今回は初心者向けインスタ広告徹底ガイドです。
全世界の幅広い世代から利用されているSNSであるInstagramは、広告媒体としても非常に優秀です。
アピールしたい商品のターゲット層が当てはまれば、成約率はGoogle広告と並べるほどのコスパとなるでしょう。
本記事では、初めてインスタで広告を出稿を検討する方へ
- インスタ広告の基礎知識
- メリットデメリット
- 広告出稿方法
などを解説していきます。
Instagramは、これからのマーケティングには欠かせない存在となるので、今回の記事でスムーズに広告出稿まで行えるようになりましょう。
インスタの広告って?
Instagram広告とは、その名の通りInstagramに掲載できる広告です。
大きな特徴としてはターゲティングの精度の高さであり、ユーザーの利用データから推測した属性データをもとに広告を配信できます。
データは投稿しているユーザーに限らず、投稿を見ているだけのユーザーも含め「何をフォローして、どういった投稿に反応しているのか」といった情報を集め、ターゲティングを行います。
そのため「幅広い層へ届けたい」というよりは「ターゲットを絞って売りたい」という様な商品であればインスタ広告はぴったりで、特に日本で利用の多い10代〜20代をターゲットとした商品であればインスタ広告を使わない手はないでしょう。
Instagram広告は「フィード広告」「ショップ広告」「ストーリーズ広告」「リール広告」「ブランド広告」「発見タブ」の6種類ありそれぞれで特徴が異なり、表示形式や表示場所にも違いがあります。
どの広告を利用するのかは、各広告の違いを理解し売りたい・宣伝したい商品に合わせて選ぶことが大切です。広告は自分で選んで配信することもできますし、広告配信アルゴリズムによって最適化された場所に配置することもできるので、初心者でも安心して始めることができます。
では広告の種類についてもう少し詳細を解説していきましょう。
フィード広告
Instagramの広告の中で最も基本的な広告です。
写真1枚とテキストで構成され、フォローしているアカウントの投稿に交じって表示されるので広告と認識しづらく目に止まりやすく認識されやすいのが特徴です。
しかし、「通常の投稿と変わらない」ということは「流し見されやすい」リスクもあるので、写真や文章にはこだわり、目を引くデザイン性・ライティング能力が求められるでしょう。
写真広告は5つのサイズが用意されており、動画、正方形、横型、縦型のいずれかの形式で配信できます。
投稿には「ショッピングタグ」を付与することができタグをクリックすると商品ページに直接アクセスすることが可能です。
ショップ広告
ショップ広告は、2021年8月に始まった新しい広告形態です。
ショップアイコンをタップして表示されるショップタグ内に広告を配信でき、ショップタグで商品タグ付きの投稿などと並んでタイル状に表示され、ユーザーが広告をタップすると商品詳細ページに移り、ショッピングを進めることができます。
ショップサイトへの流入がスムーズであり、複数の商品をアプローチできることが特徴的でしょう。
ストーリーズ広告
Instagramのストーリーズを利用した広告です。ストーリーズはタップすることで次の投稿へどんどん移動する仕組みのため、タップすると広告と気づかずそのまま見てしまうことから、認識されやすい特徴があります。
写真または動画を配信でき、スマホ画面全面に表示され、テキストは動画内の字幕表示で対応できます。
ストーリーズは24時間で削除されるため、継続的に表示させることで効果が出やすくなるでしょう。
リール広告
リールに表示できる広告です。
リール広告はInstagramのリール画面にて、推測された動画が表示されるため、フォローされていないユーザーへもプロモーションできる広告です。
リール広告は、フルスクリーンの縦型で通常のリールコンテンツと同様にループ再生され、長さは最大30秒となります。
動画コンテンツを作成する必要がありますが、商品の情報が伝わりやすいメリットがあり、TikTokなどで動画コンテンツの人気が伸びつつあるので、利用が多い広告です。
ブランドコンテンツ広告
ブランドコンテンツ広告とは、インフルエンサーやクリエイターなどのユーザーが投稿した、ブランドに関わりのあるコンテンツを、ブランドが広告として配信できる広告です。
インフルエンサー、クリエイターのフォロワーを中心にコンテンツを配信できるメリットがあります。投稿したユーザーのアカウント名の下に「広告」と表示されます。
こちらはあまり初心者むけの広告ではないため、ある程度運用に慣れてから始めるのがおすすめです。
発見タブ広告
Instagramの虫眼鏡を押すと表示される「発見タブ」の表示画面での広告です。
発見タブは「いいね!」した投稿に基づくコンテンツが表示されるため、フォローされていない消費者へもプロモーションを行うことがでるので、ユーザーの新規獲得に適している広告と言えるでしょう。
画像・動画どちらも表示させることができ、広告画像サイズも種類があるので商品に合わせた広告を選ぶことができます。
インスタ広告のメリットデメリット
次はインスタ広告のメリット・デメリットを解説していきましょう。
導入しやすく、低単価からスタートできるインスタ広告ですが、メリットもデメリットもあるため、理解した上で自身の商品に合っているか判断し、利用を開始することがおすすめです。
メリット
メリットとして考えられるのは以下の3つです。
- 少額で初められる
- ターゲットの絞り込みがしやすい
- 若い世代へのアプローチがしやすい
インスタ広告は最低で約100円から広告出稿することが可能です。(多少の変動有)そのため、初期投資を抑えて集客を行いたいという方や個人事業主の方も安心して広告運用を始められます。利用者数も多いため、低コストで商品のブランディングを行うことが可能でしょう。
また、Instagramの最大の特徴は「的確なターゲティング」です。インスタ広告はFacebookと連動して運用を行いますが、facebookのターゲティング機能は非常に優秀で年齢・性別などを的確にリーチして商品アピールを行うことができます。
また10代への商品アプローチを行える媒体というのは意外と少なく、Instagramは学生にも非常に人気のSNSであるため、若い世代へのマーケティングにはインスタ広告はマストと言えるでしょう。
その他にも写真・動画でのアピールとなるので、商品のビジュアルが伝わりやすいなどのメリットもあります。
デメリット
デメリットとして挙げられるのは次の3つです。
- 企業向け広告は効果が出にくい
- 他のSNSよりも拡散力は低い
- 広告のターゲティングを間違えると効果は低くなる
インスタ広告は、ツイッターの「リツイート」の様に拡散機能がありません。そのためフォロワー以外のユーザーに認識されにくく、効果が感じにくい場合があるでしょう。
さらにインスタでは1日に1億件以上の投稿があるため、ユーザーの目に止まらないものは流されてしまいます。ユーザーのターゲティングを間違えてしまうと、せっかく出した広告もアクセスされず、集客がうまくいかない結果となるためターゲティングは慎重に行いましょう。
広い範囲のターゲットで広告を配信している場合は、あまり高い効果は期待できない可能性もあります。
インスタ広告の料金は?
次はインスタ広告の料金についてです。
インスタ広告では、さまざまな料金形態がある上に、定価や出稿単価が決まっていないため複雑に感じる方も多いでしょうが元の料金形態は以下の4種類です。
【インスタ広告費用の種類】
- CPM
- CPC
- CPV
- CPI
広告費の理解は、広告運用の上で非常に重要となるので、下記解説で理解しておきましょう。
【CPM】広告が1000回表示されるたびに費用が発生
CPMは「Cost Per Mille」の略であり、広告が1,000回表示されるたびに費用が発生する仕組みです。
費用相場は1再生あたり0.5円から1円程度で、表示回数に応じて費用が決まるので、断言することができません。広告単価を上げたい場合は、表示回数を増やす・情報量を充実させるなどのコツがありますが初心者であれば単価を上げることよりもまず、広告の数を増やすことがポイントです。
リスクとして、コンバージョンにつながりにくい広告を配信した場合、十分な費用対効果が得られない可能性もあるので注意しましょう。
【CPC】広告がクリックされるたびに費用が発生
CPCは「Cost Per Click」の略で、広告がクリックされるたびに費用が発生する仕組みです。
費用相場は、1クリックあたり40円〜100円程度でクリック回数に応じて費用が決まるため、表示されていてもクリックされなければ費用は発生しません。広告運用に慣れていない方におすすめです。
CPCはどちらかと言うとブランディング目的というより、広告運用・収益を重視したものになるので、認知拡大を目指す場合には向きません。
初心者はCPMと勘違いしやすいのでそちらも注意しましょう。
【CPV】動画広告の再生時間に応じて費用が発生
CPVは「Cost Per View」の略で、動画広告で発生する費用となします。
費用相場は、1再生あたり4円〜7円程度となり、ただ再生されれば良いのではなく【再生開始から10秒以上視聴】【最後まで視聴】など再生された時間により報酬が異なります。
Instagramの動画はスキップもできるため細かい収益となる可能性もありますが、動画広告は認知されやすい・複数再生が期待できるなどのメリットがあるため、アプローチ次第ではブランディングもでき、大きな収益につながることが期待できます。
【CPI】広告からアプリがインストールされるたびに費用が発生
CPIは「Cost Per Install」の略で、アプリがインストールされるたびに費用が発生します。
費用相場1インストールあたり100円から150円とインスタ広告の中では一番高い単価となります。
CPIの特徴としては、有料アプリのをインストールされた場合は広告費用+アプリ料金も発生するためので売上を確保できるのですが、無料アプリ・一部有料アプリの場合はインストール後のユーザー次第で売り上げが左右されるので費用対効果があまり高いとは言えず十分な広告効果が得られにくいともいわれています。
インスタ広告の出稿方法は?【初心者用:7ステップ】
最後は実際にInstagram広告出稿までの流れをみていきます。
ます、インスタ広告の出稿に必要なものは以下の通りです。
- Facebookページ(Facebookアカウントが必要)
- Instagramアカウント
- Instagram広告配信用の画像・動画
- 支払い用クレジットカード
前提として「Facebookページ」と「Instagramのアカウント」が必要になるので、準備しておきます。支払い用のクレジットカードも法人名義のものがあればそちらを使用すると良いでしょう。
そして広告出稿の前の準備として、FacebookとInstagramのアカウントをリンクさせておく必要があります。Instagram・Facebookアカウントどちらからでも設定は可能なのでやりやすい方で行いましょう。
【Facebookでの操作】 ・作成したFacebookページ ・設定(メニュー欄) ・[Instagram]をクリック ・自身のInstagramアカウントにログインする |
【Instagramでの操作】 ・自身のInstagramプロフィール ・設定(右上メニューアイコン) ・アカウント⇒ リンク済みのアカウント ・Facebookを選びログインする |
上記の準備ができれば、以下の手順で広告出稿を行います。
【Instagram広告出稿方法】
- マーケティングの目的を選択
- 広告セット名、ゴールの詳細設定
- ターゲット設定
- 広告配信設定
- 予算・期間の設定
- 広告クリエイティブ設定
- 支払い先の設定
今回は比較的簡単な初心者向けの手順をご紹介していきます。
マーケティングの目的を選択
まず「キャンペーン」の作成です。
キャンペーンの目的を選択、名前を付けるビジネス設定メニューから、広告マネージャーをクリックします。
続いてFacebookページの左メニューから「広告センター」を選び、「広告を作成」をクリックしましょう。すると、広告を配信する目的選択の画面が出てくるので、目的のカードを選択します。
目的を選択すると、広告の作成画面に移ります
広告セット名・ゴールの詳細設定
キャンペーンの目的を整理しましょう。「誰に配信するのか(配信先)」「どこに配信するのか(配置先)」を吟味して決めることが重要となります。
広告セットの設定はスクロールで進めることも、左のタブから設定したい項目へ移ることも可能です。
ターゲットの設定
広告のターゲットを決める設定です。地域、年齢、性別、言語などの項目からターゲットを設定し、そのほかにも、詳細ターゲット設定をすることも可能です。
ここでは、「誰に届けたいか」を明確にすることがポイントとなるでしょう。
広告配信の設定
広告を掲載する場所を選択します。
広告の配信先については、以下4つから選ぶことが可能です。
- Audience Network
- messenger
広告の配置場所は設定しなければ「自動配置」となり、Facebookなどにも同じ広告を配信します。
Instagramだけに配信したい場合には、設定を変更するのを忘れないよう注意しましょう。
予算・期間の設定
予算や掲載期間の決定です。このときに1日に使う予算・掲載期間・広告の課金タイミングも決めるとスムーズにできます。
広告クリエイティブ設定
予算や期間が設定できたら、広告として掲載するために4つの設定をしていきます。
動画や静止画、カルーセル広告など、目的に合わせて適した以下のフォーマットを選択しましょう。
- 広告
- 形式
- メディア
- テキスト
支払い設定
最後に支払い方法を選択したら終了です。
「ビジネス設定」の「支払い」から、支払い方法を設定することができます。
まとめ
今回はインスタ広告の基礎知識から出稿方法までをご紹介しました。
Instagramは全世界3300万人から利用されるSNSであり、商品のブランディングには欠かせないツールです。
しかし、その膨大な利用人数だからこそ、目に止める広告を出すには厳密なターゲティングが必要とされます。
商品の市場調査をしっかりと行い、効率的に広告運用することで、販売率アップを狙いましょう。