コロナ禍でステイホームが普及し、「ネットで物を買う」ことがより一層当たり前の時代となりました。
インターネットで商品を販売するには、Webマーケティングは欠かせない手法であり、今やマーケティング手法の中でも主流となりつつあります。
今回の記事では、そんなWebマーケティングの基礎知識について解説していきます。
Webマーケティングの概念・販売手法など、初めてWebマーケティングについて勉強する人向けの内容をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Webマーケティングとは?
そもそもWebマーケティングとは、オンラインショップなどの自社のサイトへ購入者を集め、サイトに掲載されている商品を購入してもらう様に促すための販売方法です。
一般的にはメール・SNSなどの媒体を利用してサイトのアクセスへ繋げて購入というのがよくある流れとなります。
よく「デジタルマーケティングとは何が違うの?」という疑問が出ますが、デジタルマーケティングはビックデータ・MAなどを含む様々なマーケティング手法の総称になります。
つまりWebマーケティングはデジタルマーケティングと言う大枠の中のひとつというイメージです。
発祥となったのはAT&T社のバナー広告
Webマーケティングの考えの先駆けとなったのは、1994年アメリカの電話会社であるAT&T社が出したバナー広告でした。
オンライン雑誌である「HotWired.com」に掲載されたバナー広告は現在と比較すると地味ではありますが、当時のWeb業界には衝撃をもたらしました。
この広告をきっかけに「インターネット上に広告を出す」と言う新しい考えを提唱し、Webページでバナー広告の掲載が各企業で急増していったのです。
その後、YahooやGoogleなどの検索エンジンが誕生と同時に、SEO(後ほど詳しく解説します)の意識が生まれ、スマホの1人1台普及の文化の普及とともに個人や企業でWebサイトの立ち上げが増加していきました。
Webマーケティングは消費者からの需要の高さもあり、初めてのWeb広告の発祥から20年間という短期間で目まぐるしい変化を遂げてきたのです。
マーケティング業界でのWebマーケティングの重要性
冒頭ではWebマーケティングはマーケティング業界の主流となりつつあるとお話しました。
では実際に、Webマーケティングがどれくらいマーケティング業界で重要なのか見ていきましょう。
2020年の経済産業省の電子商取引に関する調査によると、ネットショッピングが多く割合を締める日本のEC市場(電子端末上で取引される市場のこと)規模はここ10年右肩上がりとなっており、2020年には19.2兆円にまで到達しています。

(引用:経済産業省 電子商取引に関する市場調査)
現在日本は高齢化・晩婚化などの傾向がみられており単身世帯人口が増加している傾向にあります。
「外に出られなくても」「忙しくても」欲しいものが簡単に手に入るネットショッピングの需要は今後ますます高くなり、ネット商戦を勝ち抜くにはWebマーケティングの知識が必須と考えられるでしょう。
Webマーケティングの集客方法
冒頭でもお伝えした様に、Webマーケティングとはオンラインショップなどの自社のサイトへ購入者を集め、サイトに掲載されている商品を購入してもらう様に促すための販売方法です。
では具体的にはどのような方法で消費者を自社サイトへ集めているのでしょうか?
Webマーケティングの集客には以下の4つの方法が使われます。
- SEO
- 広告
- SNS
- メールマガジン
それではひとつずつ解説していきます。
SEO
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で直訳すると検索エンジン最適化という意味です。
SEOでは、自社のオウンドメディア(Webサイトやブログなど)にコンテンツを掲載し、GoogleやYahooなどの検索エンジンでの上位表示を狙います。
検索エンジンで上位表示されることで、消費者がオウンドメディアを見る数(PV数)が増え、PV数が増えると自然と商品購入者も増加する様になります。
SEOは長期的なスパンを見て行われる手法ですが、一度上位表示されたページは中長期的な顧客の獲得が狙えることが特徴です。
そのためSEOマーケティングを主流とした企業も増加しているほど、多くの企業で取り入れられている方法です。
広告
広告といえば新聞に入っているチラシなどを想像する人も多いですが、Webマーケテティング上の広告といえば以下の様なものがあります。
- リスティング広告
- バナー広告
- アドネットワーク広告
- アフィリエイト広告
- リターゲティング広告
- SNS広告
Webマーケティングでは、これらを売りたい商品の購入者の年齢や性別などターゲット層または掲載するメディアによって広告を使い分け、商品購入ページへの流入へと繋げます。
広告を利用して利益を上げるのは今や企業だけではなく、「アフィリエイター」と称して個人でアフィリエイト広告を運用して個人で収入を得る人もいます。
Webマーケティングは今や企業の商品の販売だけではなく、個人の副業を成り立たせる上でも重要な手法となっています。
SNS
FacebookやTwitter、Instagramなどのソーシャルメディアを利用した手法です。
SNSでの集客方法は2006年頃から発祥し、面白いコンテンツや衝撃的なコンテンツを作成・配信するなどの方法で消費者を商品購入へと繋げます。また、有名人やインスタグラマーへお金を払いシェアしてもらうなどのマーケティング手法も最近では多くあります。
SNSでは若年層の消費者を集めやすく、商品情報の拡散も他の手法に比べるとハードルが低いためブランディングしやすいのが特徴です。
メールマガジン
メールマガジンの集客方法は、企業の顧客リストへセールスメールや商品情報などを送り、商品購入へつなげる手法です。
最近ではメールの使用が少なくなりつつあるため、SNSやインターネット広告には押されつつある手法ですが、配信頻度や時間帯なども細かい部分でも効果が変わるため、ABテストをしつつ最適な配信形態を型化することも重要なポイントです。
Webマーケティングを本格的に学ぶには?
ここまでは基礎的な知識をご紹介してきましたが、Webマーケティング業界の仕事に就こうとなると、さらに専門的な知識や技術が必要となります。
Webマーケティングを学ぶには、独学で学ぶかスクールに通うかのどちらかです。
独学となると書籍や無料動画などで、少額で学ぶことが可能です。
しかし指導者がいないため、知識をつけるには時間がかかる場合もあります。誤った知識を覚えてしまうリスクも考えられるでしょう。
スクールに通う場合、専門家の指導を受けることができるので正しい知識を得ることができます。
さらにスクールによっては卒業後に仕事の斡旋を行ってくれる企業もあるので、順当なステップを踏むことが可能です。しかし平均として5万円〜30万円程度の費用がかかります。
どの様な方法でWebマーケティングの知識を得るかは、自身の金銭状況や時間に合わせて選んでみましょう。
未経験で転職して学ぶ方法もある
近年では企業からの需要の高さもあり、Webマーケティングを専門とする企業・総合マーケティング企業の数も増えつつあるため、Webマーケティング業界の求人は増加傾向です。
中には未経験でも採用をしてくれる企業もあり、知識をつけたければ実戦方式でWebマーケティングの知識と技術を覚えていくという方法もあるでしょう。
ですが未経験業種へのチャレンジはハードルが高いのも事実です。
周りに追いつくために時間外で学習時間を確保しつつ業務をこなす必要があります。
同時に複数のことを行うのが苦手とする方は、まずはある程度の知識をつけてからの転職をおすすめします。
まとめ
今回は初心者向けのWebマーケティングの基礎知識についてお話しました。
Webマーケティングは、一度学べば転職はもちろん、自身のサイト運営など様々な場で使うことができる知識です。
これからEC市場の更なる拡大も予想され、ますますWebマーケティングの知識は重要となってくるでしょう。
まだ初心者の方も無料動画やスクールをはじめ学ぶ場は増えていますので、今後の需要も考え知識を深めてぜひWebマーケティング業界で活躍してみましょう。