デジタルマーケティング市場は成長を続けています。

成長に伴い、デジタルマーケティング業界における事業者は多岐に渡り増え続けています。転職活動などでデジタルマーケティング業界を志望されている方は、求人数の多さに驚くと同時に、「その違いがどこにあるのか?」悩んでしまう事もあるのではないでしょうか。

今日は、「大手」制作系デジタルエージェンシーについてまとめてみました。

大手制作系デジタルエージェンシーまとめ

そもそも制作系デジタルエージェンシーとは?

制作系デジタルエージェンシーとは、クライアント企業やサービスのブランディング、プロモーション等を目的として、webサイトやアプリ、プロモーション動画などの制作~プロモーションまでを手掛ける会社を指します。

本記事内にて紹介する企業は、大手デジタルエージェンシーです。その為、手掛けるプロジェクトの殆どが大手企業且つプライム案件(直接取引・一次請け)となっています。

携わる領域の幅も広く、webインテグレーションは勿論の事ながら、コンテンツマーケティング・ネット広告・CRM(MAやDMPの導入など)と、一気通貫した支援体制を持っています。

日系エージェンシー

株式会社アイ・エム・ジェイ(IMJ)

企業概要

企業URLhttps://www.imjp.co.jp/
住所東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル 9F
設立年度1996年7月4日
従業員数614名 (2017年9月1日現在)

IMJについて

アイ・エム・ジェイは、Webサイトの企画~CRMまで、ワンストップでマーケティングサービスプロバイダーとしてサービス展開を行う国内大手企業です。クライアントは、国内外の大手ナショナルクライアントが中心です。

熱心にR&Dを展開しており、最先端の取り組みも積極的に行っています。2016年、外資系コンサルティングファームのアクセンチュアによる買収が注目を集めました。

デジタルマーケティング業界は、単なるメディアバイイングやプランニングにとどまらず、企業全体にデジタルシフトを促す必要性が増しています。

そういった意味では、クライアントの経営層に近いアクセンチュアと、デジタルマーケティング領域に関する豊富なノウハウを持つアイ・エム・ジェイの融合は非常に理にかなっており、競合他社にとっても脅威です。

ネットイヤーグループ株式会社

企業概要

企業URLhttps://www.netyear.net/
住所 東京都中央区銀座2-15-2 東急銀座二丁目ビル
設立年度 1999年7月7日
従業員数 349名(2017年3月31日現在)

ネットイヤーグループについて

ネットイヤーグループは、UX、CRMに特化したデジタルエージェンシーです。アイ・エム・ジェイ、メンバーズなどが同じ競合にあたります。

ユーザーエクスペリエンスデザイン(UXD)という概念を起点に全てのプロジェクトに取り組むことを宣言しており、大手企業のオムニチャネル戦略などのプロジェクトに取り組んでいます。

案件はほぼプライム案件(直接取引)です、徹底的にユーザー目線にこだわったUXにおけるノウハウが強みです。

株式会社メンバーズ

企業概要

企業URLhttps://www.members.co.jp/
住所東京都中央区晴海1-8-10
晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階
設立年度 1995年6月26日
従業員数 819名(有期雇用社員含む) (2018年3月末時点)

メンバーズについて

メンバーズは、BtoCクライアントの支援に強みを持つデジタルエージェンシーです。ユニクロや資生堂、サントリーなど、多数の大手ナショナルクライアントへの支援実績を誇ります。

また、直近ではSNSプロモーション・オウンドメディア領域に力を入れています。

オウンドメディア領域では、旧アトコレのMinerStudioを買収し複数メディアを共同運営するとともに、クライアントへのコンテンツマーケティング支援も積極的に行っています。

株式会社スパイスボックス

企業概要

企業URLhttps://www.spicebox.co.jp/
住所 東京都港区赤坂2丁目14-27 国際新赤坂ビル 東館15階
設立年度 2003年12月15日
従業員数 119名(2017年4月現在)

スパイスボックスについて

スパイスボックスは、博報堂グループのデジタルエージェンシーです。直近では、ソーシャル領域・動画プロモーションに注力しつつ、IoT企画会社の株式会社WHITEを買収するなど、従来のデジタルエージェンシーとしての事業領域にとどまらず、その領域を広げています。若いプレイヤーが活躍する、ベンチャーらしいカルチャーも特徴です。

株式会社エフアイシーシー(FICC)

企業概要

企業URLhttps://www.ficc.jp/
住所東京都港区赤坂3-11-3 赤坂中川ビルディング 2F
設立年度2004年2月3日
従業員数53名 ※2018年5月時点

FICCについて

FICChは、もともと制作会社からスタートしたベンチャー企業ですが、今やデジタルマーケティングのプロフェッショナル集団として、少数精鋭ながらも多数のナショナルクライアントへの支援実績を誇るデジタルエージェンシーです。

デジタルブランディング戦略やデータマーケティング支援まで、企業のデジタルマーケティングをトータルで支援出来る体制を保有しています。代表取締役の荻野英希氏は、世界最大の広告代理店WPPグループ最大のデジタルエージェンシーVMLの日本代表も務めています。

外資系エージェンシー

電通アイソバー株式会社

企業概要

企業URLhttps://www.dentsuisobar.com/
住所東京都中央区築地1-13-1 築地松竹ビル
設立年度2016年1月1日(前身の株式会社デジタルパレットの設立は2001年4月)
従業員数411名(2018年1月1日現在)

電通アイソバーについて

電通アイソバーは、イギリスの広告代理店であるイージスメディアグループを電通が買収したことで電通グループとなったアイソバー・ジャパン社と電通iXが合併し生まれた、電通イージスネットワークに属する制作系エージェンシーです。

アディダスやコカ・コーラ、フィリップモリスなど多数のグローバルクライアントの案件を手掛けています。LINEビジネスコネクトを活用したソリューションなどにも注力しており、カバー範囲も広く、一気通貫してクライアントを支援出来る体制を持ちます。

Deloitte Digital Japan

企業概要

企業URLhttps://www.deloittedigital.jp/
住所東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 17F
設立年度 1993年4月
従業員数 約100名

Deloitte Digital Japanについて

デロイトデジタルジャパンは、世界最大規模の総合系コンサルティングファーム「デロイトトーマツコンサルティング」を親会社に持つデジタルエージェンシーです。アクセンチュアがIMJを買収したように、デロイトも海外の複数エージェンシーの買収を進め拡大しています。カバー範囲は広く、日本国内においてはメディアバイイングを除くほぼすべての領域をカバーしています。

まとめ

如何でしたでしょうか?今回は、制作系エージェンシーについてまとめてみました。

コンテンツの質やデータの利活用が重要視される昨今のデジタルマーケティング業界にとって、制作系エージェンシーの役割期待は非常に大きく、デジタルマーケターにとっても、スキルの横幅を拡げる事が出来る環境です。

メディアバイイングを主軸に置く代理店も、制作系エージェンシーと同じく一気通貫した支援体制を整えてきており、コンサルティングファーム、制作系エージェンシー、広告代理店と、それぞれの今後に注目です。

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