さまざまな媒体で運用され、消費者へ購入を促すきっかけを作り出す「広告」は、私たちの生活で目にしないことはありません。
近年、副業としてアフィリエイト広告運用をする人も増えており、「広告運用」に対する注目が高まっています。
今回は、そんな広告運用担当へ転職先として興味はあるものの「本業でやっていける?」「求人ってどうやって探せばいいの?」と疑問を持つ方へ下記内容をご紹介していきます。
広告運用の転職先や難易度
転職するときの経験の有無や資格について
転職を成功させる方法
広告運用担当となんとなく知っていても、具体的な業務内容や転職方法が不明確な方は是非本記事をご覧ください。
【まず初めに】広告運用とは?

広告運用とは、広告を運用するための業務全般を指します。
その中でも、近年幅広い業種で用いられているWeb広告は、出稿方法や素材をいつでも簡単に変更できるため広告運用担当の業務が重要性を増しています。
まずは広告運用担当の業務を詳しく解説していきましょう。
広告を運用する業務全般を指す
広告運用の具体的な業務内容は下記の通りです。
- 広告の媒体や出稿方法の選定
- 入札価格の調調整・キーワード・広告文の設定
- 入稿中の分析
- 分析結果後の改善
これらの業務をPDCAサイクルで仕事を回す、繰り返しの業務がメインなります。
広告の種類や立ち位置によっては、予算案や提案資料の作成など事務的な業務も含まれ、「広告運用担当者」とは、その名の通り広告運用を行うための専任者です。
【PDCAサイクルって?】 業務の効率を高めるための管理手法で、マーケティング業界だけでなくビジネスの場で幅広く使われる |
運用する広告には種類がある
広告の中でも、運用して収益を得るものを「運用型広告」と言います。
運用型広告には種類があり、大きく分けて下記の3つとなります。
リスティング広告 | インターネット検索画面上で特定のキーワードが検索された際に表示される広告 |
DSP広告 | Webサイトやアプリ内に表示される広告、特定のターゲットのみ表示される |
SNS広告 | TwitterやInstagramなど、SNS上に表示される広告 |
運用型広告は随時広告内容や入札額を変更できることが特徴で、テレビCMや雑誌広告などの一度出すと変更ができない広告は運用型広告にはなりません。
広告運用担当の需要と将来性について【本業にして大丈夫?】

結論として、広告運用担当は将来性も高く需要のある職業だと言えます。
日本の広告費は年々増加しており、昨年の国内広告費はコロナ禍の影響を受けつつも、6兆7,998億円(前年比110.4%)でした。
その中でもインターネット広告費は、2兆7,052億円(前年比121.4%)とこちらも右肩上がりで、広告運用という職業の需要はこれからも高まる見込みです。
一説では「AI導入で広告運用担当者は不要になる」という話もありますが、機械で自動化できる部分(入札や分析結果を出す)とそうでない部分(ニーズに対しての計画や提案)があるため、まだまだ広告運用担当は必要です。
さらに、広告はただ入稿・分析するだけでは成果は上がらず、運用担当独自のノウハウ・知識を活用してはじめて広告運用が成り立つ職業なのでまだまだ人の手が必要な分野だと言えるでしょう。
「副業としてはいいと聞くけど、本業にできる?」と不安に思う方も、その点の心配は必要ありません。
広告運用担当はどんな転職先があるの?

広告運用担当として転職するなら、支援側か企業側のどちらかの企業を目指します。
- 支援側:広告代理店・ハウスエージェンシー
- 企業側:インハウス
支援側
支援側の転職先は、広告代理店(総合型・特化型)とハウスエージェンシーの3種類に分かれます。
- 広告代理店:博報堂・電通など。
- 広告代理店:オプト・サイバーエージェント
- ハウスエージェンシー:東急エージェンシー
広告代理店の専門と特化型の違いは、広告掲載するメディアをしぼっているかそうでないか、ハウスエージェンシーは親会社の宣伝をグループ企業内で行うことを目的とした、いわば親会社専門の広告代理店となります。
支援側へ転職するメリットとしては、対企業を相手にするため案件をこなす中でパイプができたり、社会人スキルも同時にアップできる点です。
案件の内容も様々な物を経験できるので経験値も相対的に上がりやすい反面、裁量権はクライアントのため予算や方針が変更となり振り回されてしまう場合もあります。
広告代理店・ハウスエージェンシーの転職難易度はどちらも同程度で、どちらかと言えば広告代理店が未経験者求人が多い認識です。
企業側
企業側の転職先としては、インハウスになります。
インハウスとは企業名ではなく、必要な業務を自社内で完結する手法の名前で、広告運用担当専門の用語ではありません。
インハウスとして働くと、社内専門広告運用担当となるため、広告に関する何でも屋的な立ち位置で幅く業務に対応することが求められます。
社内で施作〜実行まで全て完結されるため、自由度が高くスピード感のある仕事ができることがメリットと言えるでしょう。
大規模の会社であれば広告運用だけの部署が設置されており、非常にやりがいのある仕事な反面、企業内だけの案件になるので視野が狭くなりがちなのがネックです。
インハウスへの転職は支援側と比べて難易度が高く、未経験者枠の採用もあまり行われません。
そのため、経験が浅い・未経験の方はインハウスは今後のキャリアアップ先として視野にいれ、まずは支援側からチャレンジするといいでしょう。
広告運用担当の年収は?

広告運用担当の年収は400〜500万円台が平均と言われています。
広告運用担当に特化した平均年収のデータはあまり公開されていないため、参考として広告業界の年収レンジを以下でご紹介します。
(doda 参照)
年収は企業の規模や支援側・企業側などで差がでるため、一概には言えませんが、大手代理店だと案件規模が大きくレンジも高くなるので、年収1000万円台も可能となるでしょう。
ポジションや役職によっても年収の差が出るので、希望額があれば事前に決めておくことをおすすめします。
広告運用担当に求められるスキルや資格は?

広告運用担当者へ転職を考えたときに、今の経験やスキルで転職ができるのかが気になります。
次では、求められるスキルやおすすめの資格についてご紹介しましょう。
求められるスキル
広告運用担当には、数字から問題を発見し課題抽出する分析力と問題解決能力は不可欠です。
それに加え、その手法が企業のマーケティングに適しているか判断するための広告の専門知識も必要とされでしょう。
成果を出すためには何度も繰り返し同じ作業を行うため、根気強さなども必要です。
いずれにせよ、数字と向き合うことが苦にならず、コツコツと繰り返しの作業ができる人が向いていると言えるでしょう。
おすすめの資格
広告運用担当は基本的に無資格でも転職することができますが、専門知識を相対的に網羅するため資格取得はおすすめです。
広告運用担当へおすすめの資格は
- ウェブ解析士
- Google広告認定資格
などが、未経験者でも取得できるレベルでおすすめです。
資格の取得にはオンライン講座もありますが、YouTubeなどで無料配信の動画を見ながらやるとお金もかからず勉強することができます。
転職までに時間の余裕がある方はぜひトライしてみましょう。
広告運用担当は未経験でも可能?

結論として、未経験でも広告運用担当への転職は可能です。
広告業界は、現在需要が高い業界であり、広告運用担当者の募集はまだまだたくさんあります。
そのため、未経験でも将来性をかった採用枠が企業で設けられています。
とはいっても「即戦力」になることを期待されての採用であるため、転職後に経験者に追いつけるようにならなければいけない・周囲よりも時間を使って努力する必要があることは理解しておきましょう。
転職後のスキルアップを考え、未経験から転職するなら研修制度や職場環境にはより注意して転職先をきめることがポイントです。
広告運用担当に転職するには?

広告運用担当への転職は、資格や経験を問わないことがわかりました。
したがって1人で転職活動をすることは可能ですが、外部の力を使ってより確実に転職を叶える方法も知っておきましょう。
広告運用担当へより確実に転職をするためには
- スクールに通って専門性を高める
- 転職エージェントを利用する
この2つの方法で内定率をアップさせていきます。
スクールで知識をつける
広告運用に関するスクールを活用することで、基礎知識から実践的な内容までのスキルを身につけます。
現在はオンラインで受講可能なものがかなり増えており、時間や場所を問わず受講可能のため、働きながらでもマイペースに利用することができます。
受講料も数万円〜数十万円の幅があるので、金銭状況により内容を選べるのも嬉しい点です。
受講後に求人紹介サービスがついてくるものもあるので、本格的な転職活動としてセットで受講するもの一つの手段となるでしょう。
転職エージェントに登録する
転職エージェントは、利用するとキャリア面談をはじめ、書類添削・求人紹介・面接対策など、転職のプロからのサポート無料で受けられます。
業界特化型を選べばより専門的なアドバイスを受けることが可能なため、情報収集も兼ねて必ず利用しましょう。
広告運用担当への転職はデジレカもおすすめ
広告業界への転職は、業界の転職に特化した「デジレカ」がおすすめです。

転職支援サービス「デジレカ」は、業界経験者がコンサルタントとして在籍。
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- 企業の採用傾向を踏まえた面接対策(数回〜10回以上状況により対応)
- 転職対策対策講座
- 入職手続き・企業への交渉
広告業界は近年人気の転職先であり、競争率も高まりつつあります。
人生の転機ともなる転職を後悔のないものにするためにも、転職サポートは「デジレカ」へ是非おまかせください!
まとめ
今回は、広告運用担当の転職についてでした。
国内広告費の増加と共に、まだまだ需要の高さが見込まれる広告運用担当者は、経験や資格の有無を問わず転職することが可能です。
転職前には資格取得やスクールを利用して基礎知識をつけ、転職エージェントで情報を網羅することで内定率を上げ、転職先の選択肢に幅を持たせましょう。
転職エージェントは必ず複数者利用し、自分に合ったエージェントを見つけることがポイントとなるでしょう。