インターネット広告の市場においては、専門的な用語が多くなり業界での経験がないと、実際にどのような仕事なのかどうか、理解しづらいのが現状です。

しかも、業界内の人でも、メディアレップで蓄積してきたノウハウやキャリアを今後どのような形で活かすことができるのかも、いまいちイメージすることが難しいのではないでしょうか?
そこで、この記事では「メディアレップ」の仕事内容やキャリアについて解説していくことにしましょう。

メディアレップの仕事内容・キャリアについて

「メディアレップ」という言葉は、広告業界に携わったことがない人には、あまり耳にしたことがないキーワードでしょう。
この「メディアレップ」は、「特定媒体が持つ広告枠を管理して広告代理店や広告主に販売する広告代理店」のことを意味しています。

メディアレップは、国内市場では次のような企業が有名です。

・デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)/博報堂DYホールディングス子会社

同社は、ネット広告が始まりつつあった1996年に、博報堂を始め、ADK、デジタルガレージ、I&S BBDO、徳間書店が共同出資して設立された日本で最も大きなメディアレップです。現在、メディアレップとして機能をメインに、DSPやSSP、DMP開発・販売、メディア運営、SMM、海外事業、博報堂グループが持つ取引先の案件に対する広告運用などのインターネット広告トータル的にサポートしています。特にこの数年は、アドテクノロジーを核にデータビジネス開発に注力しており、自社開発DMP「AudienceOne」、子会社のプラットフォームワンが開発・販売するDSP「MarketOne」を代表にアドテクノロジープロダクト数は12にもなっています。

・株式会社サイバーコミュニケーションズ(CCI)/電通とソフトバンクの共同出資企業

株式会社サイバーコミュニケーションズ(CCI)も、DACと肩を並べる日本を代表する大手メディアレップの1つです。多岐に渡るインターネット広告の企画・開発、配信プラットフォームを提供しており、広告主や広告会社、媒体社からの期待い応え、メディア成長パートナーを経営ビジョンに、ネット広告の販売拡大を進めてきました。その結果、今では1,500サイト以上の取り扱いメディアを誇っています。併わせて、広告主側が重視しているデジタル領域の広告コミュニケーションでも、計画立案から広告制作・配信・運用、効果測定・分析、見直しまでのPDCAサイクルを回しながら、らに広告効果の最大化を図っています。

メディレップの立ち位置

メディアレップは、仕事柄、媒体側とのコンタクトする機会が多いのが一般的です。このようなことから、広告代理店やアドテクベンダーが広告主との関わり合いが密接になってきますが、メディアレップは媒体側との関係が深くなっています。

とは言うものの、DACやCCIといったメディアレップは、プログラマティック広告が市場に出てくるようになってから、少しずつ業態が拡大しているのが実態です。

この2社は、広告代理店としてクライアントへの広告代理店事業の役割を果たしていると同時にDMPやDSPなどアドテクプロダクトの開発・提供も手掛けています。

メディアレップの仕事内容

では、具体的にはメディアレップはどのような仕事を行っているのでしょうか?

メディアレップは媒体側と距離が近い業態となっていますが、主要なメディアレップでは業態拡大を進めているので、広告代理店としての側面とアドテク提供企業としての両面を持っています。その中で、メディアレップの仕事では、アカウントプランナーやアカウントエクゼクティブという立場の人間は存在しておりません。

具体的には、「メディアプランナー」が中心にサービス提供を展開しています。このメディアプランナーは、広告代理店や広告主に対して自社管理の媒体広告枠を販売する役目を担っています。この役割は広告代理店や広告主の要望やニーズをベースに自社が管理している媒体広告枠を提案していきます。メディアプランナーの最大の使命が、媒体収益を拡大させることと、広告の効果を上げていくことです。広告代理店に対して媒体の提案を行いながら、受発注管理・広告掲載審査、企画の立案・運営もトータル的に担当します。

メディアレップにおけるキャリア

メディアレップでの経験を積んでいくことで、次のようなキャリアアップを目指していくことが多いです。

1.マネ―ジャー:管理職としてのステージアップ
2.ネット広告専門代理店やアドテクベンダー(マーケティングテクノロジー企業)などデマンドサイド
3.媒体側の広告営業
4.媒体側の広告商品企画

などの職種で活躍できる場があります。

1.マネ―ジャー 管理職としてのステージアップ

メディアアップは、インターネット広告代理店などと比べると、20代のマネジメントプレイヤーはそんなに多くはありません。
他の業界と比較すると若手が多い傾向にあるので、管理職としての転職するチャンスは大いにあります。

大手2社のメディアレップでは、業態を拡げていくこともあり、さまざまなカテゴリーの経験と積んでいくことができるチャンスがあります。

2.ネット専業代理店やアドテクベンダーなど、デマンドサイド

広告代理店や広告主がクライアントの相手に広告の立案・運営を行っているよ、デマンドサイドの広告代理店での仕事に携わりたくなってくることがあります。これは、メディアレップの仕事の経験が豊富になっていくことで、広告業界の流れを理解できるようになっていきます。そのために、その経験を即戦力として評価され採用の道も広がってきます。

3.媒体側の広告営業

媒体側の広告営業も有望がキャリアアップの選択肢になります。メディアプランナーとして仕事に従事していた人にとっては、さらにステップアップが臨める職種です。メディアレップは取り扱う媒体数が多いために、1つのメディアの育て上げいくという仕事意識が希薄になりがちです。そのためにもっと深く特定媒体を育成していきたいことを希望している人ににとっては、媒体社の広告営業の職種は自分の専門スキルの高めていくことができます。

4.媒体側の広告商品企画

今ではインターネット広告で収益化を目指す媒体が大きく成長し続けています。しかし、媒体側では自社の媒体で収益を最大化することが難しくなっている時代でもありあす。メディアプランナーとして培ってきた広告枠収益化の専門知識を活かして、媒体側独自の広告枠メニューの企画を行う職種を目指していくことも、経験を思う存分発揮できるキャリアアップとなります。

まとめ

メディアレップは、業態が飛躍的に拡大しているために、メディアプランナー以外の職種にチャレンジすることができる立ち位置にあります。これまでの通りにメディアプランナーとしてさらにキャリアを高めていく場合には、ネクストキャリアについては、媒体側でのキャリアの親和性高くなることを念頭に置いて、進めていくといいでしょう。

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