今回は、博報堂や電通の契約社員情報についてご紹介していきます。
数年前まで新卒採用のみ行っていた同2社ですが、現在では人材不足から即戦力を求め中途採用にも積極的な姿勢を見せています。
大手広告代理店の転職難易度は非常に高く、まずは契約社員からチャレンジする方も少なくはありません。しかし、契約社員としての転職を検討すると
「契約満了後は正社員になれる?」
「正社員との待遇ってどれくらい違うの?」
こんな正社員との違いや将来性についての疑問や不安がつきまといます。
そこで本記事では博報堂・電通の契約社員転職に悩む方へのための情報をご紹介していきます。
・契約社員になるメリット
・契約社員のキャリアプラン
・契約社員への転職ステップとポイント
また、電通・博報堂グループへの転職は当サイトデジレカ経由でもサポートが可能です。転職相談はこちら(https://digireka.jp/lp002/)ご相談フォームに、電通・博報堂グループへの転職希望の旨をご記載ください。
電通・博報堂の契約社員と正社員の違い【年収編】
契約社員の年収は、電通・博報堂共に、前職・経験・スキルに応じて、400〜800万円程度の年収提示となり、どちらも賞与を含んだ年俸制の支給となります。
契約社員の年収傾向としては、基本的に大幅な昇給は見込めません。そのため、入社時の提示額が非常に重要となってきます。
また、契約社員は残業代の比重が大きいことも特徴のひとつですが、20時間相当の所定時間外勤務が想定されているのでそれ以上働いた場合のみ残業代が発生します。
いずれにせよ、具体的な年収目的や転職後の確実な年収アップの希望がある場合は、契約社員の転職は少し厳しいと感じる場合もあるため注意しましょう。
電通・博報堂の契約社員の年収はトップレベル
電通は2019年に、年間2000万人が訪れる企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」の「契約社員の年収が高い企業ランキング」でNo. 1に輝いていることから、高待遇であることがわかります。
博報堂も同様に正社員と同待遇の年収が期待され、経験にもよるが、どちらも一般企業に正社員として雇用されるよりは高い収入を得ることが可能です。
電通・博報堂の契約社員と正社員の違い【雇用条件編】
続いて、契約社員の雇用条件について解説していきます。
まずは各社の正社員・契約社員の待遇について表にまとめました。
【電通・博報堂 契約形態ごとの雇用条件の違い一覧】
正社員 | 契約社員 | |
雇用期間 | 試用期間の定め有 | 契約期間の定め有 |
給料 | 年俸制 (賞与込・固定残業代含む) | 年俸制 (賞与込・固定残業代含む) |
勤務時間 | 職種による | 職種による |
休日 | 職種による | 職種による |
社会保険 | 社会保険完備 | 社会保険完備 |
福利厚生 | ・通勤交通費支給・退職一時金制度あり・企業型確定拠出年金(電通のみ)・カフェテリアプラン(電通のみ) | ・通勤交通費支給・退職一時金制度あり |
契約社員・正社員でも雇用期間の定めがある
重要なのが「雇用期間」についてです。電通・博報堂共に、契約社員でも正社員でも雇用期間の定めがあります。違いとしては【試用期間】と【契約期間】としての差異があります。
大きな点は契約形態の違いとなる。試用期間は『解約権留保付労働契約(解約できる労働契約)』・契約期間は『有期雇用契約(初めから期間が決まっている契約)』となります。
福利厚生は正社員の方が優遇
福利厚生に関しては、確定拠出年金の利用や企業独自の福利厚生など、正社員のみが利用可能なものが多いです。退職金は契約社員も発生しますが、割合が違う可能性なども懸念されます。
勤務時間や休日には大きな差がない
その他の勤務時間や休日に関しては、職種によって条件が多少異なりますが、契約社員と正社員の大きな違いはそこまでありません。
電通は有給発生日数が正社員は入社当日に対し、契約社員は半年になるなどの多少の違いがあり、
電通、博報堂共に契約社員でも残業は発生する見込みです。
電通・博報堂の契約社員と正社員の違い【仕事内容編】
契約社員は、企業側からすると「正社員と同等の能力を持っている人を短期で雇う」ことが目的なので、仕事内容について変わりはありません。
任せられる内容や業務量は経験によって異なるが、契約社員・正社員で違いがでることは少ないでしょう。
もし違いがあるとすれば、営業職でクライアントの担当になる場合、期間が決まっているので担当にはならずサポートに回ったりすることがあります。
だが、通常契約社員の契約期間は1年〜5年あるため、ある程度の担当は割り振られるのではないでしょうか。
電通・博報堂の契約社員になるメリットとデメリット
契約社員と正社員の違いについて解説してきました。ここからは電通と博報堂へ契約社員として転職するメリットとデメリットを解説していきます。
メリット
・広告に関する知識を一通り得られる
・契約社員ながらも高水準の待遇で働くことができる
また、契約社員といえどもそれなりの年収が期待できるため、生活水準が極端に下がってしまう人は少ないでしょう。
デメリット
・共に業務に携わる正社員との昇給や待遇の差が大きい
電通・博報堂での業務は、ハードワークを経験することもありコアスキル(社会人としての基礎スキル)の習得がしづらい環境です。
その後の転職先として事業会社側のマーケター職などを希望する場合、コアスキルが伴っていないと転職ハードルが高くなってしまうため、デメリットとして感じられることもあるでしょう。
また、業務内容に変わりはないのに昇給・待遇が正社員と違うことがモチベーション影響する場合も考えられます。
契約社員としての転職は、転職後のキャリアパスを充分に検討しておくことをおすすめします。
電通や博報堂の契約社員として入社した後のキャリアプラン
契約社員として電通・博報堂に中途入社された場合のキャリアプランは、様々な選択肢があります。今回は一例として営業職のキャリアプランをご紹介しましょう。
・媒体の営業担当
・媒体のプラットフォーマーの事業計画担当者
・デジタルマーケティング関連の営業職
・事業会社の広報職
・コンサルティングファーム
・フリーランスとして独立
営業職のキャリアプランの背景として、デメリットでも紹介したように、電通や博報堂のような総合広告代理店の営業職の場合、担当領域が広いことからコアスキルを習得しづらいという実態が挙げられます。
例えばデジタル領域ひとつとっても、実運用に関してはグループ会社各社が担うため、そこまで豊富な知見を要求されることはありません。(プロジェクトや個人によって異なる)
基本的には営業兼プロジェクトマネジメントとして業務に従事することになるため、マーケター色より営業職としての印象の方が強い職歴書になってしまうのです。
ネット広告の代理店やクリエイティブブティック、PR代理店などのクライアントワーク企業からの需要は高くなりますが、事業会社側の専門職種への転職はハードルが高くなってしまうでしょう。
電通・博報堂の契約社員から正社員登用について
契約社員としての転職を目指すにあたり、転職後の正社員登用については誰もが気になる情報です。
最後は、正社員登用へ必要な条件やステップについて解説していきます。
正社員登用になるために必要なこと
電通・博報堂で契約社員から正社員登用を目指すには、通常業務をこなすことや広告に関しての知識をもつことはまず最低限です。
その上で、勤務姿勢(欠勤遅刻)や契約社員期間内の実績に加え、上層へのアピールが重要と予想されます。社内の評価が左右することもあるため、他部署や上層へのパイプ作りも意識しておきましょう。
正社員登用への難易度
正社員登用の難易度に関して明確な数字は出ていません。しかし、電通や博報堂はそもそも中途採用に比べ圧倒的に新卒採用の枠が多いのです。
もともと少ない中途採用枠へ契約社員からの登用はさらに難易度が高くなるため、正社員登用は狭き門と言えるでしょう。
正社員登用のプロセス
電通・博報堂ともに、契約社員の契約更新は1年単位で実施され、基本的には5年が満期となっています。
正社員登用の条件としては、学問不問で経験重視となります。といっても最低限四年大卒であることは必要です。
電通・博報堂では平均として月2〜3名のペースで契約社員の採用を実施しており、営業だけでも合計数百名の契約社員が在籍しています。その中で上層の推薦を貰い、その後カンパニー単位で絞込まれ、書類選考に入る流れです。
この時点で選考者は10名程度となり、実際の面接を受けられるのは5名程度まで絞り込まれます。
その後、年1〜2名が正社員として登用されることから、正社員登用の確率は全体の1パーセント程度と言えるでしょう。
電通・博報堂への転職はデジレカがおすすめ!
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まとめ
如何でしたでしょうか?電通・博報堂の契約社員としての業務は、多忙ながらもダイナミックで、やりがいの大きな仕事になるでしょう。
一方、給与面や今後のキャリアパスといった観点でネックポイントも存在します。
勿論、キャリアは個々人の価値観や希望によって千差万別であるため、人によって良し悪しのポイントは異なります。
その分、今後のキャリアの方向性を明確にし、十分な情報収集をおこなったうえで選考に臨むことが大切です。