「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2018年 日本テクノロジー Fast50」とは、有限責任監査法人トーマツにより、日本国内のTMT（テクノロジー・メディア・通信）業界の企業を対象にした、過去3決算期の収益（売上高）に基づく成長率のランキングです。2018年度ランキングで16度目の発表となります。
昨年版の記事はこちらをご確認ください。
デロイト日本テクノロジー Fast50・2017年にランクインしたデジタルマーケティング関連企業一覧
今日は、本ランキングにおいてランクインした企業の中で、デジタルマーケティング関連事業を展開する企業をまとめました。
全体順位
まずは、全体順位から見ていきましょう。デジタルマーケティング関連企業はオレンジ色で着色しています。ソフトウェア、メディア領域で事業展開する企業がランキングのおよそ70%を占めています。また、メディカル、クリーンテックなどのライフサイエンス領域、IoT、ドローンなどの新興産業領域の企業のランクインも目立ちます。
参照引用)デロイトトーマツ「テクノロジー企業成長率ランキング「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2018年日本テクノロジー Fast 50」発表」
デロイト日本テクノロジー Fast50・2018年にランクインしたデジタルマーケティング関連企業一覧
株式会社プレイド
プレイドは、ウェブ/アプリ上における顧客体験（CX）を可視化するCXプラットフォーム「KARTE」を開発、販売している2011年10月創業、従業員40名のベンチャー企業です。KARTEは2015年のリリースですが、導入クライアント数は1,300以上、年間流通額も4,500億円を超えるサービスに成長しています。2018年7月にはGINZA SIX 10階にオフィスを移転し、採用活動も積極的に展開しています。
株式会社BitStar
ビットスターは、Youtuberを中心としたインフルエンサーマーケティングサービスを提供する2014年7月創業、従業員数100名のベンチャー企業です。主力事業領域である広告領域におけるインフルエンサーと企業のマッチングプラットフォーム「BitStar」は、3,000名が登録し過去4,000件以上のマッチングを成立させてきた実績を有する日本最大のマッチングプラットフォームとなっています。
DATUM STUDIO株式会社
DATUM STUDIOは、データ活用コンサルティングサービスやAI構築サービスなどのサービスを提供するデータサイエンティスト集団です。2014年8月設立、従業員数は現在95名まで成長しています。データに合わせた独自のアルゴリズム構築、カスタマイズに強みを持ち、従業員の8割が分析者と専門性に長けた人材が集います。RやPython分野で日本の一人者と呼ばれている「里洋平氏」「真嘉比愛氏」が在籍していることでも知られています。
ログリー株式会社
ログリーは、大規模データ分析技術をコアコンピタンスにネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」や、メディア用再訪分析ツール「Loyal farm」、あらゆるフィードバックをひとまとめにするブログパーツ「zenback」の開発・販売を行うアドテクノロジー企業です。2006年5月の設立、従業員数は40名と少数精鋭です。2018年6月には、東証マザーズへの上場を果たしました。
株式会社PKSHA Technology
パークシャ(PKSHA)テクノロジーは、昨年に続くランクインとなります。アルゴリズムの研究を行う技術者・研究者により創業され、主に自然言語処理、画像認識、機械学習/深層学習技術に関わるアルゴリズムソリューションを展開しています。2012年10月創業、従業員数は30名です。100%エンジニア主義を掲げており、コンサルタントのメンバー含め、全てのメンバーが理系出身でデータ関連の開発経験を持つエンジニアです。
テモナ株式会社
テモナは、サブスクリプションビジネスに特化したASP型のカートシステム「たまごリピート」の開発・販売を手がけるソフトウェア企業です。同社の主力製品である「たまごリピート」は、リピート型のASPカートシステムではシェアNo.1を誇ります。その他、パーソナライズマーケティングツール「ヒキアゲ―ル」の開発・販売やメディア事業、新規事業など、複数のサービス展開を行っています。2008年創業、従業員数は73名です。
アライドアーキテクツ株式会社
アライドアーキテクツは、SNSマーケティングを主力事業とし、越境プロモーション事業や広告クリエイティブテクノロジーの開発・販売を行うデジタルマーケティング企業です。昨年度もランクインしています。国内におけるSNSマーケティングのパイオニアとして、SNSマーケティング領域を牽引してきました。2005年8月創業、従業員数は156名です。
株式会社グッドパッチ
こちらも昨年同様のランクインとなります。グッドパッチは、日本で数少ない、UIデザインに特化したデザイン会社です。UIデザインにおける圧倒的なノウハウと実績を持ち、大手企業から中小企業まで、多岐にわたる数多くのクライアントを有しています。プランニングから、UIデザイン、開発、上流工程から下流までワンストップで支援する点が特徴です。2011年9月創業、従業員数は100名です。
株式会社ジーニー
ジーニーは、SSP・DSP・MAの開発、販売を行うアドテクノロジー企業です。2017年12月に東証マザーズへの上場を果たしています。主力事業である「GenieeSSP」は、国内SSP市場におけるシェアはTOPクラスで、海外拠点に関しても積極的な展開を見せています。2010年4月の設立で、現在従業員数は100名です。
株式会社セレス
セレスは、国内最大級のポイントメディア「モッピー」を中心に、複数のポイントサイトの企画・運営を行うITベンチャー企業です。2005年1月の設立で、従業員数は127名規模まで成長しています。モッピーはじめ、同社が運営するポイントサイトはスマートフォンメディアとして累計会員数1000万人を誇ります。
株式会社クリエイターズマッチ
こちらも昨年もランクインしています。クリエイターズマッチは、外部クリエイターを活用した広告クリエイティブならびにLPの制作事業・クリエイターに対する教育事業・制作フロー効率化／制作物品質管理システムのASPサービス事業を展開する2007年8月設立、従業員数30名の少数精鋭ベンチャー企業です。創業以来、クリエイティブ制作に関して豊富な実績を積み重ねており、同社の広告制作事業は国内最大級のインターネット広告制作プラットフォームへと成長しています。
まとめ
如何でしたでしょうか？IoT等の新興産業や、メディカル×Tech領域の市場成長を感じるには十分のランキングだったのではないでしょうか。デジタルマーケティング領域に関しては、ビッグデータ・AI領域の進行企業のランクインが目立ちました。市場では、ビッグデータ・AIを活用したソリューションが求められていることがよく分かります。来年のランキングにも注目しておきましょう。
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