皆さんweb解析士という資格をご存じでしょうか?web解析に関する資格では、Googleが提供するGoogleアナリティクスを用いた解析レベルを測るGAIQが有名です。ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が主催する累計2万5000人が受講した実践資格です。今日は、ウェブ解析士の取得方法から取得のメリットまでを解説します。
ウェブ解析士とは
一般社団法人ウェブ解析士協会によると、下記の通り定義されています。
ウェブマーケティングに必要なスキルは、単にアクセス解析の知識だけでなく、観測すべきKPIの設定事業に則した現状分析および目標を達成するための計画立案、プロジェクトのファシリテーション 等、多岐にわたる能力が求められています。しかし、これまでこれら専門的知識と実践的スキルを習得できる環境も、習得した人材を評価する仕組みもありませんでした。一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)では、こうした現状を問題視し、実務で活躍できるウェブ解析士の育成が急務と考え、成果につながるウェブ解析ができる人材を育成するための認定資格を設け、講座や認定試験を実施しています。
参照)web解析士とは
ウェブ解析士には、
・ウェブ解析士
・上級ウェブ解析士
・ウェブ解析士マスター
の三種類があります。それぞれの概要は下記の通りです。
ウェブ解析士~基本的なweb解析スキルを有する~
ウェブマーケティング、ウェブ解析を行う上で必要な用語(定義~使い方)
アクセス解析から得られる情報の認識・分析方法・計算方法(用途に応じた適切な利用)
ウェブ解析による課題の発見方法と改善手段(事業成果に繋がる解析の考え方)
上級ウェブ解析士~web解析を通し、実務レベルのコンサルティングスキルを有する~
KPI(重要業績評価指標)の設定とウェブマーケティング計画の設計・立案(事業目的に対して適切な計画)
時系列分析のセオリー、ウェブ解析の基準値、業務設計(業務効率化による事業収益化促進)
分析結果のコメント・アドバイス方法(課題抽出と改善策、事業成果に繋げる提案ポイント)
ウェブ解析士マスター~web解析士を指導、育成出来るレベルのスキルを有する~
ウェブ解析士・上級ウェブ解析士認定講座開設
講座集客のためのセミナー開設
ウェブ解析士・上級ウェブ解析士の指導
ウェブ解析士の受検方法
主に二つあります。
ウェブ解析士講座を受講して、ウェブ解析士を取得する
1.事前に公式テキストを購入し、予習をしておきます。
2.一般社団法人ウェブ解析士協会HP上で、スケジュールを確認のうえウェブ解析士講座を受講します。
3.その後、講座と同日に続けて試験があります。
4.認定試験合格後、認定申請レポートの提出
講座を受講せずに、試験を受験して、ウェブ解析士を取得する
1.一般社団法人ウェブ解析士協会HP上で、スケジュールを確認のうえウェブ解析士試験を受講します。
2.認定試験合格後、認定申請レポートの提出
ウェブ解析士の難易度
比較的高めで、合格率は70%です。公式テキストのボリュームも300P程度と重たく、下記のような計算問題も出題されるので、単純なスキルの詰め込みでは厳しく、事前に演習を繰り返しておく必要があります。
【演習問題3.4】以下のケースで、粗利を200,000円にする場合、広告必要経費はいくらにすれば良いでしょうか?
(1)80,000円 (2)70,000円 (3)60,000円 (4)50,000円
現状 改善策 CVR 1.0% 1.0% 流入数 5,000 コンバージョン 50 客単価 8,000 8,000 売上 400,000 サイト運営費 150,000 150,000 配送料@1,000円 50,000 原価@2,000円 100,000 粗利 100,000 200,000 CPC 10 10 広告必要経費 50,000
ちなみに、試験に電卓は持ち込み可能です。
ウェブ解析士の学習方法
一般社団法人ウェブ解析士協会のHPから購入できる公式テキストをこなしていきましょう。一部ネットで参照できるようになっています。まずは概要を抑えつつ、ひたすら読み解いていき、その後演習を繰り返しましょう。数式などは覚えるようにしておく必要があります。
ウェブ解析士取得のメリット
●特定ツールに依存することなく、広くウェブ解析についての知見がつく
●名刺やプロフィールに記載して信用度を高める事が出来る
●履歴書などにも記載出来るため、就職、転職活動の役に立つ
の主に三点かなと思います。特に前者は、日々の業務をこなすうえで非常に有効かと思います。KPI策定や計画立案などを作るさいに役立ちます。
まとめ
如何でしたでしょうか?お金も時間もかかるし、重たいなあと思われるかもしれませんが実用的な資格なので、デメリットは特にありません。
ウェブ解析を極めたい、ウェブマーケターとしてスキルの幅を広げたい、営業職以外でウェブ業界にチャレンジしたい等お考えの方にオススメです。