アドフラウドとは-その意味と種類、主要企業一覧-

アドテクノロジーの発達により広告の配信が容易になりましたが、そのテクノロジーを不正に利用する業者も現れてしまいました。
そこで本日はアドフラウドについてまとめました。

アドフラウドとは、ネット広告における広告詐欺のことです

アドフラウドとは、ディスプレイ広告における広告詐欺です。
広告費をだまし取るために不正にbotなどにインプレッションやクリックを発生させ、成果費用を水増しする手法を指します。
アドフラウド問題は、欧米で早くから顕著化していましたが、日本ではそれほど問題視されていませんでした。
それには欧米とは異なる日本特有の「広告効果の見方」が存在していることが起因しています。
たとえば、100万円を広告予算として投資した際、日本の場合は「何件の成果(申込など)に結びついたか」を最も重要な指標としますが
欧米の場合は、いかに「適正なユーザー広告を見てもらえたか」を最も重要な指標としています。
この重要視する指標の違いが対策への対応スピードにも表れています。
欧米では早くから対策が行われてきましたが、日本では近年、アドフラウド対策が注目されはじめたところです。

代表的なアドフラウドの種類

トラフィック・フラウド

トラフィック・フラウドとは、クリックImpなどのアクションに応じて課金されるネットワークに、人に成りすましたBotなどが不当にアクセスし広告費を不正に儲けようとする手法です。
Botのアクセスがすべて不正アクセスかというとそうではなく、Googleのクローラーなど悪意を持っていないBotも存在します。
悪意を持ったBotは「SIVT」(Sophisticated acted Invalid Traffic)、悪意のないBotは「GIVT」(General acted Invalid Traffic)と呼ばれます。

アトリビューション・フラウド

アトリビューション・フラウドとは、アフィリエイトリンクからの商品購入やアプリのインストールなど、成果報酬型広告の成果を偽造し、その報酬を横取りする手口です。
多くの成果報酬型広告はラストクリックを元に成果を測っているケースが多いため、現在の手口の多くは成果地点直前のクリックをクッキースタッフィングという不正にCookieを付与して成果報報酬を横取りする手法で偽造する手法が使われています。

隠し広告

アドネットワークなどの広告システム上では表示されていることになって課金されてしまいますが、実際は人間の目に見えないほどの大きさに縮小したり、透明な状態で表示させユーザーの目に触れていない広告のことです。

代表的なアドフラウド対策ツール提供企業一覧

Momentum株式会社(Black Swan)

Momentum株式会社は2014年に設立したばかりのソフトウェア開発企業です。
アドフラウド対策ツールである「Black Swan」の提供の他に、Black Heronというオンライン広告において無効果なインプレッションや クリックを事前に防ぐことでパフォーマンスの向上を実現出来る、広告配信ネットワーク向けのプラグインの提供も行っています。

株式会社 Phybbit(SpiderAF)

株式会社 Phybbitは、2011年に設立したクラウドツールである「SpiderAF」やデータサイエンスコンサルを行っている企業です。
「世界中で、ビジネスシーンを助けるサービスを提供する会社になる!」をビジョンに掲げ、チーム一丸となって企業の課題解決を行っています。

まとめ

いかがでしょうか。
英国の調査会社ジュニパー・リサーチ(Juniper Research)の推計だと2018年は、広告主全体で1日当たり5100万ドル(約54億円)がアドフラウドによって失われる見込みだと発表されており、まだまだ深刻な問題となっています。
デジタルマーケティング業界の更なる発展のためにも一刻も早く不正撲滅に向けて進めてほしいものです。

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