面接で聞かれて困った!面接対策用、キャリアビジョンを検討する際のポイント

弊社はデジタルマーケティング業界専門の転職エージェントです。毎月100名以上の方と面談を行い、転職支援を実施しています。弊社は少数精鋭のエージェントである為、求職者様一名一名と密に連携して、キャリアカウンセリング、書類選考対策、面接対策、その後の条件交渉まで一貫してご支援をさせていただいています。

一連のフローの中で、最も時間を割くのが面接対策です。その面接対策の中でも、求職者様が特にお困りになられるのが、「キャリアビジョン」です。今日は、豊富なノウハウを持つ弊社が、キャリアビジョン作成時のポイントについてまとめます。

キャリアビジョンを検討する際のポイント

そもそもキャリアビジョンって?

キャリアビジョンとは、人生・仕事において自分自身のなりたい姿を指す。 以下の事柄に重点をおくと、具体的、且つ実現可能なキャリアビジョンを描くことが可能となる。 ・絶対に譲れない価値感、考え方、欲求:将来像を検討する際には、大切にしている価値感等が反映されていることが重要である。 参照:weblio人材マネジメント用語集より抜粋

との事です。キャリアビジョンというと、どうしても職務を通じて成し遂げたい具体的なビジョンと考えてしまいがちですが、「人生においてなりたい姿」でも良いんです。これ、今日のポイントです。

なぜ企業はキャリアビジョンを重視するのか?

答えは明確で、ミスマッチのない採用を実現したいからです。その人の目指すべき姿や成し遂げたい事、大事にしている価値観を知る事で、自社とのミスマッチ、方向性の違いが生じないかを確認しているのです。

とはいえ、みんな本当にキャリアビジョンなんて持っているの?

答えは、NOだと思います。そもそも個人的には職務においてキャリアビジョンを持つ必要なんてないと思ってます。

目の前の仕事にやりがいを感じ、一生懸命頑張って成果を出し、当事者意識を持ち必要なスキルを得ていれば、キャリアビジョンなんてなくても道は開かれます。この不確実性の高い現代において、20年先のキャリアビジョンを構築するなど無意味です。それよりも時代の変化に自分のスキルを合わせていく方が合理的です。

ただこれは、「職務を通して実現したい事」をキャリアビジョンと考えた場合、です。先程のweblioの定義には、「人生・仕事において自分自身のなりたい姿を指す」とありました。キャリアビジョン=自分のなりたい・ありたい姿と定義すると、あった方が良いというか、みんな絶対ありますよよね。

抽象的な表現になってしまい恐縮ですが、誰もが幸せになりたいはずです。ともすれば、幸せの定義はあるんじゃないでしょうか?なくても思考すれば言語化出来るはずです。

キャリアビジョンを考えよう

1.まず、「仕事をしている目的」について思考しましょう。生活の為、やりがいの為、色々あると思います。一度改めて言語化して書き記してみましょう。

2.働く理由が明確になったら、次に「自分の在りたい姿」について思考しましょう。自分の在りたい姿とは、「どんな状態である事が、自分にとって幸せなのか」と同義です。こちらも改めて言語化して書き記してみましょう。ちなみにこれがキャリアビジョンになります。あとは、ブレイクダウンして具体的に言語化していく作業になります。

3.思考して定義した、「仕事をしている目的」と、「自分の在りたい姿」、それぞれ「理想と現状の差異」を考えましょう。例えば、仕事をしている目的を「生活のため」と定義したとします。次に幸せを、「なにかに没頭している状態」と定義し、それぞれ現状差異はどのくらいあるのか考えましょう。

4.差異を明らかにした後で、「具体的にそれを解消する方法」について考えていきましょう。このあたりで、志望業界が明確な方ですと、志望業界とリンクするように定義づけていくとスムーズです。例えば、・収入・やりがいそれぞれに差異が生まれてしまっている場合は、何年以内にどうある事でその差異を解消できるか考えましょう。その際、それぞれ収入とやりがいの定義も見つけなければいけません。

5.仕事をしている目的+自分の在りたい姿-現状=転職によって補いたい項目になります。実際のアウトプットの際は、「仕事をしている目的+自分の在りたい姿=キャリアビジョン」その実現のために「転職によって補いたい項目」が必要。なので、転職を考えている。といった形式になるかと思います。

以上を実際の具体例を用いて考えてみます。

25歳、SEOコンサルティング企業に勤める女性の場合

仕事の目的:

中長期的に安定した収入を得て生活していく為

自分の在りたい姿:

会社に縛られずに自由(時間場所を問わない働き方で、安定した収入を得る事)でいる事、同時に、自分のスキルを持
って誰か身近な人の困ったを解決してあげられるような人間でありたい

現状差異:

スキルの面で、SEOスキルのみだと先行きが不透明かつ領域が限られていて、中長期的に安定した給与を得れない

具体的にそれを解消する方法:

SEOスキルのみでなく、横展開のスキル(webディレクター、デザイナー、コーダー、インターネット広告のスキル)を得る事で、webマーケターとしてスキルの幅を拡げる。そうする事で、中長期的に自身の市場価値を担保し、伴い中長期的な生活の安定を得る事が出来る。

ここまで言語化出来ていれば、キャリアビジョンと、ブレイクダウンして具体的なHOWを導き出すことまで出来ているので、あとは細かい部分を詰めていけば面接でも問題ないレベルになっていると思います。

必ずキャリアビジョンを見つける事が出来る

普段改めて思考する事のない話ですが、一流のプレイヤーや、「自分は幸せ」と堂々と話が出来る人は、・自分が大切にしている価値観・自分にとっての幸せの定義 が明確です。転職を機会に、キャリアビジョンについて考えてみてください。自分の在りたい姿こそがキャリアビジョンです。

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