トリプルメディア(アーンド、オウンド、ペイド)とは?違いや活用方法について解説します。

web業界で働いている人であればやたらと耳にする機会の多い「トリプルメディア」という言葉ですが、皆さんはトリプルメディア(アーンドメディア・オウンドメディア・ペイドメディア)の違いについて説明できますか?どういう違いがあり、マーケティングにおいての活用方法には如何なる違いがあるのでしょうか?今日は、デジタルマーケティング業界に携わる身として改めて違いを整理して、活用方法をまとめてみました。

トリプルメディアについて

トリプルメディアとは?

トリプルメディアとは、SNSの登場をきっかけに2006年頃に登場した考え方で、

オウンドメディア(所有メディア・コンテンツの発信者)
ペイドメディア(有料メディア・コンテンツの仲介者)
・アーンドメディア(獲得メディア・コンテンツの拡散者)

これら3つのメディアの総称です。概念図で見た方が分かりやすいかもしれません。

各メディアはそれぞれの立場でコンテンツを発信、仲介、拡散していますが、相互関係が発生しています。効果的なマーケティングを実践するためには、各メディアを連携活用していく必要があります。コンテンツ発信と広告で見込み顧客を最大化し、口コミやSNSで拡散しする事でさらなる見込み顧客を獲得し、コンテンツ発信でコンバージョンを得る、これがトリプルメディアにおけるマーケティングです。各メディアについて、詳しく述べていきます。

オウンドメディア(所有メディア・コンテンツの発信者)

オウンドメディアは、自社運営のメディアや自社サイト、商品ページ、自社所有のSNSアカウントなどの自社所有のメディアの事です。自分たちでコントロールできるメディアという解釈で間違っていません。また同時に、コンテンツの発信者でもあります。

自社メディアは記事や動画などのコンテンツ、自社サイトは自社やサービスに関する情報やホワイトペーパーなどのコンテンツ、自社所有のSNSアカウントは自社の投稿というコンテンツを発信しています。総じてオウンドメディアとは、自社でコントロールできてコンテンツを発信するメディアと言えるでしょう。

オウンドメディアは、自社所有であるという特性上、内容に制限をもたずにコンテンツを発信する事が出来ます。すなわちオウンドメディアには、ユーザーのニーズを満たすことが出来る、質の高いコンテンツを提供する事が求められています。

ペイドメディア(有料メディア・コンテンツの仲介者)

ペイドメディアは、シンプルに表現すると広告の事です。テレビや新聞などの4マス媒体広告は勿論、web広告、看板広告なども該当します。ペイドメディアは、お金を支払う事でコンテンツを仲介してくれるメディアです。

接点がなかった顧客に対して接点を作ってくれる・伝えたい情報を伝えられない顧客に対して魅力や価値、ブランドイメージなどの伝えたい情報を伝えてくれる役割を持ちます。見込み顧客へのリーチ、まだブランド認知向上などに有効です。

ペイドメディアは、有料である事から、ペイドメディア出稿時のプランニングや運用が非常に重要です。

アーンドメディア(獲得メディア・コンテンツの拡散者)

アーンドメディアは、最も新しいメディアの形態で、コンテンツを拡散するメディアです。SNSの投稿、口コミサイト上での投稿、ソーシャルブックマーク、キュレーションメディア、個人ブログ内で自社サービスなどが紹介された場合などが具体例として挙げられます。

認知を経て獲得した、コンテンツを拡散してくれるコンテンツと認識するのが最もシンプルで分かりやすいでしょう。共感を生みやすいコンテンツという特性を活かして「インフルエンサーマーケティング」などに活用されています。

顧客同士のセグメントが近いケースで拡散が起こりやすく、有力な潜在顧客にアプローチする事が出来ます。併せて、凄まじい拡散力を持っている為、短期間内での大量リーチを可能にします。一方、自社でコントロールできないため、炎上リスクが常に隣り合わせです。

トリプルメディア活用のポイント

トリプルメディアを活用するうえで重要なポイントは、3つの媒体の特性を深く理解し、それぞれの特性に沿った質の高いソリューションを用いつつ、3つの媒体の相互関係について理解する事、いわゆる個別最適を行っていきながら全体最適を目指す事です。

中心にあるのは、自社で発信を行うコンテンツです。オウンドメディアにおいて質の高いコンテンツを持つことは、非常に重要です。

質の高いコンテンツを基本として、他の2つのメディアと掛け合わせることで、効果が何倍にも増したマーケティングを実践する事が可能になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?トリプルメディアの解説とそれぞれのメディアの特性についてまとめました。何度も繰り返しますが、個別最適化と全体最適化を目指す事が、トリプルメディア活用において重要です。考えてみれば、ペイドメディアの個別最適も、オウンドメディアの個別最適も、「個別最適化と全体最適化」が重要ですから、マーケティングそのものにおいて重要な考え方なのかもしれませんね。

また、ペイドメディアやアーンドメディアの種類が増えれば増えるほど、自社で発信するオウンドメディアのクオリティに対する重要性が高まっているのも事実です。マーケティングは手段でしかありません。顧客に対する価値提供を前提に、トリプルメディアを活用したマーケティングの実践でより多くの顧客の獲得を目指していきましょう。

 

 

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