増えすぎ?未経験エンジニアの事実と失敗しないキャリアプランを紹介

未経験エンジニアの転職について、ネットでは「増えすぎ」「需要がない」というワードが飛び交っていることがしばしばあります。

「手に職をつけよう!」とこれからエンジニアへ転職しようと考えている人には、不安要素となるため解消しておきたい方は少なくないでしょう。

そこで本記事では未経験エンジニアは増えすぎなのか根拠をもとに解説「未経験で転職しても大丈夫?」という方の疑問を解決していきます。

また、転職後のキャリアプラン・エンジニアの将来性・転職に失敗しない方法も併せてご紹介していきます。

【結論】未経験エンジニアの需要はまだまだある

まずは「未経験エンジニアは増えすぎ?」という疑問について、諸説いろいろあるものの需要はまだまだたくさんある、と下記の根拠から考えられます。

根拠その①:経産省のデータから見る事実

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、下記のデータの様にITニーズの拡大により市場規模は今後も拡大すると予想されています。

一番低レベルのシナリオで想定した場合でも2030年で16万人のIT人材が必要とされることが予想され、最大は70万人の供給を求められる見込みです。

もちろんこれは未経験者だけのニーズを表したものではありませんが、経験者だけでこの数を補うことは不可能です。

未経験者エンジニアを採用・経験者として育成することは今後の需要を考えると必要不可欠となり、国内の需要を考えると「未経験者エンジニアは増えすぎてもいい」レベルであることがわかります。

根拠その②:実際の求人から見ても需要があることがわかる

もうひとつの根拠として、ハローワークの求人を見てみると、東京都中央区の未経験エンジニアの求人数は約90件も出ています。(2022年10月現在)

転職サイトの求人は営利目的の含まれているのに対し、公共機関であるハローワークは企業から直接募集がある求人が掲載されており信憑性も高いため、実際に募集があるといって間違いないでしょう。

このように実際のデータ・求人数から見ても、事実として未経験エンジニアはまだまだ需要が足りていないことがよくわかります。

ではなぜ「未経験エンジニアは増えすぎ」「転職はおすすめしない」という声がでるのでしょうか。

未経験エンジニアが難しいのは「生き残ること」

未経験エンジニアの転職は困難ではありません。

しかし未経験エンジニアとして転職した後の以下の要因から考えて、「エンジニアとして生き残る」ことは難しいと考えられます。

エンジニアの待遇面の問題

エンジニアの待遇面として給料をポイントにみていきましょう。dodaの調べによるとITエンジニアの20代平均年収は381万円で、月収だと25万円程度になります。

しかしこれは経験者の年収になるので、未経験者であればさらに低くなることが予想されます。

実際にハローワークの未経験者エンジニアの求人を見ていると、「月収20万円程度」の求人を多く目にするので、未経験エンジニアの給料相場は月収20万円〜25万円の間が予想できるのではないでしょうか。

独身で月収20万円となるとまだ生活することは可能ですが、配偶者や扶養家族がいる場合は生活に支障が出る可能性もある額です。

どちらにせよ現在より大幅に収入が下がる可能性があるため、その生活水準で続けられるかがひとつのポイントとなるでしょう。

物理的な問題

エンジニアはいくら需要があるといっても、ある程度の年齢を超えると物理的に働けなくなってしまう可能性があります。

実際に加齢と共にパソコンで作業するのが辛くなり、実際に腱鞘炎や腰痛などで止むを得ず転職する方もいるケースもある様です。

未経験エンジニアは他の人よりもスタートが遅いからこそ、早めにキャリアアップを行い、生き残る方法を見つけることが成功の鍵となります。

未経験エンジニアが生き残るために必要なこと

では未経験エンジニアが生き残るためにはどうすればいいのか、それは特別な資格やスキルは必要なわけではありません。

大切なのは「忍耐力」と「向上心」を持って業務に取り組むことです。

それだけ?と思う方も少なくはないでしょうが、「待遇が悪くなった慣れない環境下に耐えながら、どこが終わりかは決まっていないが自身のスキルを磨き続ける」という生活を何年も続けることは誰でもできるわけではありません。

特にエンジニアは実力社会であるため、どれだけの技術力を持つかで今後のキャリアが左右されるので、常に自身の技術を磨き続ける向上心が強く求められます。

未経験となると求められる努力は人一倍なため、その点を踏まえた上で転職をしなければ、早期離職となる確率はあるでしょう。

未経験エンジニアが生き残る具体的な方法【おすすめキャリアプラン】

では未経験でエンジニアに転職した場合、転職後に離職しないためにどの様なキャリアプランを進めばいいかのポイントを解説していきましょう。

大事なポイントとして、どのステップでもエンジニアは自己学習できるかどうかが大切です。

ではステップごとに解説していきます。

ステップ①:「未経験」から脱却する

まずはどんな状況でも構わず「未経験」という状況から抜け出しましょう。実務経験が伴うだけで、求人内容や待遇も未経験とは大きく異なります。

「正社員で中々仕事が見つからない…」という声を聞きますが、エンジニアは短期的に数ヶ月の案件だけ参画する働き方ができる職業です。

初めの雇用形態は正社員に拘らず、SES(業務委任契約)契約社員・派遣など、まずは経験を積むことを重視しましょう。

さらにこの間、自己学習でスクールに通ったり資格をとることで、スキルを高めるとより選択肢が広くなるのでおすすめです。

ステップ②:得意分野を突き詰める

いくつか案件をこなし実務経験が伴えば、次は自身の得意分野を探しましょう。

特に需要が高い言語や開発環境でのスキルを高めることができれば、給料アップや正社員での採用率を上げることも可能です。

得意分野を決めれば、それにあった案件をこなしていき、さらにスキルを高め実務経験を増やしていきましょう。

ステップ③:職種をステップアップさせる

ある程度の実績ができれば、次は職種をステップアップさせます。

参画する案件にはそれぞれ役割があり、エンジニアを統括する「リーダー」、それぞれのチームを統括する「PMO」やその上の「PM」という役職が存在します。

参画している現場でコミュニケーションを取りながら自身をアピールするか、未経験でもリーダーを任せてもらえる案件に参画するかして新たなキャリアを積んでいきます。

職種をステップアップできればあとは同じことの繰り返しで、スキルアップ・実務経験を積む・職種を上げ、最終的にはコンサル業務ができればベストでしょう。

職種のキャリアアップを行うことで待遇や働き方も未経験エンジニアとは大きく異なり、フリーランスとして活躍することも可能です。

未経験エンジニアの転職に失敗しないための事前対策3つ

最後に未経験エンジニアが転職後に困らないため、事前にできる対策をご紹介します。

その①:スクールに通う

未経験からいち早く卒業する・転職先も選択肢も増やすためにも、転職前にスクール通って基礎知識をつけておきましょう。

現在はプログラミングスクールも数多く開設されており

  • オンライン対応可能
  • 対面でも夜間・土日など時間の融通がきく
  • 講習終了後に転職サポート有

など様々な特徴があります。

言語も基本的なJavaScriptから組込系のC言語まであるので、時間があるのであればいくつか受講しておきましょう。

その②:資格取得

資格取得は基礎知識がつく・ネームバリューになる等のメリットがあります。

現在は高校生でも取れる様な資格も増えているため、スクール受講と同時に、初心者でも取得可能な認定資格の取得もおすすめです。

未経験エンジニアへおすすめの資格は >>未経験者必見!職種別|広告業界転職者へおすすめ資格とメリットを紹介にてご紹介していますのでぜひご覧ください。

その③:特化型の転職エージェント利用で情報収集

質の高い転職活動には情報収集が必須です。

未経験の業界は自身で情報収集を行うのは限界があるため、特化型の転職エージェントを利用して業界情報を仕入れておきましょう。

求人紹介で選択肢も広がる・面接対策で内定率が上がるなどの点からみても転職エージェントの活用は必須です。

まとめ

今回は「未経験エンジニアが増えすぎ?」と不安を持つ方への、転職対策内容でした。

未経験エンジニアは増えすぎなのではなく、転職後のキャリアアップ次第で後悔してしまうリスクがあるため、事前対策や転職後の自己研鑽で生き残ることが重要となります。

エンジニアとして生き残るためにも、特化型エージェントで事前対策・転職後のステップアップを行い、憧れの業界で活躍していきましょう。

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