digireka!では、デジタルマーケティング業界特化の転職支援を実施しています。筆者もコンサルタントとして、広告業界やデジタルマーケティング業界を志望する求職者の方と日々お話しています。「電通・博報堂へ契約社員としての入社を検討している」とご相談をいただく機会も多いのですが、求職者の方にとっては実態が見えづらく、「契約社員」と聞くだけで無条件に不安を感じる人もいるのではと思います。そこで今日は、電通・博報堂大手二社へ契約社員として中途入社するメリット・デメリット、年収、待遇、その後のキャリアパス等についてまとめました。
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電通・博報堂(契約社員)の仕事内容は?
電通:アカウントエグゼクティブ
博報堂:アカウントプロデュース
それぞれ営業職となります。
電通・博報堂の営業職の役割は、案件獲得ならびにプロジェクトマネジメントです。媒体や予算配分を提案したり、メディアプラン実現に向けて社内のプロデューサー、メディアプランナー、ストラテジックプランナー、アートディレクター、コピーライター、WEBクリエイター、映像クリエイター、イベントプランナー等社内外の他職種スタッフと連携しながら、納期までのスケジュール管理を行ったりします。
領域はとしては、
コミュニケーション戦略の立案、プロモーション企画・制作・実施、TVCM・CF、雑誌広告等の広告、WEB、SP等の企画・制作・運営、イベント・展示会の企画・制作・実施等オフライン・オンライン問わず、プロジェクトに応じて非常に幅広い領域をプロデュースすることになります。その為、各領域毎に、協力会社や社内各部門のディレクション業務が発生します。イベントやデジタル領域に関してはグループ各社の専門部隊に、必要に応じてクリエイティブに関しては社内外の支援会社を活用します。
プロジェクト規模によりますが、主要スタッフは一つのプロジェクトにつき5名~20名程度となります。
電通・博報堂(契約社員)の年収・待遇は?
電通、博報堂共に、前職・経験・スキルに応じて、400~800万円程度の年収提示となります。
電通、博報堂共に年俸制で、契約社員の場合賞与の支給はありません。
基本的に大幅な昇給は見込めません。その為、入社時の提示額が非常に大事になってきます。その分残業代で給与に上乗せされる比重が大きいのが特徴です。
福利厚生などの待遇面に関しては、電通・博報堂ともに正社員同様の待遇となります。
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その後の正社員登用について
電通・博報堂ともに契約社員の契約更新は1年単位で実施され、基本的には5年が満期となっています。
その後の正社員登用はかなり狭き門となります。
現状、電博共に月2,3名のペースで契約社員の採用を実施しており、営業だけでも合計数百名の契約社員が在籍しています。
その中で局長の推薦を貰い、(各局1名)その後カンパニー単位で絞込まれ、書類選考に入ります。
この時点で10名いないくらいになり、実際の面接を受けられるのは5名程度です。
その後、年1、2名が正社員として登用されます。これは、全体の1パーセント程度の確率です。
電通・博報堂に契約社員として中途入社した後のキャリアパスは?
営業職として電通・博報堂に契約社員として中途入社された方のキャリアパスとして、
・媒体社の営業担当
・媒体社やプラットフォーマーの事業企画
・デジタルマーケティング関連企業の営業職
・事業会社の広報職
・コンサルティングファーム
などに転職される人が多印象を受けています。非常に多岐にわたっている印象を受けます。その背景として、電通や博報堂のような総合広告代理店の営業職の場合、担当領域が広いことからコアスキルを習得しづらいという実態が挙げられます。例えばデジタル領域ひとつとっても、実運用に関してはグループ会社各社が担うため、そこまで豊富な知見を要求されることはありません。※プロジェクトや個人によって異なります。基本的には営業兼プロジェクトマネジメントとして業務に従事することになるため、マーケター<営業職としての印象の方が強い職歴書になってしまうのです。ネット広告の代理店やクリエイティブブティック、PR代理店などのクライアントワーク企業からの需要は高くなりますが、事業会社側の専門職種への転職はハードルが高くなってしまうでしょう。
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電通・博報堂に契約社員として中途入社するメリット
電通・博報堂に契約社員として中途入社するメリットとして、
・世界有数の広告代理店で、大規模プロジェクトに関わられること
・広告に関する一通りの知見を得られること
・契約社員といえども給与水準は低くないこと
などが挙げられます。世界有数の広告代理店で大規模案件に携わり、広告に関する一通りの知見を得られる点は、魅力的です。
また、契約社員といえどもそれなりの年収が期待できるため、生活水準が極端に下がってしまう人は少ないでしょう。
電通・博報堂に契約社員として中途入社するデメリット
デメリットについては上述の通り、
・コアスキルを習得しづらい点
・共に業務に携わる正社員との給与差が大きいことでモチベーション維持がしづらくなってくる
点などが挙げられます。転職エージェントとして電通・博報堂の契約社員の方のご支援に携わってきて思う最大のネックポイントは、コアスキルが習得しづらい点にあります。今迄電通・博報堂でハードワークをされてこられたこともあり、事業会社側のマーケター職などを希望されるケースが多いのですが、コアスキルが伴っていないケースが多く、事業会社への就業ハードルが高くなってしまうのです。
まとめ
如何でしたでしょうか?電通・博報堂の契約社員としての業務は、多忙ながらもダイナミックで、やりがいの大きな仕事になるでしょう。一方、給与面や今後のキャリアパスといった観点でネックポイントも存在します。勿論、キャリアは個々人の価値観や希望によって千差万別であるため、人によって良し悪しのポイントは異なります。その分、今後のキャリアの方向性を明確にし、十分な情報収集をおこなったうえで選考に臨むことが大切です。
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