街のあちこちで見かける「プロジェクションマッピング」。ブロジェクターを使用して、建築物や空間に映像を映し出す技術のことです。現在はテーマパークや駅イベント、ライブだけではなく、美術館や日本芸能の舞台でも使われていることをご存知でしょうか。今回はプロジェクションマッピングを手掛ける会社を7選とその事例についてご紹介します。
プロジェクションマッピングを手掛ける会社7選
チームラボ株式会社
特徴
・幅広い専門分野と最先端技術による作品づくりが特徴。
・作品づくり以外には、検索エンジン等の技術サービスも展開。
・国内外における美術館でのデジタルアートの展示などの他に、遊園地、アスレチックとの融合など教育向けの作品も提供を行う。
事例
【未来の遊園地:グラフィティネイチャー / Graffiti Nature】
共同で創造する「共創(きょうそう)」をテーマとした同社による「未来の遊園地」。訪れた人々によって描かれた生き物が空間中に広がり、一つの生態系が作られる。蝶は花がある場所で卵を産み、動物はほかの動物を食べて子孫を増やすという現実世界を模した「共創の世界」を探検することができる。
NAKED
特徴
・TV、映画から近年ではプロジェクションマッピングなどの空間演出まで幅広い分野で活動。
・江ノ島水族館とナイトアクアリウムでコラボし、約30万人を動員。
・「映像×空間×スイーツ」など新しい形のイベントを多数開催。
事例
【TREE by NAKED yoyogi park】
アートやイベントなど、非日常的な場面でプロダクションを制作してきたネイキッドが、「食」という日常的なシーンでの新しい体験をクリエイティブした企画。食×アートの体験型レストラン。
株式会社ライゾマティクス
特徴
・広告、宣伝業から始まり、フランスでの博覧会や、アーティストのライブ公演、中高生向けの教育プロジェクトなどを幅広く提供。
・2020年の東京オリンピックをテーマにしたTV番組で「Perfume Lighting Project」を手掛ける。
事例
【Dynamic VR Display for Perfume Spending All My Time 】
2016年のミュージックステーションのLIVEで、ダイナミックVRディスプレイを用いて、視点位置に応じ立体的に映るよう3D グラフィックを変化させる技術を披露。平面的なディスプレイを、別空間を思わせるほどのリアリティあふれるものに変化させている。
aircord
特徴
・2006年に設立され、空間演出を得意分野とした制作プロダクション会社。
・Cannes Lionsゴールド、文化庁メディア芸術祭優秀賞などの受賞歴を持つ。
・映像分野だけではなくロボティックスなどの開発、プロデュースも手掛ける。
事例
【TOSHIBA PERSONAL STORAGE】
2台のプロジェクターを用いることで、人物に対するプロジェクション映像が、背景のスクリーンにスムーズに溶け込む様な映像に。
アシュラスコープインスタレーション
特徴
・本来の一般的なプロジェクションマッピングに加えて、独自の技術力によって作られるプロジェクションマッピングを「MEDIARIUM」としてブランド化。
・イベントに加え、店頭でのプロモーション作成なども行っており、都市部の大規模イベントから、地方、また台湾等国内外においても事業を展開。
事例
【「Sir Thomas LIPTON TEA HOUSE GINZA」とのコラボ】
ブランドの創始者と紅茶の歴史がテーマとなってるティーサロンにて、西欧の様々なインテリアが置かれる空間を、シアター、カーテンなどを使って演出を手掛けたもの。物語風の映像がサロンの空間とマッチして、趣のある雰囲気を作り出している。
アークベル株式会社
特徴
・施設提供・イベント管理・インターネットライブ配信も行う。
・プロジェクションマッピングを用いた制作に力を入れる。
・インターネットではプロジェクター・スクリーン販売も提供中。
事例
東京理科大学やダイキン・フジテレビなどにもプロジェクションマッピングを実行。フジテレビのめざましどようびに用いり、イルミネーションのうさぎや車・木などを見せた。めざましどようびの共同企画した作品は現在でもアークベル株式会社の公式サイトにも公開中。
株式会社ワイズプランニング
特徴
・プロジェクトマッピングの企画と制作を行っている。
・他にもホームページ・SEO記事・アプリ作りも手掛けている。
・季節に合わせたアートを考えている。
・岩倉建設・北日本広告会社・木村エージェンシーなど多数の取引先を持っている。
事例
プロジェクトマッピングは車の宣伝・ホテルなどの施設の撮影・イベント・イルミネーションに用いている。イベントやイルミネーションは豪華に見えて華やか。またガラスを使ったアート演出もあり。他とはちょっと違った演出もあり。
プロジェクションマッピングについて知りたいなら
プロジェクションマッピングの活用事例を見るとマーケティングに生かせるように知識や技術を学びたいと思う人も多いでしょう。プロジェクションマッピングについての情報を得るには一般財団法人プロジェクションマッピング協会が有用です。
プロジェクションマッピング協会はプロジェクションマッピングに欠かせないクリエイターやプロヂューサーなどのネットワークを生かす問題解決を進めるための基盤を提供しています。会員のネットワークによって企業イベントの演出やフェスティバルの運営、CM制作やライブコンサートなどを手がけてきている団体です。2011年に設立してから法人化を行い、国内だけでなく世界に輪を広げてプロジェクションマッピングの全般的な発展を目指した活動を進めています。
プロジェクションマッピング協会では産官学連携を進めて日本のクリエイティブネットワークの拡大と、貴重なクリエイターの育成を推進しています。プロジェクションマッピング協会に必要なソフトや機器などの情報の発信をしていることに加え、セミナーやワークショップの機会も提供しています。
今後、プロジェクションマッピングを手掛けていきたいと思うなら活動に参画してみましょう。世界的に有名なプロヂューサーやクリエイターとのつながりを作る機会も、一大事業に取り組むチャンスも切り開けます。
事例
プロジェクションマッピング協会では自ら手掛けた大イベントもたくさんあります。
柏駅前のそごうの建物の壁面を使って大々的に実施されたプロジェクションマッピングの事例です。この制作には日本やドイツで行われた国際コンペでグランプリを獲得したクリエイターも参加しています。
柏市のAMUSE KASHIWAに展示されたインタラクティブのインスタレーションです。プロジェクションマッピングの技術を生かし、来場者の動きに合わせて姿を変える美しいアートに仕上がっています。
プロジェクションマッピング事例まとめ
如何でしたでしょうか?デジタル領域のマーケティングチャネルが広がり続けている今だからこそ、リアルイベントのプロモーションは重要になっています。
そんな中、プロジェクションマッピングは、昨今様々なイベントやプロモーションに用いられ、大きな注目を集めています。最先端の技術力と、アートの融合は美しく、見る人を魅了します。この機会に一度、プロジェクションマッピングを用いたプロモーションを検討するのも良いかもしれません。
就職先や転職先を検討する上ではマーケティングの新鮮な形としてプロジェクションマッピングを手掛けていくのも魅力があります。クリエイティブスキルを生かす道になるだけでなく、現場で習得したスキルをデジタルマーケティングにも応用できるからです。今後のキャリアプランを考える際にはプロジェクションマッピングを担うことも検討してみると良いでしょう。
クリエイティブマッピングを手掛ける会社とのつながりもマーケティング担当者として重要なものになります。今後のキャリアを考える際には頭の片隅に入れておくのが大切です。