デジタルマーケティング業界専門の転職エージェントデジレカです。今日は、転職活動と学歴の相関関係について述べたいと思います。「学歴ないけど転職出来るか不安」「新卒時学歴フィルターで苦労したので転職活動も不安」「異業種への転職を検討しているが学歴は活かせるのか?」等々お悩みの皆さんの参考になれば幸いです。
学歴は中途採用市場で影響力を持つのか
早速結論から申し上げますが、若ければ若いほど学歴は重要です。残酷かもしれませんが、学歴は中途採用市場においても影響力を持ちます。
ただ、ポテンシャル採用の場合に限る、さらには、書類選考時以外では特に影響力を持ちません。若手のポテンシャル採用を実施している企業に関しては、ポテンシャルを測る指標として学歴を参照します。
業務経験が少ないので、年齢、学歴以外判断要素がないのです。ポテンシャル採用の程度にもよりますが、全くの未経験でも採用します、といった内容の要項になっている場合、基本的には学歴と年齢を踏まえて書類選考を実施するケースが多いです。
ただ、書類選考以降の選考に関しては、ほとんど学歴は関係なくなります。実際に会って話をして、初めて人材のポテンシャルを評価・判断する為です。書類選考時点では、企業はあくまでポテンシャルを憶測として判断します。
実際に会って話をしてみて、話が長い、結論から話せない、矛盾が生じている、やる気が感じられない、コミュニケーション能力に問題があるなど判断された場合は問答無用でお見送りとされてしまいます。
当然の事ながら最後まで学歴が守ってくれるわけではありません。20代後半~30代になると、学歴より圧倒的に経験が物を言います。20代後半で学歴が活用できると考えている場合、危険信号です。中途採用市場は新卒の就活ではなく、経験が重視される採用である事を理解しましょう。
実際にどの程度の学歴が要求されるのか
ポテンシャル採用の場合、20代限定・業種業界で傾向としてご説明すると…
・コンサルティングファーム、外銀 Sクラス、東大・京大・早慶・海外大学
・国内ITコンサル Aクラス 東大・京大・早慶・海外大学・MARCH・関関同立
・メガベンチャー Aクラス 東大・京大・早慶・海外大学・MARCH・関関同立
・デジタルマーケティング Bクラス ・MARCH・関関同立・関西外国語大学や東京女子大学等偏差値50前半~60程度・産近甲龍
※あくまで傾向なので、この限りではありません!
学歴の弱い人材はどのように転職活動を展開すべきか
先程も申し上げたように、学歴に妨害されるフェーズは書類選考時に限ります。見方を変えれば、書類選考を突破さえすれば何とかなる、とも言えます。
なので、まずは書類選考に通過する事が重要です。書類選考に通過する為のポイントは別記事でも執筆しておりますので、是非参考にしてみてください。
学歴の弱い人材が転職活動を進めていくうえで非常に重要なのは、下記です。
・自分のキャリアビジョンを明確にする
・理想の転職先、職種や業界を明確にする
・自らの職務経験を棚卸し、理想に対する自身の市場価値を理解する
・経験を棚卸し、アピールできるポイントを明確にする
・とにかく面接対策を頑張る
結局泥臭い方法にはなりますが、上記をやり切る事が重要です。それぞれ解説していきます。
自分のキャリアビジョンを明確にする
まずは、自分のキャリアビジョンを明確にしましょう。新卒の就職活動でよくある、「とにかくかたっぱしから受ける」方法はお勧めしません。精度が低いまま可能性をつぶしていくだけだからです。
理想の転職先、職種や業界を明確にする
キャリアビジョンを基に、理想の転職先や職種、業界を明確にしましょう。転職先や業界を定める事は非常に重要です。よく、「敢えて業界は特に意識していない」等聞きますが、個人的には賛成できません。
人材の市場価値は「どんな市場で何をしてきたか」で決まります。それなのに、業界や職種を絞らずに選考受験するなど、ギャンブルでしかありません。
自らの職務経験を棚卸し、理想に対する自身の市場価値を理解する
理想の業界や職種を明確にした後は、自分の市場価値が該当市場において高いか低いか、について理解しましょう。具体的には、理想の業界や職種にあたる求人の募集要項を確認して、どの程度当てはまっているのかを確認します。
極端に当てはまりが少ない場合は、企業のランクを下げるかキャリアビジョンの変更も余儀なしでしょう。自分自身で判断がつかない場合は、エージェントや知人に相談するのが良いと思います。
経験を棚卸し、アピールできるポイントを明確にする
ここまでで自分のキャリアビジョン、応募したい業界や職種、自身の市場価値に理解が出来ている状態です。次は、それらを踏まえて、市場価値+αで伝えられるアピールポイントを探しましょう。この際、あくまで経験から抽出するようにしましょう。
抽象度の高い、例えば、・明るさ・コミュニケーション能力などではなく、・法人営業経験・学生時代にSNSマーケティングを頑張った経験・未経験ながら資格を取得した、などの実際に業務に使えそうな要素を揃える事が重要です。
新卒の就職活動ではありません。中途採用市場では、ポテンシャル採用であったとしても経験者が優遇されることを忘れてはいけません。
とにかく面接対策を頑張る
そのうえで、とにかく面接対策を実施しましょう。ここでは、エージェントに依頼した方が第三者的目線が加わってオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?学歴が弱い人材にとって、キャリアの大逆転を図る事が出来るのが中途採用市場の良い所です。新卒で就職がうまく行かなかった人も、不安になる必要はありません。
学歴など気にせず、「今自分がどんな経験を積んでいてそれがどう評価されるのか」を日々認識しながら、目の前の仕事で成果をあげ続ける事が何より重要です。