ロ―カルビジネス向けのリスティング広告、AdWords Expressはご存知でしょうか?広告予算や管理工数を大きく割く事が出来ない個人事業主や中小企業の方々にとっては、とても便利で始めやすい広告商品です。
今日は、AdWords Expressの概要・AdWords との違いについて解説します。
AdWords Expressについて
AdWords Expressとは
AdWords Expressとは、Google社が提供しているリスティング広告の一種です。Google検索でユーザーが検索した検索ワードに合わせて、検索結果の上下に広告が表示されます。表示された広告をユーザーがクリックした場合に限り料金が発生します。
予算に関しては、一か月分の予算を広告主(広告を出稿する当事者)で設定し、その予算内で1クリックあたりの単価が設定されます。その為、当初設定以上の費用がかかることはありません。
Adwordsとの違い
AdWords Expressの「Adwordsとの違い」に関してですが、最も大きな特徴からお伝えすると、設定や管理が簡略・自動化されている点です。
またアドワーズの場合は、動画広告やショッピング広告など、様々なフォーマットで広告を出稿する事が出来ますが、AdWords Expressではフォーマット選択をおこなうことは出来ません。
AdWords Expressのメリット
すぐに始められる
初期設定にかかる時間は5分から10分程度です。広告作成、予算設定、サービスや商品のカテゴリー選択、住所入力などの入力が完了すれば、すぐに広告配信が可能です。
HPがなくても利用可能
これは凄い事です。スモールビジネス運営で、ホームページを持たない事業主の方でも利用できます。Googleマイビジネスに住所や電話番号などを入力して登録しておけば、広告をクリックしたユーザーは、Googleマイビジネスの該当ページに遷移する事が出来ます。
広告出稿エリアを簡単に絞り込める
距離を選択(25~65キロ以内)マップ上の画面を見ながら、エリアを絞り込むことが出来ます。絞り込みエリアの推定ユーザー数なども確認できるので便利です。まさにスモールビジネス向けの仕様となっていることを実感できます。
キーワード設定が簡単
Googleマイビジネスに登録しているカテゴリから自動で判断して、複数のキーワード候補を自動で抽出してくれます。キーワードはGoogleのアルゴリズムによって、その後も自動で最適化されていくので、とても便利です。
AdWords Expressのデメリット
機能が少ない
Adwordsであれば、入札単価を個別で設定したりキーワードの最適化を緻密に個なったりする事が出来ますが、AdWords Expressでは出来ません。広告グループをキャンペーン単位で作成して個別に予算設定するなども出来ません。LPの設定も出来ない為、広告に遷移したあとは、ユーザーから電話での問い合わせがあるか、登録したホームページへの誘導を促す程度しか出来ません。デバイス指定も出来ませんし、広告の出稿範囲も狭いです。除外キーワードの設定なども勿論出来ない為、一定規模の予算をかけて、複雑な運用でパフォーマンスを最大化する事は出来ません。
まとめ
如何でしたでしょうか?AdWords Expressは、低額予算から気軽に活用する事が可能なリスティング広告です。スモールビジネス事業主向けに作られているので、個人事業主や中小企業のマーケティング担当者の方にとっては、非常に便利です。
特にエリアターゲティングの仕様上、小売系の業者とは相性が良いと思われます。
AdWordsか、AdWords Expressのどちらが良いのかは自社の予算やサービスによって異なりますが、オンラインで顧客にリーチしたいが、リスティング広告は複雑で分かりにくい、予算もそんなにない、という悩みを抱えていらっしゃる方は、是非一度ご活用を検討されてみては如何でしょうか?