自体に慣れておくことが高得点への一歩となります。

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