広告代理店の求人などでコミュニケーションプランナーという言葉を目にした方も多いでしょう。広告代理店は、広告枠、広告主の獲得など営業職のイメージが強いですが、そんな中でもコミュニケーションプランナーはより広告戦略に携わる職種です。
効果的な広告運用を行うために重要なポジションであり、就職市場でのニーズも高まっています。そんなコミュニケーションプランナーの、具体的な仕事内容や年収、求められるスキルなどについて解説します。
コミュニケーションプランナーとは
コミュニケーションプランナーとは、クライアントが広告を出す際のコミュニケーション戦略を提案する仕事です。広告代理店が扱う広告の運用で成果を出すには、適切なコミュニケーション手法を選択し、様々なクライアントの課題を解決する必要があります。
クライアント毎に業種も違うので、マーケティング実施のための調査や、プロモーションにはどのコミュニケーションを選択するのか、実施後のデータからどのように改善していくかを考えます。
ストラテジックプランナーと呼ばれることもある
コミュニケーションプランナーと同じ意味でストラテジックプランナーと表記されることもあります。仕事の内容自体に大差はありません。名前の通り、広告を出す際の戦略を立てる重要なポジションです。
仕事内容
次に、コミュニケーションプランナーの具体的な仕事内容について解説します。
コミュニケーションプランナーの「コミュニケーション」とは、クライアント企業がターゲット層にアプローチする際の方法のことです。
マーケティングの4P(Price,Place,Product,Promotion)のうち、Promotion(販促活動)にあたる分野の戦略を立てていきます。具体的には以下の3つを主に行います。
マーケティング戦略に関する調査
コミュニケーションプランナーは戦略を立てることがメインの仕事ですが、そのためにはデータ分析や市場調査を行う必要があります。
クライアントが抱える課題や、競合他社のデータや市場環境など、マーケティングに関するあらゆる調査を行います。これらのデータは広告戦略を立てる際に、根拠となる情報ですのでコミュニケーションプランナーの重要な仕事です。
戦略立案・サービス提案
調査によって集めたデータを基に広告のコミュニケーション戦略を立て、クライアントに提案します。
どの広告媒体を活用するか、どんなキャンペーンやイベントを行うのかなど、クライアントがターゲット層にアプローチするためのコミュニケーション手法をメインに戦略をプランニングすることでクライアントの課題解決に努めます。
戦略提案後のPDCA
戦略を実施した後は、広告プランの効果測定、改善プランの立案を行っていきます。
実際にマーケティング活動を行うことで市場の反応を確かめ、得られたデータから初期戦略で立てた目標達成のために改善プランを練っていきます。
初めから成果が出ない場合も多いので、長期的に改善していくという考え方が重要です。
年収
コミュニケーションプランナーへの就職を考えている方は年収も気になるでしょう。
一般的には約300万円~500万円程です。また、勤続年数を重ねる毎に以下の様に推移することが多いです。
20代前半 ~年収400万円。
20代後半 ~年収600万円。
30代前半 ~年収1000万円。
30代後半になるとさらなる昇格が見込めますが、大手企業や外資系の企業にキャリアアップするケースも多いです。
求められるスキル
コミュニケーションプランナーになるためにはどんなスキルが必要でしょうか。求められるスキルを理解しておき、今から必要なスキルを磨きましょう。
コミュニケーションプランナーに求められるスキルには以下の3つがあります。
社内・社外に通用するコミュニケーション力
プロジェクトはチーム単位で行うことが多いので、チーム内で円滑なコミュニケーションを取る力が重要です。
膨大なデータの調査を行ったり、広告戦略のプランニングに磨きをかけたりと、チーム全体で協力しなければ成果が出せない仕事なので、社内で通用するコミュニケーション力が求められます。
一方クライアントとは、長期的に付き合いながら成果を出していく必要があるので、目標達成のために協力しあえる関係を長きにわたって継続出来るコミュニケーション力が求められます。
論理的思考力
広告戦略を提案する際は、クライアントに納得してもらえるだけの根拠やデータを示さなければなりません。
クライアントが抱える課題を明確にし、課題解決のためのコミュニケーション手段を根拠やデータを添えて提案するためには、物事を論理的に考える力が求められます。
また、企画を一から作成するために物事を順序立てて考える力が必要ですので、論理的思考力が欠かせません。
マーケティングに関する知識
綿密に立てた計画だとしても必ずうまくいくとは限りません。計画通りの結果が出ない時こそコミュニケーションプランナーの働きが重要です。その時必要になるのは、マーケティングの専門知識です。
成果が出ないクライアントに適切なコンサルティングを行い、成果に結び付けていくためにマーケティングの知識は必須です。
まとめ
コミュニケーションプランナーはマーケティングの上流から関わる重要なポジションです。責任も大きくハードな仕事内容ですが、戦略の立案やコンサルティングなどやりがいや華のある仕事です。
興味が湧いた方はぜひ、コミュニケーションプランナーの求人を探してみてください。