【アイスタイルへの転職を検討している人向け】2018年6月期通期決算から、アイスタイルの業績について知る

digireka(デジレカ)では、デジタルマーケティング領域専門の転職支援を実施しています。2兆4,715億円という莫大な規模を持つ化粧品市場において、インターネット領域で圧倒的な存在感を誇るのがアイスタイルです。主力サービスである「@cosme」は、1999年のローンチから現在に至るまで長きにわたってユーザーから支持を獲得し続けている化粧品口コミサイトです。今日は、アイスタイルへの転職を検討中の方に向けて、同社の2018年6月期通期決算から、業績についてまとめていきたいと思います。

そもそもアイスタイルとは?

株式会社アイスタイルは、溜池山王に本社を構える従業員数1,016名(連結)の東証一部上場企業です。

コスメ・化粧品の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」を主軸とした広告・メディアサービスと、@cosmeで得られたデータを活用するソリューションサービス、国内外における化粧品ECサイト「@cosme shopping」の運営、化粧品専門店「@cosme store」の運営、海外向けの化粧品卸売事業、化粧品専門店である「@cosme store(アットコスメストア)」の運営、全国約3,000店舗のヘアサロン、エステサロン情報を提供するサイト「@cosmeサロン」、美容業界に特化した求人サービスを提供する「アットコスメキャリア」、国内外の美容領域で活躍する幅広い成長ステージの企業に対して投資・育成を行う投資育成事業など、コスメ・化粧品領域を中心に幅広い事業展開を行っています。

2018年6月期通期決算概要

通期決算概要から見ていきましょう。

アイスタイルの事業領域は、

・On Platform(@cosmeを活用した広告・ソリューションサービス、月額固定課金サービス、アフィリエイト等の成果報酬型のサービス)
・Beauty Service(@cosme storeを中心とする小売店、EC小売、プライベートブランド)
・Global(@cosmeを活用したビジネスモデルを海外で展開)
・その他(人材派遣事業など)

の4つに分けられます。

全事業領域において順調な成長を果たしています。中でもBeauty Service/Global領域で大きく全体を牽引していることが分かります。

1000名規模の会社で、前年比1.5倍の成長を遂げるのは相当高いハードルです。かなりの好調と見て間違いないでしょう。

売上高構成

次に、売上高構成を見ていきましょう。

長きにわたってアイスタイルの収益を支えてきたOn Platform事業に代わって、Beauty Service事業が最も大きく売上高比率を占めています。

営業利益率は通期で7%程度となっています。筆者がまだ大学生だった2012年の同社決算を見てみると、営業利益は13.8%と記載がありますので、大きく下落していることが分かります。これは、Beauty Service事業で物販を中心としたサービスを展開しているため、売上原価率が上昇していることが要因と考えられます。

現在の@cosmeの状況について、確認しておきましょう。

UU数に関しては、ほとんど横ばいになっています。一定サービスが成熟しているため、今後も大きくUU数が増加していくことは考えにくいでしょう。

一方会員数は、小売事業の成長と共に着実に伸長しています。

それでは各事業毎に見ていきましょう。

各事業の状況

On Platform

On Platform領域における収益基盤であるBtoBは、イベント実施によりYonYで伸長しています。

ユーザー数が爆増しないことには大幅な成長を見込むことは難しいですが、減収も考えにくいため基本的には安定収益基盤とみて間違いありません。

驚くのは営業利益率の高さで、売上インパクトではBeauty Serviceが目立ちますが、実はOn Platformが同社の利益の9割程度を稼ぎ出しています。

新サービスであるブランドオフィシャルとは、ブランドの活動を支援するマーケティングダッシュボードです。同社では、ユーザーがブランドやブランドの商品に対して実施しているアクションをコネクトと定義し、コネクト数×コネクト単価を強化していく方針を掲げています。

大幅なUU数増加が見込めないため、どれだけARPUを高めていくかが重要になるでしょう。

Beauty Service

売上高がECを中心に大きく伸長しています。店舗数も増加しており、プライベートブランドの展開も開始されるなど、新領域へのチャレンジを積極的に実施していることが分かります。~2018/6までを・成⾧領域の明確化・勝ちパターンの構築時期と据えていた同社ですが、来期以降は店舗形態の整理を実施しつつ、EC領域に注力していくのではないでしょうか。プライベートブランドに関しては、注力とまではいかず、ビジネスモデルの確立を目指していくことが想定されます。

Global

中国の越境ECが牽引する形で、大きく伸長しています。Globalに関しては成長期待が持てる市場であるため、継続的な新規出店等も図りつつ、M&Aを実施した3社含め、収益構造を構築し、黒字化を目指していく事になるでしょう。

その他

人材派遣領域が大きく成長しています。特にトピックはありませんが、引き続き人材市場全体が好調であるため、翌年以降順調に伸長していくのではないでしょうか。

今後の戦略について

以上を踏まえた同社の今後の戦略ですが、

・ブランド注力
・マーケティングプラットフォーム化
・EC強化

等が考えられます。

ブランド注力についてですが、他社のプラットフォーム(InstagramやYoutube等)におけるブランド広告ニーズの高まりを受けて、@cosmeにおいても、ブランド広告主を囲い込む必要性が高まっています。EC連携可能で、一気通貫で支援可能なマーケティングプラットフォームとしての価値を高め、ブランド向けのサービス提供を強化することで、他社との差別化をがかっていく事になるでしょう。

まとめ

如何でしたでしょうか?本日は、アイスタイルの業績についてまとめていきました。ユーザーからの圧倒的な支持を長きにわたって受け、現在も安定収益を生み出す「@cosme」は相当すごいなと驚きました。小売・グローバルも注目ですが、個人的には、マーケティングプラットフォーム構想でどこまでトップラインをあげていけるのかが気になります。今後に要注目です。アイスタイルに転職を検討されている方は、是非参考にしてみてください。

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