スマホの普及が当たり前の時代となり、個人や企業ではデータ活用の重要性が高まりつつあります。
そんな中で、データ収集には欠かせない「データサイエンティスト」という職業に注目が集まっており、企業からの需要が増加している傾向にあります。
本記事では、データサイエンティストの仕事内容や平均年収を解説し、転職を悩んでいる人のために将来性なども合わせてご紹介していきます。
データサイエンティストの背景と需要
そもそもデータサイエンティストとは、分析手法や統計学を用いて、企業が必要な情報を提供する職種です。
例えば、私たちが普段インターネットを通して行うショッピングなどをデータ化し、「Aの商品を購入した人はBの商品を買う可能性が高い」など、データとして可視化できるようにすることがデータサイエンティストの仕事となるのです。
聞き慣れないと感じる方も多いですが、私達の生活に深く関係のある職種になります。
データサイエンティストが誕生した背景
そもそも「データサイエンティスト」という言葉が日本で聞かれるようになったのは10年程前からです。
最近になってやっと企業へ浸透し始めた職業なため、聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。
インターネットの利用が当たり前になりはじめ「ビックデータ」という言葉が提唱され、データ活用が企業の発展に重要であると市場ニーズに変化が現れ、データサイエンティストの需要も高まり始めました。
データサイエンティストの需要
IT業界やWeb業界では、AIの発展により人件費の削減や人の手がいらない時代がくると言われていますがデータサイエンティストの仕事も同様に該当します。
しかし、データを集めたり計算したりすることはAIにできたとしても、そのデータをどのように活用し企業へ役立てるか考えることは容易ではありません。
データサイエンティストの経験があってこそのデータ活用になるので、AIはあくまで補助という形で役立てられることが考えられます。
認知されてまだまもないデータサイエンティストは数が少なく、技術も一朝一夕で習得できるものではないため、まだまだ需要の高い職種であると言えるでしょう。
データサイエンティストの仕事内容は?
データサイエンティストの仕事内容は大きく分けると以下の4つになります。
- 課題の洗い出しと解決策の立案
- データ収集・分析
- 検証
- 業務への組み込み
データ収集や分析の前に、まず問題点の洗い出しを行うことで何を目的とするか仮説を立てます。必要なデータを収集・分析・検証を繰り返すことで、データを「活用」できるようにすることがゴールとなります。
データ収集〜検証までは一度で終わる作業ではなく、繰り返し何度も同じような作業を行いながら問題点を解決していくものになるので、根気や膨大な集中力が必要となるでしょう。
データサイエンティストは高収入?平均年収は?
高収入と定評のあるデータサイエンティストの平均年収は655万円です。
経験が浅いと考えられる20代でも平均年収は373万円となるので、比較的高い年収帯だと考えられるでしょう。
(引用|年収.jp)
企業や都道府県により差異はありますが、経験豊富なデータサイエンティストであれば年収1000万円超えも可能な職種であり、フリーランスなどの形を取ることで、働き方や収入はさまざまな可能性があります。
しかし、その反面技術習得に時間がかかるため、転職の難易度も高いと言えるでしょう。
データサイエンティストになるために必要なスキルや習得方法は?
データサイエンティストには必要な資格はありません。しかし広範囲の専門知識が必要となるため、事前に講座や専門学校での学習が必要であると言えるでしょう。
必要なスキル
まず、データサイエンスに欠かせない統計学や情報処理学・人工知能の知識はもちろん、プログラミング・モデリングなどの専門用語の把握も必要となります。
その他にも問題を発見し解決するための企画力やコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力など技術面以外のスキルも求められます。
習得方法
技術的なスキルは自己学習で学ぶには限度があるため、専門学校・オンライン講習などを通して学ぶことがおすすめです。
専門学校では学習仮定が修了した生徒にそのまま就職先の斡旋を行うサービスもあるため、より強い転職希望がある方はスムーズなキャリアプランを作ることができます。
さらに学習仮定として、情報処理技術者試験などの検定を受けることで履歴書でのアピールもしやすく、自身の能力確認にもなるため、時間に余裕のある方はぜひチャレンジしてみましょう。
まとめ
高い専門性を求められ、転職のハードルも高いデータサイエンティストの仕事内容や平均年収などをご説明しました。
技術の習得には時間がかかり、なかなか転職へ踏み込めない方も多いかとは思いますが、自身の技術向上とともに確実なキャリアアップが狙えるため、企業の需要や将来性の高さから考えてもやりがいのある職種だと言えます。
自身のこれまでの経験や、キャリアプランをよく検討した上で、興味のある方はぜひ挑戦してみましょう。