今回は、転職活動を始めるにあたって必ず必要になる職務経歴書の書き方について、お伝えします。弊社はデジタルマーケティング業界専門の転職エージェントになりますが、いずれの業界にも通じる内容として執筆しました。その為、webマーケティング担当者や広告代理店出身者以外の方でも、是非参考にしてみてください。
職務経歴書について
職務経歴書の用途
まず最初に、転職活動における職務経歴書の使用用途についてですが、
・求人応募、書類選考
・面接
において用いられます。書類選考の結果は9割職務経歴書の内容で決まります。また面接においても、現職の職務内容についての質問は、職務経歴書記載の内容に沿って行われます。その為、職務経歴書は転職活動の命運を分け得る重要なツールです。
職務経歴書に記述する項目
・職務要約
・経験/スキル
・職務経歴詳細(主な職務内容・経験・知識・スキル)
・保有資格
・語学
・自己PR
・志望動機
職務経歴書フォーマット
職務経歴書フォーマット
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各項目記述ポイント
職務要約について
2014年04月～在籍中
株式会社●●入社後、2年間ウェブマーケティング・SEM運用業務に従事。
その後、WEBメディア立ち上げの部署にて従事。現在は、SEM運用業務へ戻る。
職務要約は、簡潔に、時系列にそって経歴サマリーを記述してください。出来る限り応募先企業の担当者が読みやすい仕様にするため、ここではシンプルにサマリーだけ抽出する事を心がけましょう。
経験/スキルについて
・web広告運用（リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告・DSP）
・アクセス解析（Googleアナリティクス）
・メディアプランニング、レポーティング
・タグマネジメント（Googleタグマネージャー）
・マネジメント業務(3名)
・新規サイト立ち上げ、企画立案
・デジタルマーケティング新規営業開拓
・記事ライティング業務（校正含む）
経験/スキルについては、箇条書きでアピールできるスキルについて記載しましょう。抽象度の高い内容については、()で具体的な商材などを記述するようにしましょう。職務経歴書では、具体的かつ読みやすい内容が評価されます。
例えば、・営業 だけで記述しても、具体的ではないので、説明能力のない人材だと受け取られてしまいます。・新規、既存向け営業(人材紹介業における法人担当) このくらいで良いので、具体的に明記するようにしましょう。
職務経歴詳細について
①主な職務内容
・SEMコンサルタント （約2年間）
2014年4月に●●へ入社。子会社のエージェンシー（インターネット広告代理店）にて2年間SEM業務に従事。運用型広告を専門に、分析／提案／運用を行う。外部案件を中心に年間5億円程度の運用を行う。担当後1年以内で担当アカウントで200%以上のCV数改善を達成。社内勉強会の実施やクライアントへの提案力を評価され、2015年度社内MVPを受賞。・アカウント営業 （約2年間）
新規クライアント開拓、提案に従事。
月額3000万運用のクライアントのコンペ受注。
2016年6月、自社最年少昇格。中途社員3名のマネジメント・教育を行う。・新規メディア事業リーダー （約1年間）
3名のメンバーをマネジメントしながら新規メディアの企画立案、立ち上げを行う。
新規営業やWEBマーケティング、サイトのディレクションなど一貫して業務を対応。
結果、２サイトを立ち上げ。（グルメ系サイト、AI情報提供メディア）
役職、役職毎の業務年数、担当案件の予算、担当社数、具体的な業務内容、業務進行方法、具体的な数値を用いた目標及び成果実績、社内表彰等について出来得る限りシンプル且つ具体的な記述を心掛けてください。「担当者が自分の職務内容詳細を理解出来る、分かりやすくて具体的な内容」であることが重要です。
たまに、実数に関して何も記述のない職務経歴書がありますが、基本的にNGです、特に営業職の場合、「成績について実数記載されていない時点で書類選考落とします」と話す担当者も多くいます。それくらい、数値を用いた具体的な記述が重要です。
②経験・知識・スキル
＜経験・知識・スキル＞
・リスティング広告運用 約60アカウント運用
・SEM領域における問題推定、解決能力
GoogleAdwords・Yahoo!プロモーション広告のリスティング広告、Yahoo!コンテンツディスカバリー、FacebookやTwitterなどのSNS広告を運用
・Yahoo!アドバンスト資格、GoogleAdwords資格(検索上級、ディスプレイ上級、動画広告、モバイル広告、ショッピング広告)、Googleアナリティクス資格取得＜SEM担当業界＞
化粧品メーカー、人材紹介、学習塾、旅行系ポータルメディア、自動車メーカー
＜SEM成果一例＞
●実績例
顧客：学習塾
課題：入塾生獲得単価（CPA）の抑制、誘導数の向上
予算：800万円/月
実績：媒体の自動入札機能が効率的に働くよう、アカウント構造の改変を実施。
昨年対比でCPA30％低減を実現、予算120％増。
冒頭に記載した経験/スキルについて、特にアピールできるポイントについて、具体的に補足するための項目です。例えば、冒頭の経験/スキル欄に、・新規、既存向け営業(人材紹介業における法人担当)と記載していたとします。ここでは、
・新規、既存向け営業(人材紹介業における法人担当)
<担当業界>
IT(従業員数100名～1000名以上)、インターネット広告(代理店、ベンダー)ゲーム(スマートフォンアプリベンダー)
<実績例>
顧客:アドテクノロジーベンダー
課題:中途採用目標人数未達
成果:5名枠に対し、3名の紹介に成功。
成果要因:業界知識を基に、ターゲット人材定義とターゲット人材に対するアトラクトポイントを作成。社内において、業界勉強会を開催し、CA(求職者担当)のリテラシーを引き上げ、効果的なクライアントアピールに成功。その結果、応募意志回収率が40パーセント向上。結果として、クライアントの採用目標3/5の紹介に成功し、採用目標達成に寄与。
このくらい詳細を具体的に補足していきます。ちなみに、営業職を例として挙げました。この場合、目標予算と実績は、前述の①主な職務内容に記載するようにしてください。
保有資格について
業務において活用できる資格などがあれば記載してください。一見関係なさそうな資格についても、面接中の会話ネタになるような資格であれば記載して良いです。ただし、当選ですがビジネスと全く関係ないような民間資格などの記載は控えてください。
語学について
日本語以外に使用できる語学がある場合は、明記しましょう。かりに資格を取得しておらずとも、日常会話以上で使用できる言語があれば記載しましょう。
自己PRについて
デジタルマーケティングの営業提案から運用まで一貫して取り組んできました。
その他、新規サービスのマーケティング業務全般の責任者としても従事していたため
事業者目線・代理店目線両方からのwebマーケティングの分析・提案・運用を得意としています。
また、定期的に外部イベントにも参加する事で、社外の知見を積極的に手に入れ、一早く新規広告メニューを実施してきました。手を動かすだけでなく、頭を動かずだけでなく、双方を常に使いながら当事者意識を持って業務遂行する事を心掛けて参りました。今後も、自身の経験と、情報収集能力を活かしながら、積極的且つ主体的なスタンスで業務を遂行していきたいと考えています。
自己PRは、自分が大事にしている仕事観や、スタンスについてアピールします。自由度の高い項目なので、企業に伝えたい事を記します。
志望動機について
自己PR項目の下に志望動機欄を追記して志望動機を明記するのも良い取り組みです。別データで準備しても構いません。志望動機には、企業への志望理由を記載しましょう。未経験業界へのチャレンジである場合、業界への志望動機も記載されていると良いでしょう。志望動機を記載するうえでのポイントは、
1．結論から述べる
2．具体的に述べる事
3．主体的な動機付けを行う事 以上3点です。
例を挙げます。
わたしが貴社を志望する理由は3つあります。
一つ目は、デジタルマーケティング業界全般を広く対象とした事業範囲である事から、スキルの幅を広げていけること。
二つ目に、大きな予算や豊富なデータを用いて戦略を組み立てられること。
三つ目に、企業理念に共感を持っていることです。前提として、自身はデジタルマーケティング領域のプロフェッショナルを目指しております。
そのうえで、日進月歩で変化するデジタルマーケティング業界において、常に自身のスキルの幅を広げていく事が必須であると考えています。御社は事業範囲が広く、私の目指すキャリアビジョンの実現において最適な環境であると考えています。
また、大きな予算、豊富なデータを保有する環境での就業は、如何なるシーンにおいても問題解決が出来るデジタルマーケターを目指すうえで必須であると考えています。併せて、御社の事業理念である「自由と信頼」は、私が今迄の仕事においてもっとも大事にしてきた価値観と合致しています。中長期的なキャリア構築において、企業が目指す方向と自身が目指す方向が合致している必要があると考えています。以上3点より、御社を志望致しております。
まとめ
如何でしたでしょうか？職務経歴書の作成は、転職においてとても重要な準備です。上記のフォーマットと、例題を参考に、時間をかけてでもクオリティの高い内容に仕上げましょう。弊社では、職務経歴書の添削も行っております。ご興味お持ちの方はぜひ下記フォームよりご登録ください。
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