【未経験必見】デジタルマーケティング業界における転職失敗事例まとめ

digireka(デジレカ)では、デジタルマーケティング業界特化の転職支援を実施しています。デジタルマーケティング業界経験者・未経験者問わず、日々キャリアカウンセリングを実施していますが、その中には今回の転職が「二度目」になる方もいらっしゃいます。現在のデジタルマーケテティング業界の人材動向として、ネット広告代理店やコンサルティング会社、事業会社、媒体社、アドテクベンダー、全てにおいて急速な市場拡大に伴う人材不足が起こっています。すなわち、デジタルマーケティング業界における転職市場は、求職者にとって「売り手市場」となるわけですが、喜んでばかりはいられません。人材の流動性が高まるということは、それだけミスマッチのリスクも高まるということです。そこで本日は、デジタルマーケティング業界における転職で明らかなミスマッチが発生し弊社にご相談に来られた方の事例をご紹介します。

デジタルマーケティング業界における転職失敗事例

総合系コンサルティングファームのデジタル部門勤務 28歳 男性

■経歴
[su_note note_color=”#c2c0bf”]国内大手ネット広告代理店に新卒で入社し、アカウントプランナー(営業)として5年間勤務 →その後、外資大手の総合系コンサルティングファームのデジタル部門へ転職 [/su_note]

■入社の経緯
デジタルマーケティング業界に従事するうちに、より上流工程であるクライアントの「事業そのもの」に対する支援を実行出来る会社にいきたいと考えたことが転職のきっかけ。採用活動を積極的に展開している外資大手の総合系コンサルティングファームより転職媒体から直接スカウトが届き、とんとん拍子に選考が進み、そのまま入社に至った。

■状況
事業そのものに対しコンサルティングを行う事を想定していたが、実際はシステム導入のプロジェクトに従事しており、Sierと殆ど変わらない業務内容になってしまっている。今迄培ったスキルも到底活かせず、戦略系コンサルティングファームへの転職もしくはデジタルマーケティング業界へ戻ることを検討している。

■弊社からのアウトプット
まずはキャリアビジョンを明確にするとともに、徹底的な情報収集を行うべきだと伝えました。今回の失敗事例は、そもそも総合系ファームの部門間の職域に対する理解が足りず、入社後ミスマッチが発生してしまった典型的な事例です。同じことが起こらないよう、情報収集を徹底的におこなうことが大切です。「徹底的な情報収集」は、転職活動の基本です

同時に、キャリアビジョンを明確化することも必須でした。前回の転職時は隣の芝が青い状態で「デジマだけでなく、事業創りにも寄与したい」との発想に至ったのみで、「将来どのようなキャリアを設計していきたいのか」に関しては深掘りが出来ていませんでした。そうすると、誰もが知る企業ブランド、コンサルティングファームという魔法の響きに無意識的に引っ張られた意思決定をしてしまいがちです。長く一つの会社に勤めていると、仕事に飽きてくるのは当然です。そんな時、理想の生活水準、働く人、行う業務等をなるべく細かい粒度で時間軸と共に考えることでキャリアビジョンを設計し、「どんな環境であればキャリアビジョンを実現できるのか」について定義づけをおこなう事が重要です。

ダイレクト領域特化のネット広告代理店勤務 26歳 男性

■経歴
[su_note note_color=”#c2c0bf”]広告制作会社の営業職に3年→その後、ダイレクトマーケティング領域特化のネット広告代理店メディアプランナー職へ転職[/su_note]

■入社の経緯
広告制作会社で営業職に従事するうちに、ネット広告の勢いを肌で感じる機会が増えてきた。加えて、副業の関係で通販領域に関する知見を伸ばしたいという意向がありダイレクト領域特化のネット広告代理店への転職を決意した。

■状況
働き始めてまだ半年だが、代理店側でを意思決定権を持たずに出来ることに限界を感じている。加えて、プロモーション・マーケティングにおいては、デジタルマーケティングだけが重要なのではなく、リアルとデジタルを統合したコミュニケーション戦略が重要だと考え、事業会社側への就業を検討している。

■弊社からのアウトプット
まずは早期退職のリスクを伝えたうえで、「デジタルでまだまだできる事はある」と伝えました。おそらく、「まだまだできる事」より、「まだまだしないといけない事」の方が適切な表現でしょう。本人がオフライン・オンライン双方のスキルを持ったマーケターを志望してキャリアを設計していくうえで、今回早期退職に繋がれば当然、市場における信用は低下し、デジタルマーケターとしてすら十分なスキルを得ていない状況で、キャリアビジョンからは遠ざかっていきます。

今回においては、メディアプランナーという職種・ダイレクト領域という市場がミスマッチ要因であったと考えられます。

まずメディアプランナーは、「良い媒体を見つけ、その媒体の広告枠を買い付ける事」です。アカウントプランナーと異なり、広告主の課題解決に向き合ってソリューションを提供している実感をダイレクトに得るのは難しく、ある種業務をルーティーンワークに感じてしまいがちです。且つ、ダイレクト領域は、基本的にCPA至上主義で運用されることが多く、本来あるべき姿ではありませんが、CPAを引き下げるために何をすべきかに議題が集中しがちです。ともすれば、人によっては早くに飽き症を発症してしまい、デジタルマーケティング自体を否定してしまうようになりやすいのです。

そのため、中長期的なキャリアビジョンである「オフライン、オンラインそれぞれを担うことが出来るマーケター」を目指すうえで、まずはデジタルマーケターとして事業会社に採用されるレベルの実力をつける事が優先であると伝えました。

そのため、

・現職に残ってアカウントプランナーへの異動を目指す
・ブランディングやCRM、コンテンツマーケティングなどデジタル領域において網羅的な経験を積める企業へ転職すべきと伝えました。

このような事例から分かるように、事前に自身の性格やキャリアビジョンなどを踏まえて適性業務を理解しつつ、職種についての理解を十二分にしておくことも重要です。

未経験でデジタルマーケティング業界へ転職する際、ミスマッチを起こさない為に大切なこと

主に業界経験者の転職失敗事例を引用しましたが、未経験でデジタルマーケテイング業界を希望している人も多いと思います。弊社では、デジタルマーケティング業界における転職でミスマッチを起こさない為に重要なことは、経験者・未経験者問わず、共通であると考えています。

・正しい情報を十分に得る
・自分自身の性格や価値観、キャリアビジョンについて棚卸を行う

詳細は、「ミスマッチ続出!デジタルマーケティング業界への転職活動時に注意すべきポイントとは?」こちらの記事に記載していますが、経験者・未経験者問わず重要なのは上記二点です。これらは、デジタルマーケティング業界への転職において重要な項目というより、転職活動において重要なことです。

転職活動はお見合いです。

結婚する際は、相手がどんな人なのかを知り、自分自身がどういう人であればうまく付き合っていけるのかを理解していることは重要ですよね。

弊社では、ミスマッチを引き起こさぬよう、徹底的な情報収集、自己認知、キャリアビジョンの設計を推奨しています。

まとめ

如何でしたでしょうか?今日は、デジタルマーケティング業界における転職失敗事例についてまとめました。転職活動全般に言える事ですが、事前の情報収集をおろそかにしてしまうと、思わぬミスマッチを生んでしまうリスクを高めてしまいます。弊社では、徹底的な情報提供を心がけて転職支援を実施しています。デジタルマーケティング業界において転職をお考えになられている方は、是非一度下記フォームよりお問い合わせください。

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