ads.txt(アズテキスト)という言葉をご存知でしょうか?主にプログラマティック広告の取引において、媒体社側が用いるツールの事を指します。アドセンス等を活用し、収益をあげている個人ブロガーの方なども、既にご存知かもしれません。今日は、ads.txt(アズテキスト)について解説します。
ads.txt(アズテキスト)とは、偽造広告枠や不正インプレッション販売を防止するためのツール
ads.txt(アズテキスト)とは、DSPを主とするプログラマティック広告において、偽造広告枠や不正インプレッション販売を防止するためのツールです。
IAB(Interactive Advertising Bureauの略で、オンライン広告における技術的標準規格の策定、動向調査、法整備などを行う組織)の研究・開発組織IAB Tech Labによって開発されました。
ツールと言えども、ads.txt自体は、テキストファイルになります。
広告枠を保有している媒体社は、このファイルに広告枠の販売を許可している広告システムの情報を記載して公開します。
それをDSP側が参照する事で、なりすましサイトでない事を確認し、広告枠の買い付けを行う事が出来ます。
プログラマティック広告市場の拡大に伴うアドフラウド問題の蔓延から、透明性の高い広告取引が求められています。
その流れを受けて、海外を筆頭に導入を進める媒体社も増加傾向にあります。
ads.txt(アズテキスト)導入のメリット
媒体社はads.txtを導入する事で、主に2つのリスクを回避する事が出来ます。具体的には、
1.偽のなりすましサイトに広告料が支払われてしまうリスク
2.サイトドメインの評価下落リスク
です。
なりすましサイトに広告料が支払われてしまうことは勿論当然のリスクですが、同時に怖いのが、なりすましサイトによりドメインの評価そのものが下がってしまうリスクも考えられます。これらを回避するために媒体社はads.txtを導入します。
ads.txt(アズテキスト)の設置場所
ads.txt設置場所はルートドメインになります。wwwやその他のサブドメインを含まないルートドメインに設置してください。
例)https://digireka.jp/ads.txt
記述方法など詳細に関しては、IAB公式のhttps://iabtechlab.com/ads-txt/ こちらを確認してもらうと良いです。
まとめ
如何でしたでしょうか?プアドフラウド問題により、ログラマティック広告においては、透明性の高い広告取引が求められ、パブリッシャーや広告主、ベンダーや代理店など各社が対応を進めています。今後も新たな対策ツールなどが出てくる可能性がありるので、マーケターの皆さにとっては、常に最新の情報が得られるよう日々の情報収集が大切です。
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