PRプランナーは、メディア・販売手法を網羅し、適切な戦略を練ることができるPRのプロフェッショナルです。
広告業界で活躍する職種のひとつではありますが、国内ではまだ認知度が低く、転職を目指すにしても不安な部分が多くあることが事実です。
ここではそんなPRプランナーの年収や待遇などを解説し「自分は転職できる?」と考える方の不安を解消していきます。
・PRプランナーの年収情報
・転職先として目指すべき企業
・転職の傾向やポイント
あわせて、PRプランナーへ向いている人の特徴や仕事のやりがいなど、転職を具体的にできる内容をまとめています。情報収集としてぜひご活用ください。
【まずはじめに】PRプランナーの仕事内容は?
広告・マーケティング業界におけるPRプランナーの仕事内容は、クライアントの商品・サービスをPRする際の戦略を考えることが主となります。
より効果的なPRを行えるように、メディアやPR手法の選出を行い営業部やメディアプロモーターと共に戦略検討していきます。
PRは対象に限らず時間や規制との戦いでもあるため、その合間をぬっていかに魅力的なシナリオを描けるかがPRプランナーの腕の見せ所とも言えるでしょう。
限られた時間や手段で新しい手法を作り出すことにやりがいや楽しさを覚える方にはぴったりな職業です。
資格としての「PRプランナー」も存在する
今回は職種としてのPRプランナーの情報をご紹介していますが、PRプランナーは資格名でもあります。
資格としてのPRプランナーは、企業・団体・自治体・PR関連会社などで広報を担っている方・広報やPR職を目指す学生などが受験しており、試験は1次〜3次試験があります。
PRの基本的〜実践的なスキルを網羅して学ぶことができるため、企業の広報としてのPRプランナーを目指す場合が転職前に取得するのもひとつの手段でしょう。
PRプランナーのやりがいは?
PRプランナーの仕事のやりがいは、考えた戦略がうまくはまったときの達成感と充実感と言えるのではないでしょうか。
PRというものは、商品宣伝に繋がるのであれば手法や戦略に特に縛りはありません。
例えば企業で例外のないPR手法だとしても、その商品特性から考えたPRに適しているのであればやってみてもかまわないのです。
既存もしくは新規性の高いものも含め、数多くの選択肢の中からベストなPR手法を選ぶことはPRプランナーの最大のやりがいと言えるでしょう。
PRプランナーが活躍する場所は?
ではPRプランナーはどのような場所で活躍しているのかご紹介しましょう。
PR会社
企業の広報業務を代理として行うPR会社にはPRプランナーが必須の存在となります。
企業規模によってはPRプランナーは複数在籍しており、専門の部署もあるため、募集人数も多数行なっている場合もあります。
逆に小規模のPR会社になると一つの領域へのPRへ特化した強みを持つ企業も多いため、PRプランナーとして特化したスキルを身につけることができます。
企業の広報担当
PRプランナーは社内の広報担当として活躍することもあります。
広報担当としてのPRプランナーは企業のSNS運用、メディアの取材対応、イベントの企画や準備などの業務を行い、社内外での活動が必要とされます。
社内に特化したPRとなるため、在籍する企業についてより専門性の高い知識や知見を求められる仕事です。
小規模の企業では人事業務や総務と兼任の場合もあるため、なんでも屋的なポジションとして捉えられる場合もあるでしょう。
PR業務だけに専任したい場合は業務内容にも要注意です。
総合広告代理店
3つ目の候補として総合広告代理店が挙げられますが、募集が少なく採用枠もわずかであるという点と、採用ラインも高い点からPRプランナーの転職先としては一番難易度が高いと言えるでしょう。
未経験者や経験が浅い場合は、まずPR会社か広報担当を目指すことが得策です。
PRプランナーの年収は?
PRプランナーの平均年収について解説していきます。PRプランナーのみの年収データは公開されていないため、今回は広報の平均年収を参考にしていきましょう。
(求人ボックス 参照)
広報の平均年収は415万円となっています。日本人会社員の平均給料は461万円(国税庁参照)となるため、一般企業よりも少し低めの年収レンジとなります。
また、業界別に見てみるとPRの仕事はインターネット・広告・メディア業界に含まれており、その中で平均年収は438万円となります。
このようにPRプランナーは職種単体・業界全体から見ても400万円前半代の平均年収となることがわかります。
今の仕事次第では低いと感じる場合もあるため、年収希望がある場合は求人内容のチェックと事前の確認が必要となりそうです。
PRプランナーに向いている人は?
PRプランナーは特別な資格や経験は必要とされていませんが、仕事内容による向き不向きは発生します。
PRプランナーの業務内容からどのような人が向いているのか特徴を解説していきましょう。
知識をアップデートすることが苦でない
PRプランナーはプライベートでも仕事の延長戦で、たとえば日ごろから新商品を見かけると「どのやってヒットさせたのだろう?」という視点を常にもっていることが大切です。
そうして自分の中のPR手法の知識や知見をアップデートすることに苦のない人が向いていると言えるでしょう。
複数の業務を効率よく進行できる
企業にもよりますが、PRする案件は1人に対し複数同時平行で行うことが普通です。
同時に複数の業務進行が求められることはもちろん、納期も発生してくるため時間との戦いになる場合もあります。
客観視が得意
PRプランナーは商品PRを主とするため、まずその商品の魅力やPRするポイントを見極めなければいけません。
さらにいうとそれを万人に伝えるため言語化し、そこから戦略を考えていく必要があるので、客観視した上で対人に説明する能力も求められるでしょう。
PRプランナーに転職するには?
最後は、PRプランナーへの転職を目指す際のポイントを経験者と未経験者に分けてご紹介していきます。
経験者の場合
PRプランナーとしてすでに経験されている方は、年収や待遇面など何かしらの希望が明確で転職を検討される方が多いのではないでしょうか。
条件面の希望がある場合は、優先順位を明確にしてから転職活動を始められることをおすすめします。
また「いまPR会社にいるけど大手広告代理店へ転職したい」など、会社の規模や新たなジャンルに挑戦したい場合は、書類作成が非常に重要となります。
スキルの棚卸しを行い、どのような商品のPR活動を行ってきたかアピールできる様にしましょう。
未経験社の場合
未経験からPRプランナーへの転職を目指す場合、優遇される職種は商品企画・デザイン・マーケティング職種などがあります。
社内広報であれば総務・人事の経験も歓迎されるでしょう。
もちろん上記の経験がなくとも、PRプランナーは無資格未経験で挑戦しやすい職種です。
その場合、広告代理店よりもPR会社の方が難易度が低いと言えるでしょう。
ただし、未経験者歓迎の場合、「急募しているから経験を問わない」可能性もあります。
早期退職を防ぐために転職先の部署の指導体制や昇進評価制度などを調べておく必要があります。
いずれにせよ、経験の有無を問わず、転職にはその業界や企業の情報が不可欠となります。
転職エージェントをうまく活用して、書類対策や事前の情報収集を行い、効率のよい転職活動を行いましょう。
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まとめ
今回はPRプランナーの転職情報をまとめました。
PRの要役となるPRプランナーは、あらゆる販売・宣伝手法を網羅し、そこから最適な戦略を編み出していくことが仕事となります。
常に知識のアップデートが求められる仕事ですが、自身の戦略がぴったりはまり、商品やサービスのPRが成功したときには非常にやりがいのある職業であると言えるでしょう。
年収面は決して高いと言える職業ではないため、転職前には条件の整理が必須です。
転職対策にも客観的な視点が必要とされるため、転職エージェントを上手に活用し、憧れの職種へ転職を叶えましょう。
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