LPOとは-その意味と事例、対策ポイント、代表的なツール-

LPOは、デジタルマーケティングを行ううえで欠かせない取り組みです。せっかく費用をかけて出稿した広告がユーザーにクリックされても、ランディングページにおける離脱率が高ければ、広告の費用対効果が悪化してしまいます。本記事ではLPOについてまとめました。

LPOとは、ランディングページの最適化

LPOとは、Landing Page Optimizationの略語で、ランディングページ最適化のことです。
LPからのユーザー行動を最適化するために、ABテスト(複数パターンのクリエイティブを同条件下でユーザーに表出し、各結果の数値を参考にクリエイティブを評価する手法)などを実施し、細かな運用改善を繰り返していきます。
LPOでは、デザインやコンテンツの配置、リンク機能、検索機能の拡充(もしくは削除)など、様々な要素を考慮して進めます。
LPO実施の具体的な目標例としては、ユーザーの直帰率を減少させて、CV率を向上させる事などが挙げられます。
集客数を高めてもLPで離脱が多くなっていれば、意味がありません.その為、LPOもデジタルマーケティングの成果最大化には欠かせない要素です。

具体的な対策ポイント

文言訴求内容

LP内の訴求文言は、CVRに大きな影響を及ぼし得る要素です。例えば、機能について詳しく書くより、ユーザーにとってのメリットを完結に書く方が良い、や、数字の根拠を示すと良い、など、訴求分の変更により効果の改善が見込めるチェックポイントはいくつもあります。自社のターゲットユーザーを明確にしたうえで、興味・意欲が高まるであろう文言のパターンをいくつか作成したうえで、ABテストで検証します。

バナーボタンの色

CVポイントに遷移させるためのボタンデザインも、CVRを高めるために重要な検証箇所の一つです。LP全体のデザインを考慮したうえで、適切なボタンデザインを配置するだけで、効果が大きく改善された事例は幾つも存在します。ユーザーがLPに遷移してからの滞在時間は平均15秒程度と言われており、限られた短い時間の中で効果の有無を分けるのは、「印象」です。色彩心理学なども参考にしながら、ABテストでベストなボタンデザインを検証します。

ファーストビュー

ファーストビューとは、ユーザーがLPに訪問してきた際に、スクロールせずに最初に目に入る範囲の事を指します。このファーストビューでどれだけ簡潔にユーザーをCVに促す情報を提供出来るかで、CVRに大きな影響を及ぼします。先ほども述べたように、ユーザーがLPに遷移してからの滞在時間は平均15秒程度です。更に、ファーストビューでサイトを評価するのには3秒程度しかかからないと言われています。その限られた時間の中で、出来得る限りユーザーに負担をかけずに、ユーザーの興味を喚起するデザイン・訴求文言・バナーボタンを配置しないといけません。ファーストビューのデザインに関しても、ABテストで検証していきます。

代表的なLPOツール一覧

Optimizely X

Optimizely Xは、導入企業9000社以上を誇る世界NO1シェアのA/Bテストツールです。
30日間無料のトライアルプランがあります。

Visual Website Optimizer

Visual Website Optimizerは、世界第二位のシェアを誇るA/Bテストツールです。全機能提供で、ドメイン数無制限、14日間2~3万UUまでテスト可能という驚きの無料プランがあります。

Kaizen Platform

Kaizen Platformは、フリーのグロースハッカーと呼ばれるクリエイターがサイトの改善案を提案してくれるA/Bツールです。国内企業ならではの充実のサポートが魅力です。

DLPO

DLPOはパーソナライゼーションとテスト機能に強みを持つA/Bテストツールです。国内の主要DMPや解析ツールの多くと連携していることも特徴です。

LPOの成功事例

Ifbyphone,Inc.の、コンバージョンが6倍に向上した事例

Ifbyphone,Inc.は、LPOによりコンバージョン数を6倍まで引き上げた実績を持ちます。

まずは、LPO以前のLPをご覧ください。

製品がどこにあるのか分かりづらく、かつ画像では判別しづらいポイントですが、スクロールが必要でコンバージョンポイントへの導線設計も弱くなっていました。また、メッセージの文量が多くユーザーが瞬時に主要なメッセージを受け取る事が出来ないデザインになっていました。

その後改善されたLPはこちらです。

CVポイントへと導く訴求文言が強調されています。また、メッセージが簡素かされ、重要なポイントがファーストビューで視認できるようになっています。加えて、繰り返しCVを促す文言が使用されています。

ここまででオファー電話(CV)GA62%向上していました。驚くべきはここからで、Ifbyphone,Inc.は、さらなる改良を行います。

色や画像がより汎用性の高いデザインに変更されています。また、それぞれ微妙に異なるニュアンスのCV訴求文が複数盛り込まれています。加えて、訴求文は前回より更に分かりやすくなっています。更には、サービスを説明する動画が加えられています。

このように度重なるLPOを実施した結果、更に2倍のコンバージョン数(累計6倍)の獲得に成功しています。

本事例において着目すべきは、

ユーザーにとってファーストビューで分かりやすい内容にアップデートが繰り返された点
繰り返しCV訴求文を盛り込み、それらのアップデートを何度も行った点

になると考えます。ユーザーにとって親切な、情報を分かりやすく得る事が出来るLPへと改良され、且つ、自社のサービスへの誘導がクオリティ高く強調されることで、ユーザーが不快感や疑問を抱くことなく、自然にCVへ至るようになったことが推測されます。このように、ユーザー視点を失うことなく、はっきりと導線を強調する事がとても重要です。

参照ならびに画像引用元:SEO Japan「2年かけてコンバージョンを6倍に改善したLPO」

まとめ

いかがでしたでしょうか?LPOは実施すればするほど、確実に効果が期待できます。つまり、LPの最適化はとても重要な施策です。ただし、効果を向上させるためには、複雑な環境や要素を分解し、仮説を立て、検証を繰り返す忍耐が要求されます。是非、本記事を参考にLPOに取り組まれてください。

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