電通が発表している日本の広告費(2017年)によると、全体の広告費の中でもTVCM広告が一番の売上を占めています。
インターネットではアドテクノロジーを用いた配信が進んでいますが、TVCMにおいてもアドテクノロジーを導入しようと少しずつ、業界全体が動いています。
そこで本日はプログラマティックTV広告についてまとめました。
プログラマティックTV広告とは、デジタルTVの広告枠取引を自動化する方法のこと
プログラマティックTV広告とは、デジタルTVの広告枠取引をインターネット広告におけるプログラマティック広告と同様に、自動化する方法です。
オーディエンスベースの広告取引を、データに基づいて自動化します。
現在、TVCM枠を購入する際「Aという番組の中」もしくは、「夜の時間帯」というタイム、スポット形式でCM枠を購入しています。
この場合、”番組単位”でCMが放映されるので、本当にターゲットとするような人にCMが配信されているか不明瞭です。
TVCMにプログラマティック技術が導入されると「年収600万円以上の独身男性」のような”人”に対してのターゲティングが可能になります。
日本のプログラマティックTV広告市場について
現状は、テレビ広告にRTBを導入するにはハードルが高く、課題も多く存在しています。
アメリカでは先行してプログラマティックTV広告の導入が進んでおり、ニールセンの調査によれば2020年までにアメリカのテレビCM枠売買の約半分がプログラマティック技術によるバイイングが可能になり、約880億ドルの市場になると予想されています。
アメリカを真似して、日本でもプログラマティックTV広告の配信が期待されていますが2018年3月現在、本格的に市場で実用化されるまでは、まだ時間がかかりそうです。
2017年から民放21局でテレビCMの素材のオンライン入稿が可能になるなど、デジタルシフトが進んでいますが、プログラマティック技術によるテレビCM枠のバイイングが可能になるには日本ではもっと先の話かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
TV広告も視聴者の属性よってターゲティングが可能になれば、TV広告の効果が高まり、価値が上がる可能性は高いです。