デジタルマーケティング業界には、アルファベットの三文字専門用語が嫌になるほど(笑)沢山存在します。今日は、その中の一つ、ETLについてまとめました。
ETLとは、散らばった情報を整えてDWHに格納するプロセスのこと
ETLとは、「抽出(Extract)」、「変換(Transform)」、「書き出し(Load)」という構成要素の略語で、様々な方面に散らばった情報を整えてDWHに格納するプロセスのことです。
例えば、顧客管理システムと売上管理システム、生産管理システムとバラバラのシステムから異なったデータを「抽出」して、DWHに格納しやすいように同じ規格のデータに「変換」し、DWHに「書き出し(格納)」します。
ETLによって整理されたデータは更なる加工や分析がしやすい状態になっています。
EAIとの違い
ETLと類似する略語に「EAI」があります。EAIは、Enterprise Application Integrationの略語で、企業内アプリケーション統合するための製品・技術のことです。ETLとEAIの違いは、簡単に述べると、その目的が異なります。ETLの目的は、DWHの構築(データの集約)ならびにDWHを用いたデータアナリティクスです。一方、EAIは異なるアプリケーション同士でデータを交換する為の基盤を整備し、スムーズな連携を実現するために存在します。その為、ここでは割愛しますが、細かな連携手法から、導入プロセスまでもが異なります。目的に応じて検討することをオススメします。
ETLツール例
Talend
Talendは、無料で活用できるオープンソースのソフトウェアです。AWS、Azure、GCP等の主要クラウドサービスをサポートしており、ビギナー企業でも安心して活用できるツールです。
ASTERIA WARP
ASTERIA WARPは、インフォテリア社が提供する国内ナンバーワンシェアを誇るソフトウェアです。プログラミングを必要としない設計になっているため、幅広いユーザーが活用することが出来ます。こちらもビギナー企業のオススメです。
Informatica PowerCenter
Informatica PowerCenterは、インフォマティカが提供する大企業向けのソフトウェアです。国内ナンバー2のシェアを誇り、豊富な機能性が人気です。
まとめ
如何でしたでしょうか?デジタルマーケターの人にはもしかすると馴染みの薄い言葉であったかもしれません。しかし、データ利活用の重要性が増すデジタルマーケティングにおいては、BIツール周辺の知識もおさえておくに越したことはありません。頭の片隅にでも、入れておくといつか役に立つかもしれません。
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