ここでは、大手商社である伊藤忠商事のグループ会社である、「伊藤忠インタラクティブ」の転職情報について解説します。
大手企業を母体にもちながら、デジタルマーケティングやデジタルコマース事業へ幅広い展開を見せる同社は、転職先として気になる人も多いのではないでしょうか。今回は下記内容に注目しながら、転職に必要な情報を解説します。
- 年収
- 仕事内容
- 社風
- 福利厚生
ぜひ、転職前の情報収集にご活用ください。
伊藤忠インタラクティブってどんな会社?
(引用:伊藤忠インタラクティブ 公式HP)
【伊藤忠インタラクティブ 企業情報】
企業名 | 伊藤忠インタラクティブ |
代表者 | 野波 宏安 |
設立 | 1982年1月 |
本社 | 〒106-0047東京都港区南麻布3-20-1 Daiwa 麻布テラス3F |
事業内容 | デザインマネジメント事業デジタルマーケティング事業デジタルコマース事業 |
伊藤忠インタラクティブは、大手商社として有名な、伊藤忠商事の主要子会社の内のひとつであり、マーケティング事業を中心に展開している企業です。
クリエイティブ・マーケティング・デジタルの3つの事業を柱として、クライアントと併走しながらワンストップの支援をしています。
最近では、生成AIやメタバースの研究など、より多くのクライアントの期待に応えられるよう、さまざまな努力を続けながら成長を続けている企業です。
まずは、同社の特徴について解説しましょう。
伊藤忠商事のグループ会社
伊藤忠商事のグループ会社としての強みは、1858年創業の大手商社である伊藤忠商事という親会社の規模による安定性です。
純資産は14兆円を超え、営業利益に関しても毎年増益を達成し、2023年度には7億円もの利益を上げるなど、高い安定性に期待ができるでしょう。
同社は多種多様な8つのグループ会社を率いて、さまざまな事業を展開していることから安定した収益性があり、グループ企業の経営が不安定であったとしても、倒産や失業を心配することは少ないでしょう。
持続性のある案件・豊富な福利厚生に加えて、コンプライアンスを遵守する意識が高いことからも、残業が抑制されライフイベントと共有しやすい環境が整備されていると言えます。
事業内容
伊藤忠インタラクティブでは、さまざまな企業の問題解決に力を注いできました。ここでは、複数の例と共にどのような施策をおこなってきたのかを、ご紹介していきます。
■ながさきBLUEエコノミー
2023年に、長崎大学が中心となり、海の食料品を持続可能にするプロジェクト「ながさきBLUEエコノミー」のブランド戦略に参加。ブランドの再定義・スローガンの作成などをおこない、プロジェクトの推進に貢献
■KEURIG®
新規顧客獲得を目的としたECサイトデザインのリニューアルに参加。ヒアリングを参考にデザインをユーザーの使用しやすい形に変更した結果、アクセス数を2倍にすることに成功
■Belong
ビジネス拡大にあたり、在庫システムの開発に着手。Google Cloud を使用した、適切な在庫管理や検品などのオペレーションにも活用できるようにシステムを開発。
伊藤忠インタラクティブの仕事内容
伊藤忠インタラクティブでは、さまざまなジャンルの仕事があり、クライアントと近い距離で仕事ができることが特徴だと言えます。とくにDXに関しては、上流過程から携われるため、知見や経験を積みたい人や、ユーザー目線に立ってサービスを作りたい人におすすめです。
クライアントに対して説得・納得してもらう場面が出てくるため、コミュニケーション能力が高い人や、自ら率先して行動できる人が向いていると、社長インタビューから見受けられます。
伊藤忠インタラクティブの待遇
年収
【伊藤忠インタラクティブ 職種毎の平均年収一覧】
職種 | 年収レンジ |
コミュニケーションプランナー | 457万円~638万円 |
ビジネスプロデューサー | 538万円~705万円 |
人事 | 457万円~598万円 |
プロジェクトマネージャー | 492万円~705万円 |
伊藤忠インタラクティブの職種全体の平均年収は457万円〜705万円のレンジとなっています。国税庁の調査によると、令和4年の平均年収は1人あたり458万円なため、一部職種の年収の下限は平均と同じ待遇だと言えるでしょう。
評価は年に1度、行動評価・目標設定を基準にしておこなわれます。口コミによると、人事制度の改正があり、階級にスペシャリストが追加されたため、昇給や昇格がしやすくなったようです。
受験費用の立て替えなど、資格取得に関する制度が充実しているため、自身のスキルアップをしながらの昇給を目指しましょう。
ワークスタイル
現在は、リモートワークによる業務が中心となっているため、通勤時間を育児に当てるなど、柔軟な時間の使い方が可能です。
従業員同士のコミュニケーションの取りづらさや、運動不足による生産性の低下といったリスクを理解していれば、とても働きやすい環境が整備されている企業と言えるでしょう。
一方で、福利厚生の改善を目指しているようですが、現在はまだ制度が整っていない状況のようです。
しかし、育休・産休に関しては、男女共に取得が容易なことや、2022年度における育児休暇からの復帰率が100%のため、育休に理解のある職場だとインタビューや口コミから見受けられます。
ほか、時短勤務や時間単位で有給が取得可能なことに加えて、万が一失効予定になっても自動で積立てくれる制度など、福利厚生が不揃いな面がありつつも、ライフイベントと仕事の両立が可能な環境が整備されていると言えるでしょう。
福利厚生
<伊藤忠インタラクティブ 福利厚生一覧>
通勤手当 健康保険 厚生年金保険 雇用保険 労災保険 厚生年金基金 資格支援制度 伊藤忠グループ持株会会員制福利厚生サービス |
法定福利厚生が完備されていることに加え、従業員の健康や資産形成を支援する独自の福利厚生が豊富です。医療保険や自動車保険など、万が一に備えた保険に安く加入できることは、大企業のグループ傘下で働くならではのメリットだと言えます。
リフレッシュに最適な宿泊施設やスポーツクラブを手頃な価格で利用できるため、ストレス解消にも期待ができるでしょう。
ほか、スキルアップに関する制度も充実しています。資格取得に必要な受験費用の立て替えや、さまざまなセミナーを無料で受講可能など、スキルアップやキャリアアップがしやすい環境です。
伊藤忠インタラクティブの社風
伊藤忠インタラクティブの社風は、役員や上司との距離が近く、温厚な人間関係で構成された環境であることが見受けられます。
上下関係がないフラットな組織のため、相談や報告がしやすく、さまざまな前歴を持つメンバーから、多角的に意見がもらえ業務に活かせるでしょう。
平均年齢は高めであることから、落ち着いた職場環境が予想される一方、部署によっては昭和の気質が残っているとの口コミがあったため、人によっては働きにくさを感じる場面があるかもしれません。
実際に転職した従業員のインタビューによると、選考の段階で在籍従業員と実際に話ができる場面があるようです。気になる場合は、会社の雰囲気などについて聞いてみると良いでしょう。
伊藤忠インタラクティブの評判
- 研修があまり充実していないため主体的に行動できる人が向いている
- 挑戦させてくれる部署もあれば、保守的な部社も存在する
- 女性でも管理職に昇進可能な環境が整備されている
総評として、キャリアアップのモデルケースが存在しないため、自身でキャリアプランを考える必要がある点から、伊藤忠インタラクティブは主体的に行動ができる人におすすめです。
研修制度が充実していないことから、OJTを重ねながら、スキルアップしていく必要があるでしょう。スキルアップに関する福利厚生は豊富に存在しているため、自身で決めたキャリアプランや目標に向けて、さまざまな行動ができる人が向いている企業です。
悪い評判
- 社長が数年毎に変わりそのたびに経営方針も変わるため振り回される
- 管理職は本社からの出向者で占められるためモチベーションにつながらない
- 仕事のやり方で昭和の気質だと感じる部分がある
ネガティブな意見の多くは、モチベーションの維持についてでした。伊藤忠インタラクティブでは、基本的に部長以上のポジションには、親会社からの出向者が務めるようです。
そのため、昇進に関して消極的になり、業務などのモチベーションが上がりづらいとの口コミがありました。
ところが、2023年から評価制度が代わり、管理職以外にもスペシャリストという等級が追加され、以前より昇給や昇進につながりやすくなったようです。
管理職のポジションに就けないことから、マネジメントや経営に関する知見や経験を積むことは難しいため、自身が将来的に何を目指すのかを考えながら行動しましょう。
良い評判
- 幅広く多種多様な案件がありさまざまな経験が積める
- 仕事を通じて高い専門性を身につけられる
- 規模の大きい案件に関われ経験が積める
良い評判としては、大手企業で働けるメリットに関して、ポジティブな意見が多くありました。
親会社の伊藤忠商事は、純資産14兆円の大企業であり、多角的事業をおこなっていることから、経営が安定しています。経営の安定は直に従業員の待遇や環境へ影響するため、同社で働く大きなメリットとして挙げられるでしょう。
案件の中には、大企業からの規模の大きい案件もあるため、仕事を通してさまざまな経験やつながりに期待ができ、キャリアアップにも有益です。
コンプライアンス順守の意識が高いことから、無理な残業の抑制や豊富な福利厚生など、従業員の働きやすい環境が整備されているため、ライフイベントと仕事を両立させながら生涯働くには良い企業だと言えるでしょう。
伊藤忠インタラクティブへの転職方法は?
伊藤忠インタラクティブの選考は下記のように進められ、最終面接では現場社員や社長も含め、面接がおこなわれるようです。エントリーシート
- WEBテスト
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
面接の雰囲気は各回で異なり、曖昧な答えに対しては細かく聞かれるため、回答を明確に準備しておきましょう。とくに会社の理解度について、詳しく聞かれたことが口コミから見受けられます。企業研究を入念におこない、答えられるように準備することが必要です。
エントリーシートでは、誤字脱字などの初歩的なミスをしないように気をつけながら、職務経歴書の内容を簡潔かつわかりやすく書くことを心がけましょう。
もし、面接や職務経歴書の内容に不安がある場合は転職エージェントを利用し、模擬面接や添削をおこない、自信をもって面接に行けるようにすることが重要となります。
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