デジタルマーケティング業界には、アルファベットの専門用語が嫌になるほど(笑)沢山存在します。今日は、その中の一つ、3PAS(第三者配信)についてまとめました。
3PASは、広義と狭義、二つの意味を持つ
3PAS※読み方:サードパス(3rd Party Ad Serving)=第三者配信には、意味が二つ存在します。
広義の意味
媒体を当事者としたときに、媒体社が持つサーバー以外の第三者のアドサーバーから媒体に対して広告配信を行うこと
DSPやアドエクスチェンジなどは、媒体に直接広告を配信せずに、アドサーバーという第三者を介して広告を配信しています。そういう意味では、第三者配信に値します。その為、DSPやアドエクスチェンジなどは広義の意味において第三者配信といえます。
狭義の意味
複数媒体の広告を一元管理して配信・効果測定を行うアドサーバー(第三者配信アドサーバー)そのもの
広告の効果測定ツールなどは、狭義の意味における3PASです。
狭義の意味において3PASとされる効果測定ツールには、
DSPやアドエクスチェンジのように広告枠の買い付けや配信のオプティマイズ機能はありません。
しかし、DSPやアドネットワークに加えてリスティング広告や純広告など、今迄バラバラに計測しなくてはいけなかった各広告を
広告主側で管理できます。そうする事によって、媒体を跨いだ、キャンペーンマネジメントの一元管理、効果測定が可能になります。
【第三者配信アドサーバーを利用しない場合】
【第三者配信アドサーバーを利用する場合】
代表的な3PAS提供企業まとめ
狭義の意味における3PAS提供企業をまとめました。
3PASツール比較はこちらの記事(【2018年度版】広告効果測定ツール一覧 比較と特徴について)を参照ください。
株式会社ロックオン
ロックオンは、大阪・東京二本社制で「アドエビス」「THREe」「EC-CUBE」等のプロダクトの開発・提供を行うアドテクノロジーベンダー(東証マザーズ上場)です。アドエビスはインターネット広告の効果測定、EC-CUBEはオープンのECサイト構築システムで、それぞれ業界トップシェアを誇ります。Great Place to Work主催の働きがいのある会社ランキングにも毎年常連のごとく選出されており、企業ビジョンに共感した優秀な若手人材が集っています。
同社の影響する効果測定ツール「アドエビス」は業界トップシェアを誇り、3PASベンダーとして代表的な立ち位置を誇ります。
株式会社ビービット
ビービットは、UXに特化したデジタルマーケティングのコンサルティングを行っています。テクノロジーベンダーというよりか、コンサルティング会社としてのカラーが強いビービットですが、同社が提供するウェブアンテナは、ロックオンが提供するアドエビスと並び国内トップシェアを誇ります。
Fringe81株式会社
Fringe81株式会社は、自社開発のアドテクノロジープロダクト提供ベンダーとして、また同時に、インターネット広告コンサルティング会社(代理店)としての顔も持つ、デジタルマーケティング業界で特異な地位を築いている企業です。2017年に東証マザーズに上場を果たしました。かねてより、広告領域にセグメントを特定させることなく、「新しい発見をもとに、地球の未来を創る集団」を企業ビジョンとしており、同年にはHR Techサービスである『Unipos』をリリース。広告業界に留まることなく事業領域を拡げています。カルチャーを非常に重んじる社風で、独自の文化形成と人材育成にも大きな強みを持っています。
同社が提供する3PASツール「digitalice」は、第三者配信アドサーバー登場の初期から市場を牽引してきました。
まとめ
如何でしたでしょうか?今日は、3PAS第三者配信についてまとめました。インターネット広告がより便利になった背景として3PASの登場は大きな意味を持ちます。基本概念を理解して、それぞれの意味合いにおいて正しい認識を持ってデジタルマーケティングを実践できるようにしておきましょう。
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