さまざまな広告が運用される中でも、主流となっている「運用型広告」。
今回はWEBマーケターへの転職を検討する人のために、運用型広告の特徴・種類・メリットやデメリットを解説していきます。
WEBマーケターを目指す中では必ず関わりのある運用型広告ですが、専門用語など難しい言葉が多くハードルが高いイメージもあり、転職前の勉強としては敬遠される方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな方のために、基本的な知識を学んでいきましょう。
運用型広告とは?
運用型広告とは、広告主が配信する内容・予算・ターゲット層を自由に決定することができるweb広告の一種です。
よくある新聞やマスメディア広告などの、一種類のものを宣伝して消費者に興味を持たせ購入につなげるといったマーケティング手法とは異なり、その臨機応変さがネット社会の現代とうまくマッチングし、需要が高い広告のひとつとなっています。
実際に市場での人気として、2021年3月に電通グループが発表した「2020年日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」でも前年比109.7%で伸長し、インターネット広告媒体費全体の82.9%を占める形となります。
運用型広告の種類は?
運用型広告の種類としては、大きく分けて以下の3つになります。
- リスティング広告
- SNS型広告
- ディスプレイ広告
では、ひとつずつ解説していきます。
リスティング広告
「リスティング広告」とは検索型連動広告とも呼ばれ、消費者が検索画面で検索したキーワードに応じて、画面上に表示される広告です。
リスティング広告で表示される広告は、運用者で検索キーワードと広告の関連性を細かく設定することができるので、ふたつのマッチアップが非常に重要なポイントとなります。
リスティング広告を取り扱う企業といえばYahooやGoogleが有名ですが、近年では検索サービスを提供する大手IT企業でもリスティング広告の取り扱いを始めている会社もあり、更なる利用の増加が考えられるでしょう。
ディスプレイ広告
「バナー広告」とも呼ばれるディスプレイ広告は、Webサイトの広告枠に表示される広告です。
よくリスティング広告と混同される方も多いですが、リスティング広告とは異なりディスプレイ広告ではテキストだけでなく画像を使って商品をアピールすることができます。
さらに、リスティング広告はキーワード検索によるターゲット層を絞るマーケティング手法ですが、ディスプレイ広告ではまだ細かいニーズが判明していない消費者にまで幅広いアプローチを行うことが可能となります。
運用型広告を利用する上で、この二つの違いを意識することは大きなポイントとなるため、
必ず理解しておきましょう。
SNS型広告
SNS型広告とは、その名の通りSNSを媒体とした広告で、Facebook・Twitter・Instagram・LINEなどに配信する広告の種類になります。
スマホ・タブレットの普及が当たり前となる現代では、欠かせない運用型広告となりました。
広告の内容はテキストだけでなく、画像や動画などSNSに応じて多岐にわたり、こちらも予算やターゲット層などを細かく設定して配信することができます。
SNS広告の大きな特徴として、リスティング広告やバナー広告と違い、まだ自社のブランドを非認知の消費者へもアプローチがしやすいため、新規顧客の獲得を狙いやすい広告だと考えられるでしょう。
運用型広告のメリットは?
運用型広告のメリットとしてはなんといっても「自由度の高さ」にあります。
予算や配信期間・配信方法・ターゲット層を広告主次第で自由に決めることができるので、リアルタイムなデータから臨機応変に広告を変行することができるため、運用者次第でパフォーマンスの良さが期待できます。
さらに、少額から広告配信を開始することができるため、法人だけでなく個人でも最低限の知識さえあれば自身のブログやサイトなどで運用型広告を利用できることが可能です。
運用型広告のデメリットは?
運用型広告のデメリットとして考えられることは、「運用の難易度」にあると言えるでしょう。
最低限の知識で広告を運用することは可能ですが、運用型広告は細かい設定ができるため、より利益を出そうとなると、知識や経験が必要だと考えられます。
実際に個人や法人で簡単に導入ができるのであれば、運用専門の代理店は存在しないでしょう。もし代理店に頼らず個人でやるとなると、データ分析やそれまでにかける広告費を考えるとせっかくコスパがいい広告だとしても、マイナスになってしまう場合もあるでしょう。
まとめ
今回は「運用型広告」について解説しました。
運用型広告は、広告の中でも比較的新しいジャンルの広告であり、消費者の生活によって常に変化し続けることが求められる広告だと言えるでしょう。
今回は基本的な内容のみをご紹介しましたが、上記以外にも広告の種類は複数あり、それぞれの運用方法は異なります。
WEBマーケターや広告業界への転職を検討されている方は、必須の知識となりますので、転職後に苦労しないよう、少しずつ知見を広げていくことがおすすめです。